地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2020-06-25 地震の予測マップとヒストグラム 26日の地震列島は、西表島付近でM4.5, 震度2でした! 解説:25日千葉東方沖のM6.1は、千葉特有のスロースリップ・ゆっくりすべり?

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 防災科研さんから午前0時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です

 

各領域のデータは排他的にして重複を排除しており、西域が南海トラフ監視領域を100%包含するので最も優先度が高く、順に以下の如くです

 西域:西域長方形そのものであり、フィリピン海プレートの影響直領域

 中域:中域長方形から西域を除く、日本海溝から太平洋プレートの影響直領域

 東域:東域長方形から中域を除く、千島海溝から太平洋プレートの影響直領域

= 最新地震情報6月26日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上黒枠緑印 震源位置

 26日02時00分、西表島付近でM4.5、深さ30km、震度2 東中西_域外

 26日09時20分、長野中部でM3.1、深さ10km、震度1 西域

 

 26日は、西表島と長野中央の2件でした

 25日発生の千葉東方沖の速報値M6.2は確定値でM6.1でした、これに伴い、幾つかのヒストグラムがリセットされています

 

 

 

解説: 25日千葉東方沖のM6.1は、千葉特有のスロースリップ・ゆっくりすべり?

 25日千葉東方沖M6.1が約2年ぶりのM6.0以上発震であったので、はて?そんなに長い間M6.0以上発震は無かったか?と思い、千葉東方沖は3.11後にスロースリップ・タイプの群発が発生していた領域(群発なので極端に大きな発震はない)であった事を思い出しました

そこで、千葉東方沖独特の群発型スロースリップについて調べました

 

 当時の地震本部さん記事によりますと、[気になる地震、スロースリップ | 地震本部] より:

今年の6月に入った頃から、千葉県東部や周辺の沖合でゆっくりすべり(スロースリップ)に起因すると考えられるまとまった地震活動が観測されました。

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6月の房総半島沖周辺の地震震源分布(震度1以上が観測された地震

6月というのは2018年6月の事で、2年前M6.0が発生した2018年7月7日直前の記事と思われます、その後この記事には、スロースリップの説明が出てきますが、南海トラフで発生しているスローとは異なり、千葉東方沖のスローは群発型の有感地震です

 

 そこで、昨日提示の南関東M5.5以上発震履歴を、M5.0以上として、本日2020-06-25データで4年間の発震履歴を取りますと:

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となります、中央2018.6.26の左側にあるオレンジ群(東進Days発震群)が、記事に出ている6月にかけて発震した群発と思われます

M5.0〜M5.5未満でかなり発震していますが、M5.5以上は最近6ヶ月程度で発震し始めており、2020年6月25日のM6.1は約2年ぶりの発震となりました

ちなみに、中央2018.6.26から遡る事4年で測定しますと、

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何と、この4年間M6.0以上は全く発震していないで、空白期間は1460日(365x4日、即ち4年)である、と言っています! 南関東では2018年6月に至るまで少なくとも4年間M6.0以上の発震は無かった事になります

 

* 結論

 南関東_監視域は、極端に大きな地震は発生しない千葉東方沖の群発を含むので、M5.0以上発震履歴を取る事にする、最長空白期間は勿論M6.0以上で表示する、これで明日以降予測本文に入れて毎日更新の対象とする

 西域では2020年6月25日M6.1を含めて4年間で8件M6.0以上が発生しており、その部分領域である南関東_監視域を考えた時、4年2件のM6.0以上発震は妥当な所であり、この2件M6.0以上の動向を追う状況を考えればM5.0以上履歴を取るのは適当である、という事なのだろう

 群発を伴う千葉東方沖・スローと南海トラフ・スローは何が違うのか?は、追わない、2020年6月25日発震のM6.1がスローだったのか?も追わない(私が住んでいる東京多摩地区では随分長い間揺れたので「ゆっくりすべり」か?という疑問も湧きますが、M6.1震度5弱のスローと言われても、訳が分からなくなるので、追わない!)、有感地震が多発し、少なくとも4年M6.0以上が発震していなかった場所に2年で2回M6.0以上が発震したという事実で十分であり、今後この発震活動を注意喚起する活動を行いたい

 尚、上記地震本部さん資料を注意深く読みましたが、「3.11の余震である」という記述は見当たりませんでした、千葉東方沖は3.11でエネルギーが解放されていない領域であると言います、青森東方沖・十勝沖・根室沖も同様と思われます

 

以上、解りづらい内容にお付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です m(_ _)m

 

 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい

 

= 2020-06-25 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ&発震間隔ヒストグラム =

マークは東進Daysの発震で東進圧力、マークは西進Daysの発震で西進圧力

東進Daysとは新月から満月前日まで、西進Daysとは満月から新月前日までの日々

白枠オレンジがM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています

= 地震の予測マップピッチ36kmマップとM6.0以上地震分析 =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです

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ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

 

M6.0以上地震発生の分析:

 過去4年間の東中西_全域におけるM6.0以上発震間隔_度数分布発震確率最長空白期間です

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68%を含む確率は93%で、それは2020.10.3まで続きます

最大発震は2016/11/22福島沖でM7.4、最長間隔は2017/09/21三陸沖M6.3の267日、その一つ前は2020/04/20宮城沖M6.4の234日、とすべて中域での発震でした

 

 過去4年間の東中西_全域におけるM6.0以上の発震履歴と西進Days発震比率と最長空白期間です

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西進Days(満月〜新月先日)発震比率は60%を超える比率となっています

最長空白期間は267日で、三陸沖M6.3です

 

 以下は南海トラフ_監視域について、M4.8以上・500km未満・各日365日の総和を取ったグラフで、上記グラフとE/M/Wの発震日が一致します

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総和を取ると周期性が現れますが、周期は総和期間を変えると変化しますので、上記グラフはあくまでも参考グラフです、そこにM6.0以上発震を東/中/西でE/M/Wマークしてみると、こうなりますというグラフです(E/M/WマークはM6.0以上の監視域内発震では無く、グラフはM4.8以上の監視域内発震であるに御注意下さい!)

 

 過去4年間の東域におけるM6.0以上の発震履歴と西進Days発震比率と最長空白期間です

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現在、東域の西進Daysの発震比率はかなり高くなっています

最長空白期間は682日で、胆振M6.7です

 

 過去4年間の西におけるM6.0以上の発震履歴と西進Days発震比率と最長空白期間です

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現在、西域の西進Daysの発震比率は50%を少し超える程度です

最長空白期間は、現在の2020年6月25日まで411日となります(6月25日M6.1が最長であった、という事です)

 

 木星衝合期間内と西域M6.0以上発震との相関を4年に渡ってしらべたグラフです、国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] より衝合日付を決定しています:

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西域_時系列におけるM6.0以上の衝合期間内の発震比率は高い状態です

現在は、以下に示す衝の期間内に入っています

[:"2020/05/26", :NA, :衝の前半部_49]  衝の前半49日間で、開始日
[:"2020/07/14", :"16:58", :衝の日] 衝の日(16:58は、日本標準時表示)
[:"2020/09/01", :NA, :衝の後半部_49]     衝の後半49日間で、終了日

木星衝合の説明は一番下にあります

 

 

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測マップと満月新月地震グラフと発震間隔ヒストグラム =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・東域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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根室沖M7.8〜8.5の確率80%程度 [北海道地方の地震活動の特徴 | 地震本部] 2020年1月1日算定基準日の30年間確率、以下同様

満月新月地震グラフ東域:この1年の東域_時系列データM5.0以上です

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⚫ 東域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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68%を含む確率は72%で、それは2020.7.10まで続きます

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・中域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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青森東方沖及び岩手沖北部M7.0〜7.5の確率90%程度以上 、宮城沖M7.0〜M7.5の確率90%程度、福島沖M7.0〜M7.5の確率50%程度、茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度 [東北地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

満月新月地震グラフ中域、この1年の中域_時系列データM5.0以上です

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⚫ 中域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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68%を含む確率は80%で、それは2020.7.3まで続きます

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・西域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%程度、南海トラフM8〜M9クラスの確率70%〜80%、日向灘M7.1前後の確率70〜80% [関東地方の地震活動の特徴 | 地震本部] と[九州・沖縄地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

満月新月地震グラフ西域、この1年の西域_時系列データM4.8以上です

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⚫ 西域_時系列におけるM4.8以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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68%を含む確率は86%で、それは2020.7.15まで続きます

 

● 南関東_監視域における4年間M5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

南関東は、地震本部さん2020/01/01資料で、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%、と予測されている領域です

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68%を含む確率は71%で、それは2020.8.24まで続きます

 

木星の衝合の説明:

木星の衝と合とは、国立天文台さん [暦Wiki/惑星/合と衝 - 国立天文台暦計算室] より、衝は外惑星についてのみ起こる現象で、太陽・地球・外惑星がその順に直線に並ぶ状態です

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木星は約12年で太陽を公転しており、地球は1年で公転、衝は約1年に1回出現、正反対の合も約1年に1回出現、衝と合をあわせて2回/約1年出現で、衝の地球と木星の距離は約5.0au、合では約7.0au(auは太陽と地球の距離)となります

国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] から木星の衝合日付を求め、48日/49日/50日の前半部と後半部を足した期間(約100日)内に西域_時系列内でM6.0以上発震があったかどうか?を調べています

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も増加で、2020年は5月末時点では増加傾向にあります

[2020-05 地震の予測マップ ここ27年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を測定する! - 地震の予測マップとヒストグラム]

 ここで白枠オレンジは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています

 発震予測ではヒストグラムを用いて、将来の発震を%予測しています

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート深部には応力歪が伝搬され、これが原因で深部のスラブ内領域で通常の地震が発生します。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室