2019-03-09 地震の予測マップ 3.11を振り返る#最終その3:その日3月11日に発生した地震総数は?今日の地震解説
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赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年3月9日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報3月10日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 3月10日05時43分、熊本中央でM2.2、深さ10km、震度1。
★ 3月10日10時47分、茨城沖でM3.5、深さ50km、震度2。
★ 3月10日15時43分、鹿児島薩摩でM2.7、深さ10km、震度2。
★ 3月10日18時46分、愛知西部でM3.0、深さ50km、震度1。
★ 3月10日18時52分、択捉南東沖でM4.7、深さはごく浅く、震度1。
今日の地震解説: 3.11を振り返る#最終その3:その日3月11日に発生した地震総数は?
* 三日連続の3.11を振り返る、最終三日目をアップさせて頂きたく、よろしくお願い致します。 本日は本震発生から二日後の3月13日午前零時半にアップされたであろう予測マップを再現致します。 2011-03-11データの解析結果が初めて公開された日、となります。
* 再現評価:当時、2011年3月13日午前零時半にアップされたであろう、2011-03-11地震の予測マップ、は以下の通り(★マークが3.11本震)。
まず36km赤青マークマップ(これは2011-03-11予測マップの再現):
膨大な数のM5.0以上白い☆マークが3.11震央ヶ所を中心に発生し、東日本は大量の赤マークで覆われました。 この赤マーク群は3.11を起こした西進する太平洋プレートに対する反動・リバウンドです。 太平洋プレートはエネルギーを解放しましたので、一旦、青色マークの西進圧力は弱まります。
続いて6km赤青マークマップ中域(これは2011-03-11予測マップの再現):
3月11日一日で発生したM5.0以上地震総数は東北太平洋沖を中心に236ヶ所に及び、翌12日には長野北部でM6.7震度6強が誘発され(12日発生なので図にはありません)、陸地で見ても、静岡、福島、と誘発地震が続きました。 火山噴火に至らなかったのは運が良かっただけ、と思えます。
最後に救急マーク中域(これは2011-03-11予測マップの再現):
もう、ここまで来ると、言葉を失います。
* その後の日本列島:
以下は一年後の2012-03-11予測マップ再現で、東日本の東進圧力・赤マーク群(リバウンド)はさらに強まっています。
以下は二年後の2013-03-11予測マップ再現で、やっと東日本は太平洋プレートによる西進圧力・青マークが支配的になりました。
* 最後に:ここで、予測の姿勢なるものを考える時、
・空振りはいくらしても構わない、が、直球は絶対に見逃さないという姿勢。
・三振をしているとそれは信用力を失う狼少年、なので、三振をしない姿勢。
が有り得る訳で、これはなかなか難しい問題なのですが、結局、ユーザは ”ほどほどの所” を求めているのだ、と思います、そしてユーザはこう言います「だから、予測なんだろう?」と。 極端な予測は予測になりません。
さて、次なる海溝型地震予測という観点からは、2点ありまして、まず第一に北海道南方沖&青森東方沖があります。 私は、ここは既に予測のステージは最終段階で、警戒&減災の発動フェーズではなかろうか?と思います。 もしくはM6〜7クラスが来たら、前震と捉えて、直ちに警戒&減災体制発動です。
2点目に予測したいのは南海トラフなのですが、前震が期待できない南海トラフにどこまで3.11の予測教訓が役立つか疑問です。
上図の救急マーク中域(2011-03-11予測マップの再現)を見て頂けますと分かりますように、南海トラフには救急マークがほとんど出現しておらず、これは不気味です。 南海トラフの数少ない救急マークついての考察は、後日別途取り上げる予定です。 南海トラフの場合は、もうテンパっているのか?もしくはいつ頃テンパるのか?をどうやって知るのか?が最大の課題です。
* 三日間、お付きあい頂き、誠にありがとう御座いました。 今後の予定と致しましては、4月に2016年熊本地震、6月に2018年大阪北部地震、9月に2018年胆振東部地震、10月に2016年鳥取中部地震、の順で再現報告してゆく予定です。
尚、明日は気象庁さんが既に3月度の「南海トラフ地震に関連する情報」を発表していますので、それをアップする予定です。 よろしくお願い致します。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想。 岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震・関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-02 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか?、もうしばらく見守る必要があります。
* ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う:3月度その2:太陽黒点数とSP500の推移 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ