2019-07-13 地震の予測マップ 東京湾北部地震をまとめる!今日の地震解説
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= 最新地震情報7月14日(M3.0以上かつ震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上★が震源位置
★ 7月14日06時44分、岩手沖でM3.2、深さ40km、震度1
★ 7月14日12時24分、奄美大島近海でM3.7、深さ60km、震度1
★ 7月14日18時10分、インドネシア付近でM7.3 描画範囲外
★ 7月14日22時23分、十勝中部でM4.0、深さ110km、震度3
* 十勝の地震はいつも深く、よく揺れます
今日の地震解説: 東京湾北部地震をまとめる!
* 内閣府の防災サイトを眺めていると、首都直下地震の具体例として東京湾北部地震を取り上げており、これは過去事例のある地震であり南関東直下地震そのものです
今回はこれをまとめて報告致したく、お付き合い頂けますよう、よろしくお願い致します
* 過去事例を Wiki [南関東直下地震 - Wikipedia] よりピックアップしますと:
・ 安政江戸地震 1855年 東京湾北部 M6.9-7.1 深さ70km 死者1万余
・ 明治東京地震 1894年 荒川河口付近 M7.0 深さ80km 死者31
どちらも津波の記録はありません、安政江戸で死者数が多いのは火災(30余ヶ所から出火)によるものです、安政江戸には深さ40kmでM7.4とする説もあります
M7.Xクラスがたった40年の間隔で同じ場所で二回発生するという事は、私は、エネルギーが解放しきれていなかったのではないか?と思います
* ここで、内閣府防災情報のページ [図2−4−39 東京湾北部地震(M7.3)の震度分布 : 防災情報のページ - 内閣府] より、
・ 四角い箱がアスペリティ(固着域)で、強い揺れを発生する場所、とあります
・ 問題は「ある程度の切迫性」がどの程度の確率を指しているのか?です、それも北米プレートとフィリピン海プレートのプレート境界という深さ40kmの条件で!
南関東直下地震の発生確率はM6.7〜M7.3で70%とされていますが [海溝で起こる地震 | 地震本部] 、範囲は茨城南部・埼玉・千葉・東京・神奈川であり、ここで場所を東京湾北部に絞り、かつ深さ40kmの条件ですと確率は非常に低くなり、私は1/10以下の2〜3%程度だろうと思います、尚、M7.3を見積もるのは正しくて、防災の観点から予測される最大Mを取り入れる必要があります
* 千葉では [東京湾北部地震の震度分布予測図(平成19年度千葉県地震被害想定調査)/千葉県] より、
が示され、やはり震度6強が最大です
* 防災の観点からは例え確率数%であったとしてもシッカリと対策を講ずる必要があり、その為にはまず想定される被害状況ですが、Wikiによれば:
東京湾北部地震(海溝型)、M7.3、冬午後6時、風速15m/秒
建物の全壊約85万棟(焼失も含む)、死者数約11,000人(半数が火災による)、重傷者37,000人、中軽傷者17万人、経済被害約112兆円、帰宅困難者約700万人、がれき発生量9,600万t(東日本大震災では約2,500万t)、約1億立方メートル。荒川沿いで建物被害、および環七や環六の周辺で火災が多発。
とあり、風速15mとはかなりの北風ですが有り得て、午後6時発生としたのは帰宅困難者数最大を見積もる為でしょう、当然、満潮時を想定していると思います
これは、M7.3かつ深さ40kmを想定して発生する震度による被害想定(上記の震度マップにもとずく)と思われますが、深さが70km〜80kmのフィリピン海プレートと太平洋プレートのプレート境界地震ですと、上記の震度マップまでには至らず、被害もここまで大きくなりません
* という訳で、東京湾北部で地震がありますとM3.0以上で救急マークになり、M6.7〜M7.3レベルの巨大地震は救急マーク上か隣接で発生しますので、ドキッとするのです
* 発生時の対策として、先日もご紹介した警視庁による一般車両の交通規制(環七から都心部へは侵入禁止、都心に向かう放射状幹線道路は移動禁止、等)が掛けられ、これは警察・消防・自衛隊、等の緊急車両の為ですが、立川が首都直下地震における後方支援地域として整備されており、次回この辺りを紹介させて下さい
お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と
= 以下、2019-07-13 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です
救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります
[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です 凡例は36kmマップと同じ
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです
根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90% [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 東域は:
過去1600年間に起きた日本の主な地震の震央。赤:M7以上、それ以外の地震で青:死者有り、紫:最大震度6以上。 以下、同様
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です 凡例は36kmマップと同じ
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです
南関東直下地震M6.7〜7.3の確率が70% [海溝で起こる地震 | 地震本部]
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 中域は:
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です 凡例は36kmマップと同じ
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです
日向灘はM7.1前後の確率が70〜80% [海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 西域は:
となります
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も6月現在増加しています [2019-06 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ]
* 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります
* ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ