2019-03-17 地震の予測マップ 南海トラフ巨大地震の時空を知り、次の発生時期をまず把握する!今日の地震解説
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赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはスロー起因等によるM5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年3月17日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報3月18日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 3月18日03時19分、千葉南東沖でM2.8、深さ40km、震度1。
★ 3月18日03時24分、千葉南東沖でM3.2、深さ30km、震度2。二回目
★ 3月18日03時40分、千葉南東沖でM3.0、深さ20km、震度1。三回目
★ 3月18日07時53分、青森東方沖でM4.1、深さ50km、震度2。
★ 3月18日09時33分、岩手沿岸北部でM3.8、深さ60km、震度2。
★ 3月18日13時35分、茨城北部でM3.2、深さ10km、震度1。
今日の地震解説: 南海トラフ巨大地震の時空を知り、次の発生時期をまず把握する!
* やがて来るであろう南海トラフ巨大地震で受ける災害について、国土交通省さんの「わがまちハザードマップ」 に従って要所要所をチェックしてゆく要チェックの旅を始める前に、気象庁さんのサイトに非常にわかり易い「南海トラフ巨大地震の時空マップ」が出ていたので [気象庁|南海トラフ地震について | 南海トラフ地震とは] 、まずそれをご紹介させて下さい。 それから、現時点で発表されている次の南海トラフ巨大地震の発生確率を再度把握しておきます。
* そこで、「わがまちハザードマップ」ですが、これは各地方自治体さんが管理運営しているので、情報は市レベルになり、非常に細かいのです。 要所要所と言えど市レベルですべてチェックしてゆくのは不可能で、代表的な市を取り上げる事しか出来ませんが、その前に全体全容を理解しておく事が肝要と思われます。
* 過去に発生した南海トラフ地震の震源域の時空間分布
「南海トラフの地震活動の長期評価(第二版)」(地震調査研究推進本部)
南海トラフ地震は、概ね100~150年間隔で繰り返し発生しており、前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。
* 上下が時間軸で左右が空間、中間に出ている数字は発生の時間間隔。 例えば、1854年の安政地震(12月23日安政東海発生の32時間後12月24日に安政南海が発生)から90年後に昭和東南海、92年後に昭和南海が発生。 日向灘の地震は約200年間隔で起きるM7.6前後の地震を示しており(この発生確率は10%)、M7.1前後であればもっと頻繁です。[日向灘地震 - Wikipedia] 緯度・経度は斜線表示されており、南海トラフ領域が真横に表示される工夫がなされています。
1605年の慶長地震は津波地震であった可能性が高いのですか? 知りませんでした、この項いずれ調べないといけません。 津波地震とは揺れの割に大きな津波が発生する地震で結果を言っていますが、アウターライズ地震はアウターライズで発生する地震で原因を言っており、これも揺れの割に大きな津波が発生します。 この両者が並べられると多少戸惑います。
* 室戸海盆、熊野海盆、といった名前が出ていますが、あまり海盆という感じはしませんで、フラットになっています。
* さて、ここで発表されている次の南海トラフ巨大地震の発生確率 [南海トラフ巨大地震 - Wikipedia] ですが、地震調査委員会によれば、2018年1月1日時点の評価で:
発生確率等の評価(地震調査委員会)
領域 | 様式 | 2018年1月1日時点 | |
規模 (M) | 30年以内の発生確率 | ||
南海トラフ | プレート間地震 | M8 - 9 クラス | 70% - 80% 程度 |
---|
次に発生する可能性のある地震として、従来よりも幅広くM8 - 9クラスの地震を対象としている。高知県室津港の歴代南海地震(宝永・安政・昭和)における隆起量と、発生間隔との関係に基づく時間予測モデルをもとにすると、次回のM8クラスの地震は昭和南海地震から88.2年後と推定され、これをもとに上記の確率が計算された。次に最大クラス(M9超)の地震が発生する可能性もあるが、その発生頻度は(古いものも含めて)100 - 200年間隔で発生している地震に比べて「1桁以上低い」とされた。
この文章ですと、次回のM8クラスは昭和南海1946年12月の88.2年後ですから、2035年3月頃となります。 また文章では、M9クラスの発生確率はM8クラスに比べ「1桁以上低い」ですから数%程度となるのですが、上の表からはそうは読み取れないです。 まぁ、文章が正しいのでしょう。 もしくはM9.1以上は「1桁以上低い」が、M9.0までは70%-80%程度の範囲と表は言いたかったか。
南海トラフは周期性のある海溝プレート境界型地震ですので、周期性の解析から発生時期を予測しておく、という事は非常に重要な事です。 しかし、2035年というのはメディアでは一切見かけないです、私も、昨年ですが、Wikiを見て初めて知りました。
* これで、明日から南海トラフ巨大地震で発生する災害・要チェックの旅に出ます。 災害としては揺れと津波とあるのですが、津波の方がデータが完備している様子ですので、津波から入る予定です。 あと、火災もありますね、揺れより火災ですかね? 少し考える必要がありそうです。 よろしくお願い致します。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 以下、2019-03-17迄データ1年分による地震の予測マップ =
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想。 岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震・関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-02 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか?、もうしばらく見守る必要があります。
* ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う:3月度その2:太陽黒点数とSP500の推移 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ