地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-01-22 地震の予測マップ 地震も多発する活火山諸島である伊豆・硫黄諸島は北マリアナ諸島へ連結し、そして、、、まとめ!今日の寄り道

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年1月22日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報1月23日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 1月23日00時00分、茨木沖でM3.8、深さ30km、震度2。

 1月23日00時06分、茨木沖でM3.3、深さ30km、震度2。二回目です

 1月23日00時09分、茨木沖でM3.0、深さ30km、震度1。三回目です

 1月23日13時43分、茨木沖でM3.6、深さ20km、震度2。四回目です

23日は茨木沖2ヶ所で計4回のスロー起因地震が発生しました。 スロー起因は沿岸部で深さ30km程度、内陸部で深さ50km程度で起こす特徴があります(北関東と東北では)。

 

今日の寄り道: 地震も多発する活火山諸島である伊豆・硫黄諸島は北マリアナ諸島へ連結し、そして、、、まとめ!

 フィリピン海プレートの背弧海盆を、まとめます。 度々で恐縮ですが、お付き合い賜りたく。 Wiki [伊豆・小笠原・マリアナ島弧 - Wikipedia] に全体像が出ていましたので、ここから引用致します。

 活火山諸島の連鎖として、伊豆諸島・硫黄諸島(小笠原諸島は父島・母島を含み、これらは活火山ではないので、ここは硫黄諸島または硫黄列島と言う)・北マリアナ諸島へと繋がる2,000kmに及ぶ活火山諸島の島弧(Arc)が形成されている。

これら活火山島または海底活火山は、すべてフィリピン海プレートの下に沈み込む太平洋プレートの高圧下におけるプレート境界での摩擦熱から岩石が融解しマグマとなり火山活動に至っている。

以下、Google mapを示す。 活火山は代表的なものをピンク表示。 尚、北マリアナ諸島と言った場合グアムは含まれず、かつグアムは現在活火山島ではない。

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©2019 Data SIO, NOAA, U.S. Navy, NGA, GEBCO, Landsat/Copemicus

北マリアナ諸島は西側にマリアナ背弧海盆を形成し、海盆中央には中央嶺(Ridge)が存在し、これはマリアナトラフと呼ばれ、現在拡大を続けている。

一方、伊豆諸島・硫黄諸島の西側の広がった海盆中央には、かってここが背弧海盆であった時の中央嶺(Ridge)の痕跡が残っているが、現在、拡大活動は停止している。

 ここからは私見です。 西之島の東側の海盆は、少なとも現在拡大中の背弧海盆ではありませんでした(一時、拡大中の背弧海盆と誤認しました、申し訳ありません)。 但し、西之島の東側にある父島・母島が約4,500万年前に活火山であった時に形成された背弧海盆である可能性はあります。

ここでは海盆中央の中央嶺(Ridge)が見られる訳ですが、左上の現在拡大中の沖縄背弧海盆に中央嶺(Ridge)は見られないので、必ず出現するという訳ではなさそうです。 尚、ここで言う中央嶺(Ridge)はプレートの湧き出し口である中央海嶺(これもRidgeと言いますが)とは違います。

最後に南海トラフGoogle mapです。 活動を停止した背弧海盆中央嶺の北端が見て取れます。

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©2019 Data SIO, NOAA, U.S. Navy, NGA, GEBCO, Landsat/Copemicus

 硫黄島付近で出ている赤マーク群については必要に応じまた別途言及させて頂きたく、今回のフィリピン海プレート上の背弧海盆については、これにて終了致します。 分かりずらい文章に何度も目を通して頂き、誠にありがとう御座いました。 感謝です。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2018-12 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]  

 

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室