地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-04-09 地震の予測マップ 南西諸島の地震予測マップと沖縄背弧海盆!今月の地震予測

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= 最新地震情報4月10日(M3.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上震源位置

 4月10日04時19分、福島沖でM4.0、深さ40km、震度2。スラブ内地震

 4月10日12時44分、紀伊水道でM3.2、深さ50km、震度1。スラブ内地震

 

 

今月の地震予測: 南西諸島の地震予測マップと沖縄背弧海盆!

 本日は、まず月一の南西諸島における地震予測マップを、報告致します。

データとしては、2019-04-09と同じ1年分となります。

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ南西諸島です。  凡例は36kmマップと同じ。

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沖縄本島を中心に広く赤い東進圧力を受けています。

沖縄本島東方沖にある白い☆マークは、4月8日発生、N26.3、E129.57、M5.5、深さ45kmの地震。 深さ45kmで琉球海溝直上ですので、スラブ内地震かアウターライズ地震か、いずれにせよフィリピン海プレートの地殻内地震です。

次がポイント予測・南西諸島 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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最近、南西諸島で起きた大きな地震は、 [沖縄本島近海地震 - Wikipedia] で:

2010年2月27日5時31分、沖縄本島南東沖 [N25.92度、E128.68度]  M7.2、深さ37km、震度5弱、横ずれ断層による地震

沖縄本島での震度5以上の地震発生は、1909年以来101年ぶり。

津波は6時16分、南城市で10cm。 M7クラスという規模の地震なのにも関わらず、津波が10センチ程度で済んだのは、横ずれ断層であるからと思われる。(震央は白い☆マークの西側)

深さ37kmで琉球海溝の西側ですので、スラブ内地震と思われます。

 次に、南東に拡大する沖縄背弧海盆の解説です。

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これが沖縄本島を中心とした赤マーク群・東進圧力の原因です。 Wiki [沖縄トラフ - Wikipedia] によれば(沖縄背弧海盆は沖縄トラフとも言う):

約200万年前ごろから拡大を開始し、現在の沖縄トラフの拡大速度は北部で10mm/年、中部で25-30mm/年程度、南部で35-50mm/年程度と、北から南に向かって増加していく。五島列島尖閣諸島は、沖縄本島などから見て沖縄トラフを挟んだ反対側に位置しており、年々その距離が遠ざかっている。

沖縄背弧海盆の形成については:

現在も形成中の背弧海盆で、琉球海溝からフィリピン海プレートユーラシアプレートの下に沈み込み、沈み込んだプレートが上部-下部マントル境界付近に溜まり(スタグナントスラブ)、溜まったスラブが冷えて更にマントル内部に深く落下する際に地殻を一緒に引き込んだ窪地が、沖縄トラフであると考えられている。

スタグナントスラブについては、JAMSTECさん2009年5月のプレスリリース [沈み込んだ海洋プレートがマントル遷移層に滞留するときに生じる亀裂を世界で初めて発見] に詳しく(沖縄背弧海盆ではありませんが):

日本海溝、伊豆小笠原海溝から沈み込んだ海洋プレートはマントル遷移層でほぼ水平に折れ曲がり滞留している。

という事で、スタグナントスラブは一般的に起こす現象ではなかろうか、と思えます。

背弧海盆そのものについては、次回解説致します。

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 以下、2019-04-09迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90%。  岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の確率が70%(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の確率が70〜80%。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

南海トラフ昭和東南海の震源位置に出ている二個の赤い救急マークですが:

Date: 20180423 M3.0 N33.47 E136.1   25km
Date: 20180829 M3.3 N33.45 E136.17 30km

これはプレート境界か?と思います(3.11で深さ24kmでしたから)

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-03 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。

 ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室