2019-01-14 地震の予測マップ サンアンドレアス断層大地震の規則性を探る!今日の寄り道
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはM5.0以上の地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年1月14日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報1月15日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 1月15日00時54分、日向灘でM4.0、深さ30km、震度2。
★ 1月15日02時08分、宮城沖でM3.2、深さ50km、震度1。
★ 1月15日16時38分、茨木沖でM3.5、深さ50km、震度2。
★ 1月15日21時14分、千葉東北でM3.6、深さ60km、震度1。
★ 1月15日23時00分、淡路島付近でM3.1、深さ10km、震度2。
★ 1月15日23時08分、紀伊水道でM2.6、深さ10km、震度1。
* 今日は、宇宙の徒然を語る「りお(id:ballooon)さん」のもう一つの質問:
北米大陸の西側にある大きな地震帯に関する質問で、私は最初サンアンドレアス断層かと思ったのですが、その北側にカスケード断層帯なるものも在り、その辺りはInDeepさん [かつてマグニチュード9の巨大地震を発生させたアメリカ西海岸のカスケード沈み込み帯で「マントルが上昇している」ことが米オレゴン大学の調査により判明 - In Deep] が詳しく書かれていますので、そちらをご参照下さい。
* で、今日の寄り道はサンアンドレアス断層を調べていて地震の特殊な規則性に気が付いたので、それをまとめます。 Wiki [サンアンドレアス断層 - Wikipedia] を見ますと、サンフランシスコからロスアンジェルスをまたぐ1300kmに及ぶサンアンドレアス断層は、太平洋プレートと北米プレートのプレート境界が地表に現れている断層で、
1857年、1881年、1901年、1906年、1922年、1934年、1966年、1989年、1994年、2004年、とM6.0以上最大M7.9の地震が地表近くで発生しています。 地表近くでの地震ですので揺れは大きく最大震度7に至っていると思われますが、ただ日本に比べれば人口密度は希薄で、被害の方は日本に比べ、、、といった感じではあります。
ここで特にパークフィールドには地震が集中するので、観測機器が多数設置され、世界で最も稠密に地震が観測されている地域の1つとなっている、との事です。
* Wikiではパークフィールドにおける地震を22年周期としていましたが、私はサンアンドレアス断層すべての大地震と太陽黒点周期との相関を取ってみました。 発生した月が分からない地震は、年のみ表示です。 開始年月と終了年月は同じであって太陽黒点数極小期で、活動極大年月が太陽黒点数極大期です。 黒点数周期は [太陽活動周期リスト - Wikipedia] から取っています。
・黄色は、地震が極小期と極大期の中間で発生したケースです。
・オレンジは、地震が極大期と同じタイミングで発生したケースです。
周期 | 開始年月 | 地震発生年月 | 活動極大年月 | 地震発生年月 | 終了年月 |
第10太陽周期 | 1855年12月 | 1857年01月 | 1860年02月 | 1867年03月 | |
第11太陽周期 | 1867年03月 | 1870年08月 | 1878年12月 | ||
第12太陽周期 | 1878年12月 | 1883年12月 | 1890年03月 | ||
第13太陽周期 | 1890年03月 | 1894年01月 | 1902年02月 | ||
第14太陽周期 | 1902年02月 | 1906年02月 | 1906年04月 | 1913年08月 | |
第15太陽周期 | 1913年08月 | 1917年08月 | 1922年 | 1923年08月 | |
第16太陽周期 | 1923年08月 | 1928年04月 | 1933年09月 | ||
第17太陽周期 | 1933年09月 | 1934年 | 1937年04月 | 1944年02月 | |
第18太陽周期 | 1944年02月 | 1947年05月 | 1954年04月 | ||
第19太陽周期 | 1954年04月 | 1958年03月 | 1964年10月 | ||
第20太陽周期 | 1964年10月 | 1966年 | 1968年11月 | 1976年06月 | |
第21太陽周期 | 1976年06月 | 1979年12月 | 1986年09月 | ||
第22太陽周期 | 1986年09月 | 1989年10月 | 1989年07月 | 1994年01月 | 1996年05月 |
第23太陽周期 | 1996年05月 | 2000年03月 | 2004年09月 | 2008年12月 | |
第24太陽周期 | 2008年12月 | 2014年09月 | 2019年12月??? | ||
第25太陽周期 | 2019年12月??? | 2022年9月??? | 2025年6月??? | 2027年9月??? | 2030年12月??? |
・ サンアンドレアス断層での大地震は、極小期と極大期の中間で発生するか、極大期に発生するかのどちらかで、極小期には発生しない、と言えます。
* 次の地震はいつか?というと、太陽周期を11年とすると現在の第24太陽周期は2019年12月まで続き、2019年は極小期ですのでもはや地震発生はなく、次は第25太陽周期の中間か極大期という事で、ピンクで示されるタイミングが予想されます。 最後の大地震が2004年ですので、その後歪エネルギーは大分溜まっており、大きなMとなる事が予想されます。
* このような規則性が現れるのはプレートとプレートが1300kmに渡ってぶつかり合うという単純かつ壮大なモデルだからだと思います。 海溝での地震も海底プレートが一定のスピードで沈み込んでいますので、そこそこの規則性なり周期性は現れると思います。 しかし陸地直下型の活断層に規則性や周期性を求めるのは難しいと思います。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2018-12 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。
* ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ
[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測