2019-05-05 地震の予測マップ 南海トラフ巨大地震で発生する津波災害・要チェック学びの旅は静岡・浜松市と下田市と沼津市へ!今日の地震解説
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= 最新地震情報5月6日(M3.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上★が震源位置
★ 5月6日14時13分、宮城沖でM3.8、深さ50km、震度2。アフタースリップ起因・スラブ内地震
★ 5月6日19時12分、紀伊水道でM3.1、深さ10km、震度2。
今日の地震解説: 南海トラフ巨大地震で発生する津波災害・要チェック学びの旅は静岡・浜松市と下田市と沼津市へ!
* 気象庁さんのサイト [気象庁|南海トラフ地震について | 南海トラフ地震発生で想定される震度や津波の高さ] より、南海トラフ巨大地震の最高津波高の図です。
「駿河湾~愛知県東部沖」と「三重県南部沖~徳島県沖」に「大すべり域+超大すべり域」を2箇所設定した場合の津波で、かつ満潮時、と最悪状態の場合です。 南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告)(中央防災会議, 2013) より。
* 次が、2013年に制定された南海トラフ地震防災対策推進地域等の「南海トラフ地震津波避難対策強化地域の指定」で、30cm以上の浸水が地震発生後30分以内に到達する地域を紫色で示しています。
ここで注意すべきは:
・ 浸水30cmに至るのに5分の地域も30分以内ですから、紫で提示されています。
・ 紫の地域にお住まいの方は、必ず自治体さんのハザードマップで浸水深さと詳細な到達時間を確認して下さい。
・ そして、避難ルートと避難場所を確認し、避難訓練を行って下さい。
避難開始という意味では、30cm浸水に至る時間の方が最高津波高より重要で、最高津波高はどこまで逃げなければならないか?の目安となります。
この資料は内閣府サイトのpdf資料で:
http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/pdf/nankaitrough_chizu.pdf
にあります。
* 今回は、国土交通省さんの [わがまちハザードマップ | 国土交通省] にて、津波ハザードマップ ➡ 中部 ➡ 静岡県 ➡ 浜松市と沼津市と下田市を選択し、説明致します。
・ 浜松市さんを選んだ理由は、新幹線は大丈夫か?という疑問からです。
・ 下田市さんを選んだ理由は、上図で津波高が黒色の20m以上が予想される地域だからです。
・ 沼津市さんを選んだ理由は、津波到達時間の表示が極めて優れていたからです。
* まず静岡県の場合、県の危機政策課さんが静岡県全体の津波浸水深マップを提示しています [静岡県地理情報システム] 。 その最大浸水深の凡例は:
であり、ここで浜松市と実際にはその西の浜名湖の東側を拡大すると:
となっており、新幹線(中央東西の鉄道ライン)はなんとか水没しないように見えます。 しかし、新幹線の南側を走る東海道本線は最大浸水深1.0m〜2.0mに覆われます。
ここで浜松市のハザードマップで津波到達時間を調べましたが、私にはどこに出ているのか分かりませんでした。 掲載はこれから、でしょうか?
* 次に同じマップで下田市へ移動して拡大すると、同じ凡例で:
であり、紫色の最大浸水深20.0m以上の場所があります。 津波到達時間は下田市のハザードマップに示されており、伊豆急下田駅近くでは:
と出ています。 浸水開始時間とは30cm到達時間と思います。 オレンジ色のラインで20分です。
* ここで沼津市さんのハザードマップに移動し、沼津港の南側を拡大すると、まず浸水深の凡例が変わるので要注意ですが、津波到達時間の表示が優れていて:
凡例を拡大しますと:
赤実線にて、10分で津波高30cmとなる領域を表示
赤破線にて、15分で津波高30cmとなる領域を表示
赤点線にて、20分で津波高30cmとなる領域を表示
となっています。
当然、海岸線に最も近い内側に赤実線、その外側に赤破線、そのまた外側に赤点線、と来る事になり、それまでに避難開始しないといけない目安になります。
* すべての自治体さんの津波ハザードマップを見た訳では勿論ありませんが、これは極めて優れた表記法だ、と感心致しました。
次は、神奈川へ移動します。 よろしくお願い致します。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 以下、2019-05-05 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90%。 岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震・関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の確率が70%(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の確率が70〜80%。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
現在南海トラフ三重・和歌山県境南東沖に出ているひとつの赤い救急マークは、日付20180829 M3.3 N33.45 E136.17 深さ30km の地震です。 30kmがプレート境界か?というと少し深い(フィリピン海プレート地殻内か?)と思います。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-04 ここ26年間の地震放出エネルギーの推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。
* ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ
[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測