地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-09-16 地震の予測マップ 赤マークの主原因は西進圧力への反作用、45kmマップ地球儀版を削除 (福島、を除く日本全国が注意対象)

45kmマップ地球儀版は効率が悪い(要するに見づらい)ので削除しました。

 

「...黒点数の推移」は、こちらの別ブログへ: [なぜ地球磁極は逆転するのか?]

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=== 始めに & 最新地震情報 ===

 始めに 

マーク(東進)・マーク(西進)圧力を識別表示(どちらのマークも要注意)。

マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。

以下、2018年9月16まで、一年間の統計解析マップです。 [1][2]

マークはM6.5以上地震を起こす可能性のある注意ポイントです。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。 しかし巨大地震・過去17事例において、M6.5以上はすべてマークの在る場所またはその隣接領域で起きています。

Wikipediaさん提示の過去地震 [3] は、[過去巨大地震マップ] に拡大。

このデータは西暦400年頃からの過去巨大地震(M7.0以上または被害甚大地震)を網羅。 過去巨大地震とマークが重なる場所は、別途マップ化し、9kmマップに濃いピンクの四角で表示しています。

= 最新地震情報9月17日です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん): 震源位置を各マップにの四角で表示。 マークの無い所に出たの四角は、歪が蓄積されていない所で起きた地震で、直ちに大地震に連動する事はありません。

 9月17日、北海道胆振 [hokkaido] で継続する地震は、M5.X が0回、M4.Xが1回、M3.Xが1回でした。

余震回数のM3.Xを数えますと、6日が45回、7日が23回、8日が11回、9日が4回、10日が10回、11日が5回、12日が2回、13日が2回、14日が0回、15日が2回、16日が1回、17日が1回、です。 振動しながら減少しています。

北海道・青森・秋田・岩手・山形・宮城でマークが出ている所は、すべて注意、津波に警戒、です。

 9月17日5時28分、茨木北部でM3.1。 [ibaragi]

 9月17日7時11分、長野中部でM2.3。 [nagano]

 9月17日23時42分、北海道空知でM3.5。 [sorachi] 深さ10km、震度2。

 

 

 

赤マークの主原因は西進圧力への反作用:

 胆振地震以降、全国で地震が増えて赤マークが増えています。 そこで赤マークの原因解明を急ぐ事にしました。

 結論から言うと、赤マークは北上するフィリピン海プレートの西進成分と西進する太平洋プレートの圧力に対する反作用です。 この西進成分への反作用として東進圧力が地殻直下に形成され歪が生じています。

 一例として若狭湾から紀伊半島にかけて長い間出ている大きな赤マーク群ですが、赤マーク群の下にはフィリピン海プレートが北西方向に潜り込んでおり、その下には太平洋プレートが西方向に潜り込んでおり、それらの反作用として東方向へ向かう圧力が形成されている、という事です。 若狭湾紀伊半島の地表は青ベクトルで西進ですが、その下には圧迫される地層が東進の赤マーク群を形成している事になります。

 これは若狭湾紀伊半島に限らず、すべての大きな赤マーク群の形成原因と考えられます。

 3.11のリバウンドでは地殻も東進ベクトルで、かつ、フィリピン海プレートは作用していない、という違いは挙げられます。

 これで中国大陸から地殻東進圧力が無くても赤マークは形成されます。 むしろ、インド亜大陸がユーラシアに衝突して、ユーラシアは折り曲げられて、ユーラシア東端は南進する可能性があります。 これですと南西諸島が南進する、もしくは九州が中央から南進する理由が分かります。

以下は米国地質調査所・パンゲアに関するサイト [Historical perspective [This Dynamic Earth, USGS]]  からの図です。

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65百万年前にインド亜大陸が北上して衝突、ユーラシア大陸(ここではASIAと表記)にのめり込み、現在はヒマラヤ山脈を押し上げると共に、ユーラシア大陸の東端を南下させるエネルギー源として働いている可能性を示しています。

一方、北極海にはアイスランドからバイカル湖の北側まで続くナンセン・ガッケル海嶺というのがあり、これが海底を南に押し出しているので、こちらの可能性もあります [海嶺 - Wikipedia]  私はナンセン・ガッケル海嶺については知りませんでした(済みません)。

 原因分析結果がコロコロ変わって申し訳ありませんが、以上です。

 

 

 

== ピッチ45kmマップ全体像地殻変動マップです ===

45kmマップです。

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次が地殻変動マップです。 国土地理院さん [最新の地殻変動情報] データ・8月11日まで1年間の変動(©国土地理院)。

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コメント:

 東北北部は、東西に引き裂かれています。

 若狭湾から紀伊半島にかけて、地表は北西に向かう西進ベクトル、地下は東進圧力となっており、地殻上下で逆方向の力が働いています。

 九州は南に引き裂かれています(鹿児島で年5ミリ程度の南方変位)。

地殻変動マップ西域です。

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=== ピッチ9kmマップ列島と海溝トラフです ===

9kmマップ東域です。  凡例は:[凡例]

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コメント:

 北海道・青森・秋田・岩手・山形・宮城でマークの出ている所はすべて注意、津波に警戒、です。

[過去巨大地震マップ] と東域マークの重なる場所です(濃いピンクの四角)。

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9kmマップ中域です。 凡例は:[凡例]

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コメント: 石川・富山・岐阜・長野、から愛知を経て静岡沖に至る赤と青の境界線付近は特に要注意です。

[過去巨大地震マップ] と中域マークの重なる場所です(濃いピンクの四角)。

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9kmマップ西域です。  凡例は: [凡例]

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コメント:

 南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。

      現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

 日向灘は要注意です。

[過去巨大地震マップ] と西域マークの重なる場所です(濃いピンクの四角)。

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=== ピッチ3kmマップ直下型注意ポイントです ===

3kmマップ北海道です。 凡例は: [凡例]

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3kmマップ東北です。 凡例は: [凡例]

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3kmマップ甲信越&北陸&関東&東海です。 凡例は: [凡例]

内側の四角が大正(1923年)、外側が元禄(1703年)関東大震災震源域。 [5]

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3kmマップ北陸&東海&近畿&中国&四国です。 凡例は: [凡例]

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3kmマップ中国&四国&九州です。 凡例は: [凡例]

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=== 放出エネルギーの推移です ===

1994年1月〜2018年8月迄・25年間の地震放出エネルギー推移

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一番左は1994年。 一番右が2018年で25年目に当りますが、現時点では、2017年9月1日〜2018年8月31日の一年間・放出エネルギーです。 本年末には2018年そのものになります。 

=== まとめです ===

ラス前のM6.5以上は2016年の鳥取(M6.6)で、ラストは2016年の福島沖(M7.4)でした。 その後、M6.5以上は、起きていません。 しかしフィリピン海プレートは3〜5cm/年、太平洋プレートは8cm/年で常に移動しており、いずれ破壊に至る事は間違いありません。

2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが、8月を過ぎた現在2018年は上昇に転ずると考えられます。 ここ1〜2年の内には蓄積した歪が、M6.5以上クラスを引き起こすものと思われます。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 明日も報告致します。 よろしくお願い致します。

 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]

 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]

 

=== 以上です ===

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [1] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[2] 気象庁|震源データ

[3] 地震の年表 (日本) - Wikipedia

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 関東地震 - Wikipedia

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測