地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-01-08 地震の予測マップ ペルー・クスコの謎の地割れ原因を探る!今日の寄り道

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年1月8日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報1月9日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 1月9日00時22分、種子島近海でM3.5、深さ30km、震度1。 1月8日の余震

 1月9日03時02分、熊本北部でM2.4、深さ10km、震度1。 1月3日の余震

 1月9日09時01分、埼玉秩父でM4.1、深さ150km、震度1

 1月9日13時47分、宮城沖でM3.6、深さ50km、震度1

 

今日の寄り道: ペルー・クスコの謎の地割れ原因を探る!

 宇宙の徒然を語る「りお(id:ballooon)さん」から2018年に発生したペルー・クスコの巨大亀裂 [今年の春にペルーで発生した巨大亀裂は今も拡大を続けている…。非常事態宣言が5ヶ月間発令され続けている現地では村が消滅していた - 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー] の原因について問い合わせがありました。

この件は、この世の奇妙な出来事を綴るはてなブロガの「(id:somin753)」さんが早くから指摘されていた件 [ペルーの大規模な地割れ異変は2012年に始まっていた - strange world➰奇妙な世界] でもあります。

どのような巨大亀裂か大規模地割れかは、上記リンクをご参照下さい。 ここは地割れの原因について私見を述べるものです。

 南米ペルーは太平洋のナスカプレートに面しています。

f:id:yoshihide-sugiura:20190108044954p:plain By USGS, Washiucho

ここでナスカプレートは南米プレートの下に潜り込み、プレートを押し上げて、アンデス山脈を形成しています。 この動作を ”背弧圧縮 rear-arc compression” と言います。

 実はこの背弧圧縮は、日本海を形成した動作である背弧海盆 [背弧海盆 - Wikipedia] の逆バージョンなのです。

日本海は、アジア大陸の下に潜り込む太平洋プレートにより、プレート岩石に含まれる水分とマグマ活動により凹みが出来て、この凹みが拡大して形成されたものです。 この際、プレート岩石に含まれる水分が重要な働きをします。

f:id:yoshihide-sugiura:20190108050448p:plain By Oghmoir

このように大陸を島として切り離して間に海を形成する動作を "背弧海盆 back-arc basin" と言います。 日本海の場合、約1,500万年かけて形成されました。

 太平洋において、背弧海盆はアジア大陸側、背弧圧縮は南米側に見られるのですが、その理由は未だ分かっていません。

 さて、ここでナスカプレートは背弧圧縮でアンデス山脈を形成していますが、何らかの理由でギヤが逆転し、背弧海盆の動作をし始めてクスコ付近に凹みを作り陥没し広範囲に地割れを起こし始めた、と考えられます。 これが私見です。

仮にこのまま背弧海盆の動作が続くと数千万年で太平洋沿岸とクスコの中間にあるナスカは切り離されてナスカ列島となり、大陸との間にはナスカ海が形成される事になります。

 ただ、実際にはクスコで背弧海盆の動作が数千万年も続く事はなく、一時的なもの、と思います。 理由は北米・中米・南米の西海岸には背弧海盆によって作られたと思われる島とか半島がゼロなのです。 カリフォルニア湾はプレートとプレートの境界であって、背弧海盆ではありません。 う〜ん、でも、アラスカ湾の内側にある島と半島は背弧海盆の可能性はありますが。

 太平洋沿岸・ナスカ・クスコ、これが西から東へライン上に並びますが、GPSによる測定が出来ればこのラインが拡張しているかどうかが分かります。 拡張していれば背弧海盆の動作です。

拡張していなければ、単に過去豪雨の地下水で地下が陥没した可能性が高いです。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

f:id:yoshihide-sugiura:20190110000940p:plain
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

f:id:yoshihide-sugiura:20190110000958p:plain

次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。

f:id:yoshihide-sugiura:20190110001017p:plain

救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

f:id:yoshihide-sugiura:20190110001039p:plain

次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

f:id:yoshihide-sugiura:20190110001056p:plain

救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

f:id:yoshihide-sugiura:20190110001119p:plain

南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

f:id:yoshihide-sugiura:20190110001136p:plain

救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 

 

= まとめです =

 2018年、9月に北海道胆振でM6.6、10月には国後島付近でM6.2が発生しています。

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2018-12 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]  

 

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室