2017-12-02 地震の予測マップ (北海道・東北・関東・鳥取・岡山・四国を除く日本全国が注意対象)
東進・西進の圧力ポイントを識別する地震予測です。 東進・西進どちらもあぶないです。
マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。
2017年12月2日まで一年間の統計解析結果を示します。 [1,2] 拡大してご覧下さい。
赤マークは東に向かう圧力、青マークは西に向かう圧力がある地点です。
黄土色飛行機マークは31日以前かつ一年以内にM5.5以上の地震があった地点です。
飛行機マーク周囲に星が出ている所は続いて起きる地震に注意です。 飛行機マーク周辺に星が出ていなければ、エネルギーは解放され小康状態に入っています。
昨日と比較し、ほとんど変化はありません。
北海道でも一部星マークが見られる所は要注意です。
東北地方では東北太平洋沖地震の余震が収まったようで星マークが消えました。 しかし日本海側には注意ポイントが出ています。
関東・鳥取・岡山・四国(一部)では星マークが消えていますが、その他、星マークが出ている地域はすべて要注意です。
東海/東南海/南海は日向灘も含めて、すべて要注意です。
星マークはM6.5以上の地震を起こす可能性のある注意ポイントを示します。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上の地震は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。
日本の地震には海底海溝型と陸地直下型があります。 海底海溝型は星マークが沢山現れてからドーンと来ます。 が、陸地直下型は星マークが一つでも在るといつでもドーンと来る可能性があります。
過去の巨大地震マップは大変役立ちます
以下はWikipediaより引用した過去の巨大地震マップです。 [3]
日本の主な地震の震央。赤:M 7以上、青:死者有り、紫:最大震度6以上。
M7.0以上と少し大き目です。 海底で星マークが出ていても過去マークが出ていない所は、まず大きな地震は起こりません。 陸地で星マークが出ていて過去マークがなくても、隠れ断層があれば地震を起こす可能性があります。 陸地星マークと過去マークが重なっている所は十分注意する必要があります。 ⇇ 今回は特にコレです。
2017年・地震の放出エネルギーはこの24年間で過去最低になっている
過去24年間の地震放出エネルギー推移です。 詳細はこちら。 [4]
最後の棒グラフは2016年12月1日〜2017年11月30日までの一年で、この24年間で過去最低となりました。 図にはWikipediaから引用した太陽活動周期のサイクル23とサイクル24の開始時期を示してあります。 [5] 現在はサイクル24の最終段階です。
次のM6.5以上クラスはいつ頃くるのだろうか?
ラス前のM6.5以上は2016年10月21日の鳥取県中部地震(M6.6)で、ラストは2016年11月22日の福島県沖(M7.4、東北地方太平洋沖地震の余震)でした。 陸地直下型は星が出ていればいつでも来る可能性があります。 海底海溝型は東北地方太平洋沖地震を含めこれだけ地震エネルギーを放出していますので、次は太陽サイクル25がそれほど遠くない時期に始まると仮定して、サイクル25が始まってからではないか、と私は思っております。
次の太陽サイクル25はいつ頃始まるのだろう?
最も標準的な答えは2019年です(2008年にサイクル24が始まっていますので、それに11を足す)。 所で、国立天文台・三鷹太陽地上観測さんが11月17日に10月の太陽黒点活動を発表しました(左図:©国立天文台)。 [6] 13ヶ月平均のグラフとなっています。 右図には直近4年の各1ヶ月平均のグラフを添えました(データ著作権©国立天文台)。
13ヶ月平均の左図Totalを見ますと2017年の早い段階で底を打っているようにも見えます。 1ヶ月平均の右図から見てこれは2017年3月でしょう。 もしこれが底であればサイクル24は3月で終えていてサイクル25は既に3月に始まっている、という事になります。 サイクル24は極大期において黒点数はサイクル23に比べ大幅に少なかった訳で、はたして極小期における黒点数比較はどなるのだろうか、という点に興味があります。 もう少し観測を続けませんと何とも言えないでしょうが。
明日も報告致します。 (よろしくお願い致します)
測定は、N20°E120°からN47°E150°までを45km正方グリッド・ピッチにて深さ120kmより浅い領域を測定しています。 日本を取り巻くプレートの動きはこちら。 [8] プログラムはRubyで書かれており、地球儀表示はQGIS、グラフはPythonを使っています。 プログラム概略仕様はこちら。 [9]
以上です。
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています[1]。 このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。
引用: [1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網 [2] 気象庁|震源データ
[4] 地震の予測マップ 2017-11-30まで24年間の地震放出エネルギーの推移 - 地震の予測マップ
[5] List of solar cycles - Wikipedia
[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測