地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-02-15 地震の予測マップ 津波&洪水の被害を予測「わがまちハザードマップ」が凄い!今日の地震解説

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マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年2月15日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報2月16日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 2月16日02時53分、トカラ列島近海でM3.1、深さ10km、震度1

 2月16日10時46分、栃木南部でM3.5、深さ60km、震度1

 2月16日16時06分、熊本中央でM2,4、深さ10km、震度1

 2月16日17時42分、岩手沿岸北部でM3.8、深さ60km、震度2。

 2月16日18時06分、宮古島北西沖でM4.9、深さ20km、震度2。

 2月16日18時19分、宮古島北西沖でM4.6、深さ10km、震度1。二回目

 2月16日19時01分、宮古島北西沖でM5.3、深さはごく浅く、震度2。三回目

 

今日の地震解説: 津波&洪水の被害を予測「わがまちハザードマップ」が凄い!

 先日、摩訶不思議なドール・ハウス物語を綴り、多種多彩な音楽のジュークボックスを操る「ひつじ(id:nyanteicafe)さん」から:

東京に津波による被害が最も大きく出た場合、、、どの位の距離まで影響が及ぶのかがわかりますか?

なる質問を頂戴致しました。 前回 [2019-02-05 地震の予測マップ 地震予測:はたして東京湾に地震津波は来るのか?今日の寄り道 - 地震の予測マップ] では、1703年元禄関東大地震東京湾に来襲した津波の高さ(稲毛:3〜4m、横浜:3m、品川:2m、等)を提示したのですが、津波災害は程度及ぶのか?がよく分からず、荒川右岸堤防が決壊した際の水害ハザードマップを提示し、これは朝日新聞さん作成の図で非常に分かりやすいのですが古い記事で記事内容は分からず、前提条件等が不明で、もう少し実態に合わせたハザードマップを探さないと、と思っていた所です。

 今回、国土交通省さん作成の「わがまちハザードマップ [わがまちハザードマップ | 国土交通省] 」を見つけまして、これはドンピシャ!という内容でこれを是非ご紹介、という事なのであります、本日は。

わがまちを使うには調べる地域を特定する必要があり、ここはひつじさんの質問に出てきた「これは、、、住まいも職場も港区辺りにいる事が多かったせいかも、、、」の東京都・港区を事例として話を進めさせて下さい。

* まず、 [わがまちハザードマップ | 国土交通省] をアクセス、すると左上に出る 災害種別から選択する を選択、すると災害種別からの選択がリストされますので:

津波ハザードマップ を選択、右上に地域選択が出ますので、関東と東京都と港区を選択、するとインターネットで公開している>>と出ますので、公開URLを開く、をアクセス、すると提条件が提示され、対象とする津波は:

最悪の影響を及ぼす(津波高さが最大となる)元禄型関東地震(行谷ほかモデル)を対象としました。

先日報告の(稲毛:3〜4m、横浜:3m、品川:2m、など)のモデルで、これで安心。

 津波ハザードマップ の下に 地図版pdf があり、部分拡大すると:

津波ハザードマップの凡例です:

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 最悪条件では、古川を津波が遡上し氾濫します、局所的に1.5m以上の浸水です:

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古川というのはJR渋谷・山手線と並行して流れ天現寺を通り古川橋で曲がり赤羽橋で曲がり(今は橋は付けない?)東京湾に至る河川です。
ここで素晴らしいのは避難塔が列挙されている(赤い四角)事で、港南地区に21ヶ所ありました。 液状化ハザードマップもあり、非常に役立つと思います。

 しかし津波よりは線状降水帯を伴う集中豪雨による洪水災害の方がよっぽど確率は高いと思われ、洪水ハザードマップもあります。

災害種別からの選択に戻り、洪水ハザードマップを選択、同様の手順を踏むと途中で港区の浸水ハザードマップに名称が変わりますが、前提とする豪雨が提示されます:

港区浸水ハザードマップは、下水道や河川の排水能力を大きく超える激しい雨が降った場合に、浸水が発生する地域を予想した地図です。地図には浸水が予想される地域とその深さ、避難場所等を示しています。
平成12年9月、東海地方は記録的な集中豪雨【東海豪雨】に見舞われ、堤防が決壊したり広範囲に渡って浸水したりするなど甚大な被害を受けました。
この地図はその【東海豪雨】と同じ雨が港区全域に降った場合に、浸水が発生する地域とその深さがどの程度になるかシミュレーションした結果を表しています。

東海豪雨とは平成12年9月に降った総雨量589ミリメートル、時間最大雨量114ミリメートルの集中豪雨のことです。

浸水ハザードマップの凡例です:

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西麻布から麻布十番辺りを拡大すると:

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西麻布交差点(霞町交差点と昔は言いました)は2.0m以上の浸水です。 この原因は下水道のオーバフローです。 麻布十番古川の氾濫赤線の囲み)が原因で1.0〜2.0mの浸水と出ています。 下水道と河川がキチンと分離されて解析されています。

 私は、わがまちハザードマップなるものを初めて知りました、非常によく出来ていると思います。 もう地震予知は無理だから減災・防災にもっと力を入れるべき、との意見がある、とWikiに出ていたのを思い出しました。

各自お住いの地域における各種ハザードをマップ確認される事をお勧めいたします。 これはご自分でやりませんと意味ない、と思います。  

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想され、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨木南部での救急マークは要注意です、関東大地震関東大震災の再来ではありませんが、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想されています(南関東直下地震)。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベルですが、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意です。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2019-01 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ、の解説! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室