地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-05-19 地震の予測マップ 南海トラフ巨大地震で発生する津波災害・要チェック学びの旅は東京へ!今日の地震解説【追記】新島・新島港での津波高と津波到達時間を参考例として追加!

常に最新記事なら [こちら最新!] をアクセスし、ブックマーク!

 

記事のアップは毎週、火曜・木曜・土曜の午前零時半頃になります。

月曜日には、短い解説記事ショートショートをアップします。

 

= 最新地震情報月20日(M3.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上震源位置

 5月20日07時49分、千葉南東沖でM3.9、深さ10km、震度3。非常に浅く、北アメリカプレート地殻内の地震と思われます

 5月20日15時25分、宮城沖でM3.3、深さ60km、震度1。アフタースリップ起因・スラブ内地震

 

 

 

今日の地震解説: 南海トラフ巨大地震で発生する津波災害・要チェック学びの旅は東京へ!【追記】新島・新島港での津波高と津波到達時間を参考例として追加!... 下段にあります

 気象庁さんのサイト [気象庁|南海トラフ地震について | 南海トラフ地震発生で想定される震度や津波の高さ] より、南海トラフ巨大地震の最高津波の図です。
駿河湾~愛知県東部沖」と「三重県南部沖~徳島県沖」に「大すべり域+超大すべり域」を2箇所設定した場合の津波で、かつ満潮時、と最悪状態の場合です。 南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告)(中央防災会議, 2013) より。

f:id:yoshihide-sugiura:20190319003649p:plain

 次が、2013年に制定された南海トラフ地震防災対策推進地域等の「南海トラフ地震津波避難対策強化地域の指定」で、30cm以上の浸水が地震発生後30分以内に到達する地域紫色で示しています。

f:id:yoshihide-sugiura:20190506185404p:plain

 ここで注意すべきは:

・ 浸水30cmに至るのに5分の地域も30分以内ですから、で提示されています。

・ の地域にお住まいの方は、必ず自治体さんのハザードマップで浸水深さと詳細な到達時間を確認して下さい。

・ そして、避難ルートと避難場所を確認し、避難訓練が必要です。

避難開始という意味では、30cm浸水に至る時間の方が最高津波高より重要で、最高津波高はどこまで逃げなければならないか?の目安となります。

この資料は内閣府サイトのpdf資料で:

http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/pdf/nankaitrough_chizu.pdf

 

 東京では都の防災ホームページ [南海トラフ巨大地震等による東京の被害想定(平成25年5月14日公表)|東京都防災ホームページ] が非常に詳しく、

まずは、南海トラフ巨大地震等による東京の被害想定(平成25年5月14日公表)のpdf

[https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/000/402/20130514gaiyou.pdf]

から抜粋致します。

と申しますのも、東京都沿岸部の南海トラフM9クラス地震による津波被害は:

最大津波高は2.48m(江東区)で、元禄型関東地震の2.61m(品川区)より低い

からで、区の防災マップを見ても南海トラフ巨大地震に対する対処が詳しくないからです。 ただし、伊豆・小笠原諸島の被害状況は全く異なります。

 南海トラフ巨大地震M9想定での、東京湾沿岸沿いの最高津波高と最大浸水深は:

f:id:yoshihide-sugiura:20190519045214p:plain
浸水はほとんどしません。 湾岸沿い区の最高津波高は:

f:id:yoshihide-sugiura:20190519045613p:plain

以上は、水門閉鎖の場合です。

水門解放の場合も載っていて:

f:id:yoshihide-sugiura:20190519074206p:plain

水門解放の方が津波高は低いですが、浸水域は広がっています。 当然、水門閉鎖の津波高、水門解放の浸水域で対処すべき、です。

このように東京湾での津波被害が少ないのは東京湾の入り口が狭まっているからであり、その分、三浦半島と房総半島南端部は大きなダメージを受けてしまいます。

 

 一方、伊豆・小笠原諸島では状況は全く異なり、まず凡例ですが:

f:id:yoshihide-sugiura:20190519050102p:plain

最大津波高は、海上における水色濃い青色で示されており、()カッコ内で、その島の最高津波高の幅が記載されていて:

f:id:yoshihide-sugiura:20190519050240p:plain

f:id:yoshihide-sugiura:20190519050324p:plain

f:id:yoshihide-sugiura:20190519050405p:plain

新島での津波到達時間が15分程度とされています、恐らく最高津波高・30.16mの到達時間と思われます。

詳しくは、III-6 津波高及び津波浸水の分布:

[https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/000/402/part2-3-6.pdf]

をご覧下さい、188ページに及ぶ大作で、伊豆・小笠原諸島に関する内容となっています。

【追記】新島・新島港での津波高と津波到達時間 2019_05_21 20:47

島での1m津波到達時間、最高津波高到達時間も載っています、例えば新島の新島港では1mになるのに15.7分、18.85mになるのに16.5分、と強烈です。(ページ30)

是非、参考になさって避難訓練に役立てて頂ければ、と。

 

 それにしても、南海トラフ巨大地震における湾岸沿い区の2.Xmなりの津波到達時間を知りたかったのですが、詳細資料が多すぎて、どこに出ているのか分かりませんでした。

そこで、国土交通省さんの [わがまちハザードマップ | 国土交通省] にて、津波ハザードマップ 関東 東京都  品川区を選択してみますと、 [https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/ct/other000066300/tsunamijishuhinanmappumanyuaru.pdf] の6ページに:

f:id:yoshihide-sugiura:20190520181613p:plain

*5: 津波到達時間津波の到達時間は、品川区の八潮に到達する時間です。

とあります。 何と南海トラフ巨大地震はリストにありませんでした。 それより元禄型関東地震の方が津波被害は大きい、という事です。(津波到達時間については、東京湾北部地震の方が早い、但し品川区での浸水はない模様)

従いまして、東京湾では元禄型関東地震を想定しておけば良い、揺れたら元禄型関東地震だと思えば良い、揺れた段階で区別はつかないから、南海トラフ地震の場合でも、品川区で津波高2.61m、到達時間54分を想定すれば良い、という事になります。

次回は千葉へ移動します。

お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました。

 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 以下、2019-05-19 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています。

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです。

f:id:yoshihide-sugiura:20190521001647p:plain

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

f:id:yoshihide-sugiura:20190521001705p:plain

次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

f:id:yoshihide-sugiura:20190521001721p:plain

根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90%。  岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

f:id:yoshihide-sugiura:20190521001741p:plain

相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

f:id:yoshihide-sugiura:20190521001803p:plain

相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の確率が70%(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

f:id:yoshihide-sugiura:20190521001819p:plain

南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

f:id:yoshihide-sugiura:20190521001832p:plain

南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の確率が70〜80%。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

現在南海トラフ三重・和歌山県境南東沖に出ているひとつの赤い救急マークは、日付20180829  M3.3  N33.45  E136.17 深さ30km  の地震です。 30kmがプレート境界か?というと少し深い(フィリピン海プレート地殻内か?)と思います。

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-04 ここ26年間の地震放出エネルギーの推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。

 ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室