2019-06-04 地震の予測マップ 本日は小笠原諸島の地震予測マップを表示します!今日の地震解説
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・ 記事のアップは毎週、月曜・火曜・木曜・土曜の午前零時半頃になります。
・ 防災科研さんから午前零時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行ないます、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です。
= 最新地震情報6月5日(M3.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上★が震源位置
★ 6月5日06時09分、福島沖でM4.2、深さ10km、震度2。北アメリカプレート地殻内地震
★ 6月5日09時15分、奄美大島北東沖でM3.4、深さ60km、震度1。
★ 6月5日10時27分、十勝南部でM3.9、深さ60km、震度1。
★ 6月5日18時12分、茨城沖でM3.1、深さ40km、震度1。
今日の地震解説: 本日は小笠原諸島の地震予測マップを表示します!
* 本日は、月一回の小笠原諸島における6km地震予測マップを提示致します。
恐らく6月7日に南海トラフ評価検討会(定例)が開かれ、翌8日午前零時半には検討結果を報告出来ると思いますので、事前に南西諸島と小笠原諸島の6kmマップを提示して、東進圧力赤マーク群の詳細を確認しておきたい、からです。
尚、従来は伊豆諸島も表示していましたが、これは通常の6kmマップで大半が表示されていますので、ここでは小笠原諸島に絞る事と致しました。
* 2019-06-04 小笠原諸島・6km赤青マークマップです
活火山島である西之島・硫黄島による背弧海盆形成動作により、東進圧力が生成されていると考えられます。 尚、父島・母島は3000万年前に火山活動を停止しており、現在は活火山島ではありません。
以下、小笠原諸島・6km救急マークマップです
どちらかと言うと、マリアナ海溝の西側に地震が集中しています。 太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に沈み込み、フィリピン海プレート地殻内地震とプレート境界地震と太平洋プレートスラブ内地震を引き起こしています。
参考までに、国土地理院さん提示のGPSによる地殻変動マップ2019年05月29日版で、1年間の変動を示します。 リンク先は一番下にあります。
九州西端・五島列島・福江(四角表示)を基準点としています。
凡例にある赤線の長さが10mm/年の移動を示します。
硫黄島に出ている飛んだラインは火山噴火による特異な移動なので、無視して下さい。
父島・母島の太平洋プレートによる西方変位は、その東にある南鳥島の西方変位に比べ、約2/3になっています。
これは火山島である西之島・硫黄島の背弧海盆形成動作による東進圧力である、と考えられます。
加えて、関東・中部の地殻変動マップ1年分も示しますと:
ここでは、岐阜県・白鳥を基準点(四角表示)としています。
凡例にある赤線の長さが10mm/年の移動を示します。
八丈島・潮岬・室戸岬の移動量を見ますと、いずれも西北西に約30mm/年で移動していますので、潮岬・室戸岬のあるユーラシア・プレートと八丈島のあるフィリピン海プレートは同じ移動量で移動しており、潮岬の南海トラフ・プレート境界に大きな歪を蓄えているようには見えません。
ですが、渥美半島西端の移動量は約10mm/年程度であり、渥美半島沖の南海トラフ(東南海から東海にかけて)プレート境界では歪が溜まりつつあるように見えます。
この辺り、専門家がどう見ているのか?が気になります。
今週末には南海トラフ評価検討会が開かれるものと思われます。
お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 以下、2019-06-04 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90%。 岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震・関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の確率が70%(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の確率が70〜80%。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
・ 和歌山と三重県境南東沖に出ている赤い救急マークは、日付2018_08_29 M3.3 N33.45 E136.17 深さ30km の地震です。
・ 紀伊水道南側に出ている赤い救急マークは、日付2019_02_11 M3.8 N33.58 E134.45 深さ33km の地震です。
・ 30kmや33kmがプレート境界か?というと少し深い(フィリピン海プレート地殻内か?)と思います。 この深さが20km〜25kmとなるとプレート境界ですので少々危険となります。
参考までに西暦400年頃から現在まで日本における大地震を網羅する Wiki [地震の年表 (日本) - Wikipedia] より南海トラフ周辺を拡大すれば:
となります。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は5月現在多少ですが減少に転じています [2019-05 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。
* ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ