地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-01-20 地震の予測マップ 地震も頻発する、伊豆・小笠原諸島の活火山を追って背弧海盆を調べてみると?今日の寄り道

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年1月20日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報1月21日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 1月21日09時24分、青森東方沖でM4.4、深さ20km、震度2。

 1月21日19時32分、熊本北部でM3.4、深さ10km、震度2。

 1月21日23時21分、豊後水道でM4.3、深さ30km、震度3。

 

今日の寄り道: 地震も頻発する、伊豆・小笠原諸島の火山を追って背弧海盆を調べてみると?

 昨日の硫黄島近海の背弧海盆についての継続調査で、伊豆・小笠原諸島の活火山について気象庁さんのサイトを調べました [気象庁|伊豆・小笠原諸島の活火山] 。 そうしたら何と21個もの活火山がありました! 以下、36kmマップでの表示です。 ピンクの丸が活火山で代表的な活火山のみ名前を表示しています。 一方、白丸の小笠原諸島の父島・母島は約4500万年前から海底火山が隆起して出来た島ですが、現在は活火山ではありません。 36kmマップは2019-01-18データを使っています。

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何故活火山を調べたかというと、それは拡大する背弧海盆は縁に活火山が必要だからです。 上図36kmマップを見ますと、何と西之島硫黄島の東側の父島・母島付近に海底活火山はありませんでした!

 これが何を意味するかというと、昨日の結論「硫黄島の北側に背弧海盆が形成されつつある」は現在拡大中という意味で間違いだろう、という事になります。 以下に Google map を示します。 21個はとてもマップしきれませんで、代表的な活火山のみ表示しています。 日光海山の南に活火山表示がないのは日本国を離れるためで、実際には連続しているはずです。

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上記黄色で「海底火山はあるか?」の所で活火山がないので、黄色で「はたして背弧海盆か?」は現在拡大中の背弧海盆の意味ではNOとなります。 但し、4500万年前には父島・母島は海底火山でしたので、その時に出来た背弧海盆である、という説は在り得ます。

 しかしご存知にように硫黄島から西之島にかけては地震や激しい火山活動が続いており、場合によっては硫黄島から西之島から八丈島の西側の海盆はかって背弧海盆で造られた地形か?と思わせるものがあります。

この辺りは現在拡大活動しているマリアナ背弧海盆の動きをよく調べて、まとめたいと考えております。 申し訳ありませんが、今しばらくお時間下さい。 よろしくお願い致します。

 私が何故このように硫黄島付近の赤マーク群に固着しているかと言うと、それは本システムの正当性の確認に直結しているからです。 青マークが西進というのは太平洋プレートが西進していますので、正しく表現されていると思います。 赤マークの東進を確認するのが困難で、沖縄背弧海盆は南東に拡大していると思われるので沖縄南側に赤マーク群が出るのでOKなのですが、もう少し他の事例で確証を掴みたいのです。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2018-12 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]  

 

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室