2019-07-09 地震の予測マップ 南関東直下地震をまとめる!今日の地震解説
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・ 防災科研さんから午前零時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です。
= 最新地震情報7月10日(M3.0以上かつ震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上★が震源位置
★ 7月10日02時13分、千葉東方沖でM3.2、深さ10km、震度1。
★ 7月10日06時13分、紀伊水道でM3.7、深さ10km、震度2。
★ 7月10日17時22分、新潟下越沖でM3.5、深さ10km、震度2。
★ 7月10日20時33分、岐阜美濃中西部でM3.6、深さ10km、震度2。
* 美濃での地震もドキッとします、美濃は観測史上最大の陸地直下型地震を起こしているからです。
今日の地震解説: 南関東直下地震をまとめる!
* 最近、東京湾、千葉北西部、千葉東方沖、千葉南東沖、でM3.X〜M4.Xが多発しており、この辺りは南関東直下地震の領域なので、ここで南関東直下地震をまとめさせて下さい。
* Wiki [南関東直下地震 - Wikipedia] からの引用です。
南関東直下地震は、関東地方の南部(神奈川県・東京都・千葉県・埼玉県・茨城県南部)で歴史的に繰り返し発生するマグネチュード7級の巨大地震を指す総称。
であり、関東大震災を引き起こしたM8クラス相模トラフ巨大地震(200〜400年間隔、関東地震とも言う)を含まない。
これに対して、相模トラフよりさらに北側をも含めた関東地方南部のいずれかの地域を震源域として、ひとまわり規模が小さいマグニチュード7前後の地震が平均数十年に一度程度の割合で発生している。1855年の安政江戸地震(M6.9)、1894年の明治東京地震(M7.0)などが発生していて、これらを総称して南関東直下地震と呼ぶ。
1894年の明治東京地震(M7.0)は東京湾北部で起きています。 それは、どの程度の確率か?と言うと、
過去の発生記録や現在解明されている範囲での南関東地域の地殻構造から、2007年〜2036年の間にM6.7-7.2の地震が70%の確率で発生するとの想定が行われている。なお前記の評価想定では、観測精度が信頼できる1885年以降評価時点であった2004年まで119年間の地震のうち、震源の深さが30 - 80kmで、かつ一定規模以上の被害がみられるものを対象としている。1894年(明治東京地震)、1895年、1921年、1922年、1987年(千葉県東方沖地震)の5つが該当し、これらの単純平均から、発生間隔を23.8年と見積もっている。
最後の1987年に23.8年を足すと2010年〜2011年となり、既に大きく超えています。
発生した場合の被害や影響が多大であることから、日本政府や関係自治体が調査報告を行っており、中央防災会議は2003年に「我が国の存亡に関わる喫緊の根幹的課題」としているほか、間接的被害は全世界に長期間及ぶと考えられている。2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の地殻変動が関東地方にも及んだことで発生確率が高まったとする研究者が複数おり、2012年には新たに最大震度7を含む想定震度分布が発表された。
揺れは増幅され、
被害は甚大で、
南関東直下地震は、M8クラスの相模トラフ巨大地震や東海地震に比べれば想定される震災被害の範囲は小さいが、プレート間地震が内陸で起こる「直下型」であるため震源付近では甚大な被害が発生すると考えられる。
世界最大の再保険会社であるミュンヘン再保険が2002年に発表した、大規模地震が起きた場合の経済的影響度を含めた世界主要都市の自然災害の危険度ランキングでは、東京・横浜が710ポイントと1位で、167ポイントで2位のサンフランシスコと大差がつき、首都圏での震災を含めた災害リスクの高さが表れている。
防災への取り組みとして、
警視庁では、都内で震度6弱以上の震災が発生した場合は、直ちに交通規制を実施し、緊急車両のみを走行させることが都条例で定められている。実際に、警視庁では都内の主要交差点500箇所以上に警察官を急行させて交通規制をする訓練を繰り返しており、南関東直下地震に対する多くの資を得ているという。防衛省では、陸上自衛隊から自衛官約11万人、海上自衛隊から艦艇50隻、航空自衛隊から救難部隊を首都圏に投入する方針である。
* 国土交通省のわがまちハザードマップで、例えば江戸川区を見ても [地震ハザードマップ|国土交通省 ハザードマップポータルサイト] 詳細が公開されていません。 震度が知りたいのです。 私の探し方がいけないのかもしれません、いずれ分かったら記事に致します。 震度7と言われると、それはチョット...大変です、になります。
* Wiki [地震の年表 (日本) - Wikipedia] によれば、1894年の明治東京地震M7.0での死者数31と出ています。 これはとても震度7には達していない、と思います。 人口密集地帯での直下型で震度7というと、それは1995年の兵庫県南部地震で、M7.3、兵庫県南部と淡路島北部で最大震度7、死者・行方不明者6,437名です。
* 看護師の視線から日常の徒然を語るブロガー (id:piano1228) さんから、先日:
関東地方の救急マークの隙間がなくなってきてますね。
とブクマコメを頂戴致しました。 そこで、本日の予測マップ2019-07-09と1年前の予測マップ2018-07-09を比較してみました。 プログラムは同じ最新バージョンを使っていますので、これで正しく比較できます。 最新地震情報の★マークは抜いてあります。
1年前2018-07-09 6km赤青マークマップ:
1年前2018-07-09 6km救急マークマップ:
本日2019-07-09 6km赤青マークマップ:
本日2019-07-09 6km救急マークマップ:
・ 確かに、この1年で関東地方の救急マークが急増しています。 これは関東地方が青マークに覆われ始めた事によります。 赤青マーク直下の過去1年間のM3.0以上が救急マークになるからです。
・ この赤青マークの急増は6月18日発生の山形沖地震以降に顕著となっています。
・ それでも、宮城沖、福島沖、茨城沖は既に3.11でエネルギーを解放していますので、それほど大きな地震は来ないと思いますが、東京、千葉、は要注意です。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 以下、2019-07-09 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90% [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 東域は:
過去1600年間に起きた日本の主な地震の震央。赤:M7以上、それ以外の地震で青:死者有り、紫:最大震度6以上。 以下、同様。
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南関東直下地震M6.7〜7.3の確率が70% [海溝で起こる地震 | 地震本部]
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 中域は:
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
日向灘はM7.1前後の確率が70〜80% [海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 西域は:
となります。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も6月現在増加しています [2019-06 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。
* ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ