地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-01-21 地震の予測マップ スロースリップ起因によるM5.5程度までの地震は黄色い救急マークへ!今日の解説

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年1月21日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報1月22日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 1月22日07時22分、茨木沖でM3.8、深さ50km、震度2。

 1月22日07時50分、青森東方沖でM3.8、深さ60km、震度1

 1月22日09時18分、奄美大島近海でM3.0、深さ30km、震度1

 1月22日15時29分、奄美大島近海でM3.9、深さ20km、震度1。二回目です

 1月22日17時01分、北海道浦河でM3.6、深さ50km、震度1

 1月22日18時26分、奄美大島近海でM4.0、深さ30km、震度1。三回目です

 

今日の解説: スロースリップ起因によるM5.5程度までの地震は黄色い救急マークへ!

 赤い救急マークは、赤青マークが出ている場所においてはM6.Xかそれ以上の大きな地震を起こす可能性のある注意点なのですが、赤青マークが出ていない場所ではM5.5程度までの地震は起こす可能性はありますがM6.Xのような大地震には至りません。

 赤青マークが出ていない場所で起こす最大M5.5程度の地震とは、スロースリップが原因で歪が溜まり地震に至るもので(これを私はスロー起因の地震と呼びます)、M6.Xのような大地震には連動しないのです。 私は大地震の後で起きるアフタースリップ [スロースリップ - Wikipedia] もスロースリップに入れています。 Wikiによりますと:

また、大地震の発生後に震源域の周囲で発生する速度の遅いすべりを余効滑り(アフタースリップ、after slip、または余効変動)といい、これもスロースリップに含めることがある。

なのですが、現在、茨木・福島・宮城の沿岸近くで起きている最大でもM5.5程度の地震はアフタースリップで、私はこれをスロー起因に入れています。 やはりM6.Xのような大地震には至らないのです。

 被災地の状況を毎日レポートされている「ハッピー(id:happy-ok3)さん」、貼り絵日記の日々を綴る「チャーコ(id:harienikki)さん」、宇宙の徒然を語る「りお(id:ballooon)さん」が、千葉・茨木・福島で多発する地震を心配されていて、私はいつも「心配する必要はありませんよ、M6.Xは来ませんから、来てもM5.5程度です。」とお答えしていたのですが、ある日ハタッと「赤青マークが出ていない場所の救急マークは赤でなく別の色にすればいいんだ!」と気が付きまして、遅ればせながら本日対応致しました、黄色の救急マークに致しました。

千葉の場合ですが、スロースリップ起因で起きている地震は最大M5.5程度で、これが一番多く(群発化している)黄色の救急マークで出ますが、日本海溝の遠い東側には青マークが出ており通常の赤の救急マークが出ます。 この識別が出来るようになった、という事です。

 ハッピーさん、チャーコさん、りおさん、いつもコメントありがとう御座います。 やはりコメントでやり取りしていると、気が付かなかった点に気が付くというのがどうしてもありまして。 一人でプログラムを組んでやっているものですので、どうしても人との会話で気が付くという要因に欠ける所が出てきてしまうのです。

是非、皆様もご質問がある際にはブクマコメントか通常のコメントでお寄せ下さい。

今後ともよろしくお願い致します。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 黄色い救急マークはM5.5程度までの地震発生の注意ポイント、赤い救急マークはM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 黄色い救急マークはM5.5程度までの地震発生の意ポイント、赤い救急マークはM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 黄色い救急マークはM5.5程度までの地震発生の注意ポイント、赤い救急マークはM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2018-12 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]  

 

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室