地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2020-07-05 地震の予測マップと発震日の予測 6日の地震列島は、長野中部で群発, 最大M3.9, 震度2! 解説:地震の天気予報とは ➡ 発震日確率予測の考え方!

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 防災科研さんから午前0時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です

 

各領域のデータは排他的にして重複を排除しており、西域が南海トラフ監視領域を100%包含するので最も優先度が高く、順に以下の如くです

 西域:西域長方形そのものであり、フィリピン海プレート影響領域

 中域:中域長方形から西域を除く、日本海溝から太平洋プレート影響領域

 東域:東域長方形から中域を除く、千島海溝から太平洋プレート影響領域

= 最新地震情報7月6日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上黒枠緑印 震源位置

 6日02時17分、長野中部でM3.5、深さ10km、震度2 西域*1

 6日03時33分、紀伊水道でM3.1、深さ10km、震度2 西域

 6日05時49分、長野中部でM3.0、深さ10km、震度2 西域*1

 6日07時03分、長野中部でM3.9、深さ10km、震度2 西域*1

 6日10時15分、茨城南部でM3.1、深さ50km、震度1 西域

 6日17時52分、長野中部でM3.2、深さはごく浅く、震度1 西域

 

 6日は再び長野中部で群発、*1はすべて同じ場所での発震、リストにはありませんがM2.X震度1が多数あります、岐阜飛騨でもM2.X震度1が多発しました

 

= 2020-07-05データによる、M5.0以上発震日確率予測まとめ =

2020-07-05データによるM5.0以上の最新予測は:

東域では89%の確率で8.11迄に発震する
中域では77%の確率で7.23迄に発震する
西域では68%の確率で7.15迄に発震する
南関では71%の確率で8.24迄に発震する

M6.0以上発震日確率予測は:

東中西_全域では93%の確率で10.3迄に発震する

緑文字は標本化数が十分、グレー文字は標本化数50未満で精度は少し落ちます

 

 

 

解説: 地震の天気予報とは ➡ 発震日確率予測の考え方!

 本日は、上で述べている発震日確率予測と今後の進め方についてまとめたく、お付き合い頂けますよう、よろしくお願い致します

 

 現在行っている予測について、予測に使うデータの時空領域をまとめると:

1.オレンジ色で示す発震ヶ所の空間予測 ➡ 1年・西域/中域/東域の領域

2.度数分布で示す発震日の時間予測 ➡ 4年・排他的な西域/中域/東域の領域

であって、

1.についてはM5.0以上の発震予測ヶ所がオレンジマーク近傍で示される、発震ヶ所の発震確率は分からない、発震するとしたらココ、を示すのであって、確率はすべて2.が受け持つ、尚、領域に関する排他性は無い、マップを見やすくする為に西域/中域/東域に分けているだけである

2.は領域排他性があって、各領域の度数分布グラフが、面積比から導出される発震確率と発震日を自然と示す事になる、発震日の予測は二ヶ所のみに絞ってリストしている、即ち面積68%を含むbinsの右側に示される発震日と100%となる発震日である、二ヶ所に絞った理由はそれで十分だからである、それ以上だと細かすぎて混乱するからである

 

 私はこれを1次予測日2次予測日と呼んでいる、1次予測日とはザックリ言って確率80%に至る日である、ほとんどがこれでカバーされるだろう、80%もあればそれは当たって当たり前だろう、などと軽々しく思ってはいけない、確かに80%もあればそれは当たるのだけれども、重要なのはそれが何月何日であるとキチンと提示出来る所にある、そうしてその精度は標本化数が多ければ多いほど上がるのである、これが高精度な度数分布の凄さであり怖さでもある、我々は度数分布から逃れる事は出来ないのである

こうして地震の天気予報が出来上がった、M5.0以上発震予測に関して、現時点で最も注目されるのが:

西域では68%の確率で7.15迄に発震する

だろう、果たしてどうなるか?

そして、次に進むべき道は、より上位へ移行するか?下位を充実させるか?なのである

 

 上位への移行とは新規に拡大された時空によるM6.0以上発震の予測である、現在、西域/中域/東域の全体についてM6.0以上発震日確率予測を出している、西域/中域/東域のどこかで93%の確率で10.3迄に発震する、が本日の予測結果である、ここで標本化数は28しかない!

しかし観測時間を4年から8年に広げても、とても西域/中域/東域の各域において予測十分たる標本化数50には至らないであろう、せいぜい西域/中域/東域_全域の予測精度が上がるだけである、加えて、冒頭2.で述べた4年の時間予測をすべて8年にする必要が出て来る、変更量が多すぎる、従って、時間軸を4年から8年に増やしてM6.0以上精度を少し向上させる案は保留とし、相関情報にて補完する方法を考えます

相関情報とは、具体的には、東域については東進DaysにおけるM6.0以上発震比率が高い事を示す、西域については木星衝合期間内の発震比率が高い事を示す、という事です

これを相関があると見るか、偶然であると見做すか、は読む方にお任せ致せする方法です(私は有る、と思っているのですが、、、だから手間暇かけてグラフをアップしています!)

 

 下位の充実の場合は、新規に拡大された時空を設定する必要はなく、現在、南関東_監視域は西域の一部であり標本化数34なのだけれども、この監視域を増やす事です

具体的には、未だ3.11のエネルギー解放がされていないとされる「青森東方沖_監視域」と南海トラフとの関連性が度々指摘される日向灘で、日向灘だけでは狭いと思うので「日向灘・熊本_監視域」の設定を検討したいと考えています

当初、ヒストグラムの名称でスタートしましたが、同じ事なのですが度数分布にすべて切り替えました、理由は私は「分布」なる言葉が好きだからです、我々はすべからく「分布」の上に成り立っているのです

 

以上です

 

 

 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい

 

= 2020-07-05データによる、地震の予測マップと発震日確率予測 =

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照

マークは東進Days発震で東進ポイント、マークは西進Days発震で西進ポイント

東進Daysとは新月から満月前日まで、西進Daysとは満月から新月前日までの日々

白枠オレンジがM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります

上記は1年分データ分析による予測で、下記は4年分データ分析による予測です

発震日確率予測は、M6.0以上が36kmマップ、M5.0以上は6kmマップにあります

 

= 地震の予測マップ・36kmマップとM6.0以上発震分析 =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです

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ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

 

M6.0以上地震発生の分析:

 4年東中西_全域M6.0以上発震日確率予測度数分布です

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68%を含む確率は93%で、それは2020.10.3まで続きます

最大発震は2016/11/22福島沖でM7.4、最長間隔は2017/09/21三陸沖M6.3の267日、その一つ前は2020/04/20宮城沖M6.4の234日、とすべて中域での発震でした

 

 4年東中西_全域M6.0以上発震履歴と西進Days発震比率

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 4年南海トラフM4.8以上かつ<500kmと東中西M6.0以上発震の関係 ⬇

各日過去365日総和を取ったグラフ、上記グラフとE/M/Wの発震日は一致

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総和を取ると周期性が現れますが、周期は総和期間を変えると変化しますので、上記グラフはあくまでも参考グラフです

 

 4年東域M6.0以上発震履歴と西進Days発震の関係 ⬇

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最長空白期間は682日で、胆振M6.7です

 

 4年西域M6.0以上発震と木星衝合期間の関係 ⬇

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[天象 - 国立天文台暦計算室] さんより衝合日付を決定しています

現在は、以下に示す衝の期間内に入っています

[:"2020/05/26", :NA, :衝の前半部_49]  衝の前半49日間で、開始日
[:"2020/07/14", :"16:58", :衝の日] 衝の日(16:58は、日本標準時表示)
[:"2020/09/01", :NA, :衝の後半部_49]     衝の後半49日間で、終了日

木星衝合の説明は一番下にあります

 

 

 

= 地震の予測マップ・6kmマップとポイント予測とM5.0以上発震日確率予測 =

東進西進ポイント表示・ピッチ6km東域です ⬇ 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・東域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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根室沖M7.8〜8.5の確率80%程度 [北海道地方の地震活動の特徴 | 地震本部] 2020年1月1日算定基準日の30年間確率、以下同様

1年東域_発震履歴M4.8以上

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⚫ 4年東域_発震日確率予測度数分布M5.0以上

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68%を含む確率は89%で、それは2020.8.11まで続きます

 

東進西進ポイント表示・ピッチ6km中域です ⬇ 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・中域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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青森東方沖及び岩手沖北部M7.0〜7.5の確率90%程度以上 、宮城沖M7.0〜M7.5の確率90%程度、福島沖M7.0〜M7.5の確率50%程度、茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度 [東北地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

⚫ 1年中域_発震履歴M4.8以上

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⚫ 4年中域_発震日確率予測度数分布M5.0以上

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68%を含む確率は77%で、それは2020.7.23まで続きます

 

東進西進ポイント表示・ピッチ6km西域です ⬇ 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・西域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%程度、南海トラフM8〜M9クラスの確率70%〜80%、日向灘M7.1前後の確率70〜80% [関東地方の地震活動の特徴 | 地震本部] と[九州・沖縄地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

⚫ 1年西域_発震履歴M4.8以上

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4月〜6月にかけて、長野中部と岐阜飛騨で群発地震が発生

⚫ 4年西域_発震日確率予測度数分布M5.0以上

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68%を含む確率は68%で、それは2020.7.15まで続きます

 

● 4年南関東_発震日確率予測度数分布M5.0以上

南関東は、地震本部さん2020/01/01資料で、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%、と予測されている領域です

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68%を含む確率は71%で、それは2020.8.24まで続きます

 

木星の衝合の説明:

木星の衝と合とは、国立天文台さん [暦Wiki/惑星/合と衝 - 国立天文台暦計算室] より、衝は外惑星についてのみ起こる現象で、太陽・地球・外惑星がその順に直線に並ぶ状態です

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木星は約12年で太陽を公転しており、地球は1年で公転、衝は約1年に1回出現、正反対の合も約1年に1回出現、衝と合をあわせて2回/約1年出現で、衝の地球と木星の距離は約5.0au、合では約7.0au(auは太陽と地球の距離)となります

国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] から木星の衝合日付を求め、48日/49日/50日の前半部と後半部を足した期間(約100日)内に西域_時系列内でM6.0以上発震があったかどうか?を調べています

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も増加で、2020年は5月末時点では増加傾向にあります

[2020-05 地震の予測マップ ここ27年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を測定する! - 地震の予測マップとヒストグラム]

 ここで白枠オレンジは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています

 発震予測ではヒストグラムを用いて、将来の発震を%予測しています

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート深部には応力歪が伝搬され、これが原因で深部のスラブ内領域で通常の地震が発生します。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室