地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2020-07-04 地震の予測マップとヒストグラム 5日の地震列島は、岐阜飛騨で群発, 最大M4.6, 震度3、長野中部で群発, 最大M3.3, 震度2! 解説:房総半島南東沖のM5.X群を追う、簡単に・最終!

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 防災科研さんから午前0時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です

 

各領域のデータは排他的にして重複を排除しており、西域が南海トラフ監視領域を100%包含するので最も優先度が高く、順に以下の如くです

 西域:西域長方形そのものであり、フィリピン海プレート影響領域

 中域:中域長方形から西域を除く、日本海溝から太平洋プレート影響領域

 東域:東域長方形から中域を除く、千島海溝から太平洋プレート影響領域

= 最新地震情報7月5日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上黒枠緑印 震源位置

 5日04時10分、岐阜飛騨でM4.4、深さはごく浅く、震度3 西域*1

 5日07時01分、岐阜飛騨でM3.8、深さはごく浅く、震度3 西域*1

 5日08時26分、岐阜飛騨でM3.1、深さはごく浅く、震度1 西域*1

 5日15時09分、岐阜飛騨でM4.6、深さ10km、震度3 西域*1

 5日21時50分、長野中部でM3.0、深さはごく浅く、震度1 西域*2

 5日22時59分、岐阜飛騨でM3.2、深さはごく浅く、震度2 西域*1

 5日23時30分、長野中部でM3.3、深さ10km、震度2 西域*2

 

 5日は、岐阜飛騨と長野中部で群発が発生しました、*1と*2は同じ場所での発震です

ここではM3.0以上しかリストしていませんが、M2.X震度1が多発しています

 

 

= 2020-07-04データによる、M5.0以上発震日確率予測まとめ =

2020-07-04データによるM5.0以上の最新予測は:

東域では89%の確率で8.11迄に発震する
中域では77%の確率で7.23迄に発震する
西域では68%の確率で7.15迄に発震する
南関では71%の確率で8.24迄に発震する

M6.0以上発震日確率予測は:

東中西_全域では93%の確率で10.3迄に発震する

緑文字は標本化数が十分、グレー文字は標本化数50未満で精度は少し落ちます

 

 

 

解説: 房総半島南東沖のM5.X群を追う、簡単に・最終!

 ここに来て、7月4日と3日に以下に示す1.と2.が福島沖で検出された為、「追う」のを止めました、3〜5が今回の発端となった房総半島南東沖M5.X群です、1〜5はすべて中域です、2〜5はすべて震度1未満でYahooに載っておりません

 

1. 7月4日福島沖(37.4,141.4)深さ30km、でM3.7震度1

2. [:"20200703", 37.5, 141.57, 45, 5.1, :V, :"E OFF FUKUSHIMA PREF K", 11.3]
3. [:"20200630", 33.85, 141.9, 33, 5.2, :D, :"FAR SE OFF BOSO PEN K", 8.3]
4. [:"20200629", 33.95, 141.58, 40, 5.7, :D, :"FAR SE OFF BOSO PEN K", 7.3]
5. [:"20200628", 33.95, 141.7, 41, 4.9, :D, :"FAR SE OFF BOSO PEN K", 6.3]

 

 何が問題か?と言うと、1.はM3.7で震度1、2.はM5.1で震度1未満、両者はほとんど同じ場所で、深さが1.は30km、2.は45kmの違いのみ、参考の為に1.と2.をマークで示します(2.が右上に来ています)

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これだけ近い場所で、陸地からせいぜい50km程度の距離で、片やM3.7で震度1、片やM5.1で震度1未満、この原因が分からなければ、何故「房総半島南東沖M5.7は震度1未満であったのか?」を考えても仕方ありません、ここで両者の放出エネルギーは約170倍異なるのです

 

 この原因は色々と考えられるのですが、長くなるのと可能性の話ばかりになるので、ここでは述べませんで、本件に関しましてはオシマイと致します

結論は、よく分からない! でした

 

以上、たいへんお騒がせ致しました m(_ _)m

 

 

 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい

 

= 2020-07-04データによる、地震の予測マップと発震日確率予測 =

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照

マークは東進Days発震で東進ポイント、マークは西進Days発震で西進ポイント

東進Daysとは新月から満月前日まで、西進Daysとは満月から新月前日までの日々

白枠オレンジがM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります

上記は1年分データ分析による予測で、下記は4年分データ分析による予測です

発震日確率予測は、M6.0以上が36kmマップ、M5.0以上は6kmマップにあります

 

= 地震の予測マップ・36kmマップとM6.0以上発震分析 =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです

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ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

 

M6.0以上地震発生の分析:

 4年東中西_全域M6.0以上発震日確率予測度数分布です

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68%を含む確率は93%で、それは2020.10.3まで続きます

最大発震は2016/11/22福島沖でM7.4、最長間隔は2017/09/21三陸沖M6.3の267日、その一つ前は2020/04/20宮城沖M6.4の234日、とすべて中域での発震でした

 

 4年東中西_全域M6.0以上発震履歴と西進Days発震比率

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 4年南海トラフM4.8以上かつ<500kmと東中西M6.0以上発震の関係 ⬇

各日過去365日総和を取ったグラフ、上記グラフとE/M/Wの発震日は一致

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総和を取ると周期性が現れますが、周期は総和期間を変えると変化しますので、上記グラフはあくまでも参考グラフです

 

 4年東域M6.0以上発震履歴と西進Days発震の関係 ⬇

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最長空白期間は682日で、胆振M6.7です

 

 4年西域M6.0以上発震と木星衝合期間の関係 ⬇

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[天象 - 国立天文台暦計算室] さんより衝合日付を決定しています

現在は、以下に示す衝の期間内に入っています

[:"2020/05/26", :NA, :衝の前半部_49]  衝の前半49日間で、開始日
[:"2020/07/14", :"16:58", :衝の日] 衝の日(16:58は、日本標準時表示)
[:"2020/09/01", :NA, :衝の後半部_49]     衝の後半49日間で、終了日

木星衝合の説明は一番下にあります

 

 

 

= 地震の予測マップ・6kmマップとポイント予測とM5.0以上発震日確率予測 =

東進西進ポイント表示・ピッチ6km東域です ⬇ 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・東域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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根室沖M7.8〜8.5の確率80%程度 [北海道地方の地震活動の特徴 | 地震本部] 2020年1月1日算定基準日の30年間確率、以下同様

1年東域_発震履歴M4.8以上

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⚫ 4年東域_発震日確率予測度数分布M5.0以上

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68%を含む確率は89%で、それは2020.8.11まで続きます

 

東進西進ポイント表示・ピッチ6km中域です ⬇ 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・中域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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青森東方沖及び岩手沖北部M7.0〜7.5の確率90%程度以上 、宮城沖M7.0〜M7.5の確率90%程度、福島沖M7.0〜M7.5の確率50%程度、茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度 [東北地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

⚫ 1年中域_発震履歴M4.8以上

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⚫ 4年中域_発震日確率予測度数分布M5.0以上

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68%を含む確率は77%で、それは2020.7.23まで続きます

 

東進西進ポイント表示・ピッチ6km西域です ⬇ 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・西域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%程度、南海トラフM8〜M9クラスの確率70%〜80%、日向灘M7.1前後の確率70〜80% [関東地方の地震活動の特徴 | 地震本部] と[九州・沖縄地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

⚫ 1年西域_発震履歴M4.8以上

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4月〜6月にかけて、長野中部と岐阜飛騨で群発地震が発生

⚫ 4年西域_発震日確率予測度数分布M5.0以上

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68%を含む確率は68%で、それは2020.7.15まで続きます

 

● 4年南関東_発震日確率予測度数分布M5.0以上

南関東は、地震本部さん2020/01/01資料で、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%、と予測されている領域です

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68%を含む確率は71%で、それは2020.8.24まで続きます

 

木星の衝合の説明:

木星の衝と合とは、国立天文台さん [暦Wiki/惑星/合と衝 - 国立天文台暦計算室] より、衝は外惑星についてのみ起こる現象で、太陽・地球・外惑星がその順に直線に並ぶ状態です

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木星は約12年で太陽を公転しており、地球は1年で公転、衝は約1年に1回出現、正反対の合も約1年に1回出現、衝と合をあわせて2回/約1年出現で、衝の地球と木星の距離は約5.0au、合では約7.0au(auは太陽と地球の距離)となります

国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] から木星の衝合日付を求め、48日/49日/50日の前半部と後半部を足した期間(約100日)内に西域_時系列内でM6.0以上発震があったかどうか?を調べています

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も増加で、2020年は5月末時点では増加傾向にあります

[2020-05 地震の予測マップ ここ27年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を測定する! - 地震の予測マップとヒストグラム]

 ここで白枠オレンジは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています

 発震予測ではヒストグラムを用いて、将来の発震を%予測しています

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート深部には応力歪が伝搬され、これが原因で深部のスラブ内領域で通常の地震が発生します。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室