2019-06-29 地震の予測マップ 3.11で一体全体どれくらいの領域の地震エネルギーが解放されたのだろう?今日の地震解説
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・ 防災科研さんから午前零時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です。
= 最新地震情報6月30日(M3.0以上かつ震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上★が震源位置
★ 6月30日10時13分、茨城沖でM4.5、深さ30km、震度2。
★ 6月30日12時18分、宮城北部でM3.4、深さ70km、震度1。
★ 6月30日15時54分、北海道川上南部でM4.2、深さ170km、震度2。
* 北海道川上南部は深すぎて解析対象外です、対象は130km未満。
今日の地震解説: 3.11で一体全体どれくらいの領域の地震エネルギーが解放されたのだろう?
* 3.11で、どれくらいの領域の地震エネルギーが解放されたのだろう?というベーシックな疑問(対象はモチロン日本海溝)があって、調べました。
理由は、どの領域は安全なのだろう?という事に関連するからです。
* 本震発生2011年3月11日14時46分〜3月14日20時20分迄、約三日間で発生した地震マップは [東北地方太平洋沖地震の前震・本震・余震の記録 - Wikipedia] より:
凡例が載っていませんが、円の直径はMサイズ(3.11本震でM8.9、これは米国USGSのマップなので、そうなります)、色は発生時刻で、3.11本震発生時の薄黄色が最も古く、黄土色が中間、赤が最も新しい3.11本震の約3日後です。 色で発生時刻を示すのがUSGSの特徴で、日本ですと色は深さになりますが。
* 領域の定義ですが、
[茨城県沖 | 地震本部] であり、
岩手県沖南部・宮城県沖・福島県沖・茨城県沖で太平洋プレートは地震エネルギーを解放した、と言って良いと思います。
従って、これら領域では今後を十年としてM7〜M8クラスの大地震は来ませんで、来るとしてM5〜M6クラスと思われます(これは私見です、地震本部さんの三十年予測ではもう少し大きめです)。 M6というと大きいように聞こえますが、日本海溝・太平洋プレートでのM6は、たいした事はありません。 陸地直下型でのM6と言えば、それは大騒ぎですが。
* これは、青森県東方沖&岩手県沖北部と房総沖はまだ充分にエネルギー解放されていない、という事の確認です。 地震本部さんの三十年予測では [海溝で起こる地震 | 地震本部]:
・ 青森県東方沖&岩手県沖北部はM7.0〜7.5の確率が90%
・ 房総沖は出ていませんで、不明なのです
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 以下、2019-06-29 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、青森県東方沖&岩手県沖北部はM7.0〜7.5の確率が90% [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率(以下同様)
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 東域は:
過去1600年間に起きた日本の主な地震の震央。赤:M7以上、それ以外の地震で青:死者有り、紫:最大震度6以上。 以下、同様。
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南関東直下地震M6.7〜7.3の確率が70% [海溝で起こる地震 | 地震本部]
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 中域は:
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
日向灘はM7.1前後の確率が70〜80% [海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 西域は:
となります。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は5月現在多少ですが減少に転じています [2019-05 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。
* ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ