地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2020-06-10 地震の予測マップとヒストグラム 11日の地震列島は、岩手沖でM3.4, 震度1! 解説:地震空白域とは、、、新たに発見された新潟神戸歪集中帯!

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 防災科研さんから午前0時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です

 

各領域の時系列データは排他的にして重複を排除しており、西域が南海トラフ監視領域を100%包含するので最も優先度が高く、順に以下の如くです

 西域_時系列:西域そのものであり、フィリピン海プレートの影響直接

 中域_時系列:中域から西域を除き、日本海溝から太平洋プレートの影響直接

 東域_時系列:東域から中域を除き、千島海溝から太平洋プレートの影響直接

= 最新地震情報6月11日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上黒枠緑印 震源位置

 11日08時03分、長野中部でM3.0、深さはごく浅く、震度1 西域_時系列

 11日13時00分、岩手沖でM3.4、深さ40km、震度1 中域_時系列

 

 11日は、長野中部と岩手沖でM3.X,震度1と、比較的穏やかな一日でした

 10日土佐湾で発生した速報値M4.6は確定値でM4.8でしたので、西域_時系列ヒストグラムはリセットされました

 

 

解説: 地震空白域とは、、、新たに発見された新潟神戸歪集中帯!

 昨日、土佐湾でM4.6が発生、土佐湾は「地震空白域」と申しましたが、これについて簡単にご説明致したく、と申しますのも、私も四国沖は空白域である事は知っていましたが、全体を押さえている訳でもなく、ここでもう少し詳しく勉強してみます

 

 [地震空白域(くうはくいき)とは何? Weblio辞書] によれば:

長期間にわたって大規模な地震震源地となっていない地域。

と極めて明快! 

 

 [地震空白域 - Wikipedia] より、現在の空白域を示すと:

北海道では:

天売島西方沖〜稚内市西方沖(北海道の北西沖です)

積丹半島西方沖(北海道の西方沖です)

松前半島西方沖(北海道の西方沖、18世紀に大地震が発生後、約250年大地震が起きていない)

秋田県男鹿半島沖(350年以上大地震が起きていない)

新潟県新潟市沖から上越地方(中越地震中越沖地震が起こっていない地域)

房総半島南方沖

伊豆半島東方沖

駿河湾御前崎南方沖(駿河トラフ)

島根県東部

中央構造線

高知県南海トラフ

天草諸島北部

何と、房総半島南方沖は空白域でしたか!これは、私は意識しておりませんでした

伊豆半島東方沖と駿河湾御前崎南方沖(駿河トラフ)にかけても空白域、と言う事で、相模湾関東大震災震源域ですが、相模湾を挟んで東西に空白域が広がっている、という事になります

中央構造線も?と思いましたが、確かに、大規模な地震は発生しておりません(まぁM6.0以上、です)

 

 また、ユーラシアプレートと北米プレートが接する日本海の東側36kmマップでグレーの境界線)には空白域が点在し、空白域空白域の間は地震多発地帯となるので、結局この境界線は地震多発地帯となるのですが、[日本海東縁変動帯 - Wikipedia] と呼ばれるそうで:

日本海側(ユーラシアプレート)が日本列島(北米プレート)の下に潜り込む運動をしている場所。現時点では潜り込みがまだ浅く「衝突」の域を出ていないが、数百万年後の未来には新たな海溝を生じて、海底地形としてはっきり表れると考えられている。

活動状況として、

約100年間隔で活動が活発な時期と比較的平穏な時期を繰り返しているが、20世紀後半から21世紀初頭にかけては活発な時期に当たっている。また、サハリン東岸から北海道西方沖をへて新潟付近の地帯では、過去200年間でM6.5を越える規模の地震を10回程度発生させている。

との事、私は、この場所でユーラシアプレートが北米プレートの下に潜り込む動きをしているとは、知りませんでした、この変動帯での2000年以降の地震は:

2004年 新潟県中越地震 (M 6.8)

2007年 新潟県中越沖 (M 6.8)

2011年 長野県北部地震 (M 6.7)

2014年 長野県神城断層地震 (M 6.7)

2019年 山形県沖 (M 6.7)

とあります、長野まで含まれるようで、変動帯は佐渡ヶ島から富山を通過し長野にまで達しており、現在活発に活動している長野中部と岐阜飛騨の地震もこの変動帯による可能性があります、が、状況は多少複雑でして新たな歪集中帯が発見されています

防災科研さんによると、[ひずみ集中帯の重点的調査観測・研究プロジェクト] (2013年資料)にマップが出ていて:

ひずみ集中帯と地震発生地域

上図の赤い領域が「日本海東縁ひずみ集中帯」であり、それは神戸まで伸びる紫の領域(NKTZ)2000年新たに発見された「新潟神戸歪集中帯」に続いています、この [新潟-神戸歪集中帯 - Wikipedia] は、国土地理院さんによるデータ解析から2000年に指摘・発見されたもので:

国土地理院ではGPSを使ってこの地域の地殻の変動量を2005年から2008年まで精密に調査した。その結果、新潟-神戸構造帯より西側の地殻は東へ移動し、東側の地殻は西へと移動していることが判明した。つまり、互いに押し込む圧力が掛かっている逆断層を形成するような運動をしていて、変動量は年間1-2cmであった。

長野中部と岐阜飛騨の地震は、こちらの新潟神戸歪集中帯に属している可能性もあります、まぁ、オーバラップしていますので、どちらでもあまり関係ないかもしれませんが

話を戻しまして、この日本海東縁変動帯に関しては:

提唱されてからの日が浅いため、観測の歴史が長い南海・東海・関東地域と比較すると地下構造の解明は不十分である。しかし、1997年以降は防災科学技術研究所高感度地震観測網の観測点設置や、歪み集中帯プロジェクトによる観測により解明が進んでいる。

との事で、2013年には総括資料がまとめられています

長くなりますので、この辺り、新たに発見された新潟神戸歪集中帯も含めた総括については別途取り上げさせて頂きたい、と考えております

  

 

 

 

  

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい

 

= 2020-06-10 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ&発震間隔ヒストグラム =

マークは東進Daysの発震で東進圧力、マークは西進Daysの発震で西進圧力

東進Daysとは新月から満月前日まで、西進Daysとは満月から新月前日までの日々

白枠オレンジがM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています

= 地震の予測マップピッチ36kmマップとM6.0以上地震分析 =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです

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ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

 

M6.0以上地震発生の分析:

 過去4年間の東中西_全域データによるM6.0以上の発震確率と発震間隔ヒストグラムです

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68%を含む確率は93%で、それは2020.7.29まで続きます

 以下のグラフは南海トラフ_監視域について、M4.8以上・500km未満・各日365日の総和を取ったグラフです、総和を取ると周期性が現れますが、周期は総和期間を変えると変化しますので、これはあくまでも参考グラフです、そこにM6.0以上発震を東/中/西でE/M/Wマークしてみると、こうなりますというグラフです(E/M/WマークはM6.0以上の監視域内発震では無く、グラフはM4.8以上の監視域内発震であるに御注意下さい!)

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 木星衝合期間内と西域_時系列内M6.0以上発震との相関を4年に渡ってしらべたグラフです、国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] より衝合日付を決定しています:

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現在は、以下に示す衝の期間内に入っています

[:"2020/05/26", :NA, :衝の前半部_49]  衝の前半49日間で、開始日
[:"2020/07/14", :"16:58", :衝の日] 衝の日(16:58は、日本標準時表示)
[:"2020/09/01", :NA, :衝の後半部_49]     衝の後半49日間で、終了日

木星衝合の説明は一番下にあります

 

 

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測マップと満月新月地震グラフと発震間隔ヒストグラム =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・東域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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根室沖M7.8〜8.5の確率80%程度 [北海道地方の地震活動の特徴 | 地震本部] 2020年1月1日算定基準日の30年間確率、以下同様

満月新月地震グラフ東域:この1年の東域_時系列データM5.0以上です

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⚫ 東域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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68%を含む確率は77%で、それは2020.7.10まで続きます

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・中域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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青森東方沖及び岩手沖北部M7.0〜7.5の確率90%程度以上 、宮城沖M7.0〜M7.5の確率90%程度、福島沖M7.0〜M7.5の確率50%程度、茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度 [東北地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

満月新月地震グラフ中域、この1年の中域_時系列データM5.0以上です

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⚫ 中域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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68%を含む確率は80%で、それは2020.6.23まで続きます

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・西域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%程度、南海トラフM8〜M9クラスの確率70%〜80%、日向灘M7.1前後の確率70〜80% [関東地方の地震活動の特徴 | 地震本部] と[九州・沖縄地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

満月新月地震グラフ西域、この1年の西域_時系列データM4.8以上です

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⚫ 西域_時系列におけるM4.8以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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68%を含む確率は83%で、それは2020.6.30まで続きます

 

● 南関東_監視域における4年間M5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

南関東は、地震本部さん2020/01/01資料で、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%、と予測されている領域です

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68%を含む確率は69%で、それは2020.7.31まで続きます

 

木星の衝合の説明:

木星の衝と合とは、国立天文台さん [暦Wiki/惑星/合と衝 - 国立天文台暦計算室] より、衝は外惑星についてのみ起こる現象で、太陽・地球・外惑星がその順に直線に並ぶ状態です

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木星は約12年で太陽を公転しており、地球は1年で公転、衝は約1年に1回出現、正反対の合も約1年に1回出現、衝と合をあわせて2回/約1年出現で、衝の地球と木星の距離は約5.0au、合では約7.0au(auは太陽と地球の距離)となります

国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] から木星の衝合日付を求め、48日/49日/50日の前半部と後半部を足した期間(約100日)内に西域_時系列内でM6.0以上発震があったかどうか?を調べています

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も増加で、2020年は5月末時点では増加傾向にあります

[2020-05 地震の予測マップ ここ27年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を測定する! - 地震の予測マップとヒストグラム]

 ここで白枠オレンジは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています

 発震予測ではヒストグラムを用いて、将来の発震を%予測しています

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート深部には応力歪が伝搬され、これが原因で深部のスラブ内領域で通常の地震が発生します。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室