2020-06-11 地震の予測マップとヒストグラム 12日の地震列島は、日向灘でM4.2, 震度3! 解説:地震予知・ラドンの空気中濃度を測定した神戸薬科大学さんのサイトが見つかりました!
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⚫ 防災科研さんから午前0時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です
各領域の時系列データは排他的にして重複を排除しており、西域が南海トラフ監視領域を100%包含するので最も優先度が高く、順に以下の如くです
⚫ 西域_時系列:西域そのものであり、フィリピン海プレートの影響直接
⚫ 中域_時系列:中域から西域を除き、日本海溝から太平洋プレートの影響直接
⚫ 東域_時系列:東域から中域を除き、千島海溝から太平洋プレートの影響直接
= 最新地震情報6月12日(M3.0以上かつ震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上黒枠緑印 ⚫ が震源位置
⚫ 12日02時09分、根室半島南東沖でM4.0、深さ60km、震度2 東域_時系列
⚫ 12日04時36分、長野中部でM3.5、深さ10km、震度3 西域_時系列
⚫ 12日20時30分、日向灘でM4.2、深さ40km、震度3 西域_時系列
⚫ 12日22時03分、奄美大島近海でM4.2、深さ50km、震度2 東中西_域外
* 12日は、日本全国それなりに揺れた一日でした
解説: 地震予知・ラドンの空気中濃度を測定した神戸薬科大学さんのサイトが見つかりました!
* 神戸薬科大学さんの空気中ラドン濃度測定に関するサイトが見つかりました、 「環境放射線に関する研究」なる題名で、こちらです:
https://www.kobepharma-u.ac.jp/edrs/faculty_member_list/institute_of_radioisotope_research.html
そこには、まず:
とあります(これ ⬆ 知りませんでした! 何で神戸薬科大学さんがラドンの測定をしているのか?が分かりました、ありがとう御座います)
* そして、発震と空気中ラドン濃度との相関に関する記述へと続きます:
また、兵庫県南部地震前と東北地方太平洋沖地震前に大気中ラドン濃度の変動を放射線施設のモニターが感知していた。
まず、阪神淡路大震災から:
阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)前に本学で観測された震源域の大気中ラドン濃度上昇
そして、東日本大震災から:
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)前に観測された大気中ラドン濃度の異常変動
えっ? 3.11時の空気中ラドン濃度測定って、福島県立医科大学さんでの測定結果だったのですか!、、、知りませんでした
3.11発震源の宮城沖で西進圧力を掛ける太平洋プレートに押されて、福島で北米プレート地殻内でのラドン発生が急上昇したのでしたか!
前回、私の記事では「3.11での検出は無理では?」などと書いており、誠に失礼いたしました ⬅ 訂正を加えました m(_ _)m
* 3.11発震源と福島とでは、約220km程度離れており、これだけ離れていても検出できるとなると、これは期待が持てそうです
紀伊半島沖の予想される南海トラフM8クラス発震源と神戸の距離は約190kmであり、神戸でもラドン検出の可能性がある
● 3.11の37年後にやって来るアウターライズ地震M8クラス地震予知は:
アウターライズ地震には2種類あり [「アウターライズ地震(アウターライズじしん)」の意味や使い方 Weblio辞書] 、
アウターライズ地震では、震源が海洋プレートの浅い部分で発生したか、それとも深い部分で発生したかによって、発生のメカニズムが異なる。
でして、
海洋プレートが沈み込みはじめる浅い部分では伸張する応力がはたらいており、逆にプレートが沈み込む深い部分では押し合って圧縮する力がはたらいている。そのため、浅い部分で伸張したアウターライズが上に戻ろうとして正断層型地震を起こし、逆に深い部分では、下に突き抜けようとして逆断層型地震を起こす。
6月3日福島沖で発生したアウターライズ地震M5.5は、深さ52kmと深かったので逆断層型破壊であり、このように日本列島・北米プレートを圧迫する深部で発震する逆断層タイプのアウターライズ地震であれば、福島でラドン検出の可能性が高まる、と思われます
● 尚、3.11はM9.1、次の南海トラフも3.11後のアウターライズ地震もM8.Xクラス、の違いはあります
* 神戸薬科大学さんのサイトには他の研究機関との協力体制の説明もあり:
地震前の大気中ラドン濃度変動の研究に,全国の放射線管理室が協力
これは重要な事だと思います
まず第1に、測定は10年を超えるレンジで行う必要があると思われるからで、メンテナンス期間等の事を考えると複数体制での測定が必要です
第2に、ノイズによる誤動作・誤検出を考えると(排除しようとすると)、異なる複数ヶ所での測定が有効です
第3に、南海トラフを考える時、より発震ヶ所に近い場所での測定が有効と思われるからです(和歌山と愛知!)
第4に、ラドン濃度測定法では時間軸における予知または予測は出来ても、何処で?という場所が分からない、これに対処するには複数ヶ所で測定し地域を特定するしかない、と思われるからです
* 以上、神戸薬科大学さんのサイトから色々な事が分かりました、今後が楽しみです
尚、前回、私の記事で参照引用させて頂いた量科研さん資料をご紹介しておきますと:
[兵庫県南部地震前に大気中ラドンの濃度変動を観測。臨界現象数理モデルへ適用し地震予知に活用も - 量子科学技術研究開発機構] (2018年12月26日)
です
最後に、今回の一連の記事アップのキッカケを作って頂いた、音楽に天分を発揮するブロガー「東京キャビン(id:omhd)」さん、面白い展開になってきました! キッカケ・ありがとう御座いました m(_ _)m
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と
= 2020-06-11 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ&発震間隔ヒストグラム =
赤マークは東進Daysの発震で東進圧力、青マークは西進Daysの発震で西進圧力
東進Daysとは新月から満月前日まで、西進Daysとは満月から新月前日までの日々
白枠オレンジがM5.0以上の地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります
[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています
= 地震の予測マップピッチ36kmマップとM6.0以上地震分析 =
東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです
ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4
M6.0以上地震発生の分析:
● 過去4年間の東中西_全域データによるM6.0以上の発震確率と発震間隔ヒストグラムです
68%を含む確率は93%で、それは2020.7.29まで続きます
● 以下のグラフは南海トラフ_監視域について、M4.8以上・500km未満・各日365日の総和を取ったグラフです、総和を取ると周期性が現れますが、周期は総和期間を変えると変化しますので、これはあくまでも参考グラフです、そこにM6.0以上発震を東/中/西でE/M/Wマークしてみると、こうなりますというグラフです(E/M/WマークはM6.0以上の監視域内発震では無く、グラフはM4.8以上の監視域内発震である事に御注意下さい!)
● 木星衝合期間内と西域_時系列内M6.0以上発震との相関を4年に渡ってしらべたグラフです、国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] より衝合日付を決定しています:
現在は、以下に示す衝の期間内に入っています
[:"2020/05/26", :NA, :衝の前半部_49] ⬅ 衝の前半49日間で、開始日
[:"2020/07/14", :"16:58", :衝の日] ⬅ 衝の日(16:58は、日本標準時表示)
[:"2020/09/01", :NA, :衝の後半部_49] ⬅ 衝の後半49日間で、終了日
木星衝合の説明は一番下にあります
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測マップと満月新月地震グラフと発震間隔ヒストグラム =
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です 凡例は36kmマップと同じ
次がポイント予測・東域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです
根室沖M7.8〜8.5の確率80%程度 [北海道地方の地震活動の特徴 | 地震本部] 2020年1月1日算定基準日の30年間確率、以下同様
⚫ 満月新月地震グラフ東域:この1年の東域_時系列データM5.0以上です
⚫ 東域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です
68%を含む確率は75%で、それは2020.7.10まで続きます
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です 凡例は36kmマップと同じ
次がポイント予測・中域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです
青森東方沖及び岩手沖北部M7.0〜7.5の確率90%程度以上 、宮城沖M7.0〜M7.5の確率90%程度、福島沖M7.0〜M7.5の確率50%程度、茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度 [東北地方の地震活動の特徴 | 地震本部]
⚫ 満月新月地震グラフ中域、この1年の中域_時系列データM5.0以上です
⚫ 中域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です
68%を含む確率は80%で、それは2020.6.23まで続きます
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です 凡例は36kmマップと同じ
次がポイント予測・西域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです
茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%程度、南海トラフM8〜M9クラスの確率70%〜80%、日向灘M7.1前後の確率70〜80% [関東地方の地震活動の特徴 | 地震本部] と[九州・沖縄地方の地震活動の特徴 | 地震本部]
ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4
⚫ 満月新月地震グラフ西域、この1年の西域_時系列データM4.8以上です
⚫ 西域_時系列におけるM4.8以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です
68%を含む確率は83%で、それは2020.6.30まで続きます
● 南関東_監視域における4年間M5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です
南関東は、地震本部さん2020/01/01資料で、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%、と予測されている領域です
68%を含む確率は69%で、それは2020.7.31まで続きます
木星の衝合の説明:
木星の衝と合とは、国立天文台さん [暦Wiki/惑星/合と衝 - 国立天文台暦計算室] より、衝は外惑星についてのみ起こる現象で、太陽・地球・外惑星がその順に直線に並ぶ状態です
木星は約12年で太陽を公転しており、地球は1年で公転、衝は約1年に1回出現、正反対の合も約1年に1回出現、衝と合をあわせて2回/約1年出現で、衝の地球と木星の距離は約5.0au、合では約7.0au(auは太陽と地球の距離)となります
国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] から木星の衝合日付を求め、48日/49日/50日の前半部と後半部を足した期間(約100日)内に西域_時系列内でM6.0以上発震があったかどうか?を調べています
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も増加で、2020年は5月末時点では増加傾向にあります
[2020-05 地震の予測マップ ここ27年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を測定する! - 地震の予測マップとヒストグラム]
* ここで白枠オレンジは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています
* 発震予測ではヒストグラムを用いて、将来の発震を%予測しています
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート深部には応力歪が伝搬され、これが原因で深部のスラブ内領域で通常の地震が発生します。
[3] 気象庁|震源データ
[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測