地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2020-06-06 地震の予測マップとヒストグラム 7日の地震列島は、茨城沖でM3.8, 震度2! 解説:空気中のラドン濃度上昇と地震予知と南海トラフ ⬅ 訂正あり

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 防災科研さんから午前0時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です

 

各領域の時系列データは排他的にして重複を排除しており、西域が南海トラフ監視領域を100%包含するので最も優先度が高く、順に以下の如くです

 西域_時系列:西域そのものであり、フィリピン海プレートの影響直接

 中域_時系列:中域から西域を除き、日本海溝から太平洋プレートの影響直接

 東域_時系列:東域から中域を除き、千島海溝から太平洋プレートの影響直接

= 最新地震情報6月7日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上黒枠緑印 震源位置

 7日、09時26分、千葉東方沖でM3.5、深さ50km、震度1 西域_時系列

 7日、21時44分、茨城沖でM3.8、深さ30km、震度2 西域_時系列

 

 7日は、千葉東方沖でM3.5、茨城沖でM3.8、関東が揺れた一日でした、茨城南部ではM2.9もありました

 

 

解説: 空気中のラドン濃度上昇と地震予知南海トラフ ⬅ 訂正あり

 昨日、音楽に天分(特にそのリズム感、と私は思っているのです)を発揮するブロガー「東京キャビン(id:omhd)さん」からコメントで:

横須賀の異臭地震の前触れという説はどうお思われますか?

とあり、私は知らなかったのですが:

500人以上が異臭を確認とは異常です。

との事でしたので、調べる事とした次第です

 

 幾つかニュースに挙がっていまして [三浦半島で異臭騒ぎ 地震予兆説、タンカー説...推測相次ぐも「原因わからなかった」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース] (6月5日金19:27配信)から、まとめさせて頂きますと:

 「ゴムが焼けたような臭いがする」「ガス漏れのよう」「接着剤やシンナー?」「ニンニクみたい」... 2020年6月4日20時過ぎごろから、消防や警察にこんな119番や110番が殺到

 最初は、三浦半島の南端に近い三浦市内の沿岸から通報があり、次第にその場所も北上して横須賀市の北部まで達した。

 異臭の原因について、横須賀市消防局の指令課は、警察や東京ガス海上保安庁とともに調べたが、「結局分からなかった」と取材に答えた。

 「東京湾の海の方から異臭がしており、こうした『広域異臭』は年に何回かはあります。赤潮青潮といった原因でしたら、磯臭い、生臭いはずですので、違うと思います。過去に原因が分かったケースはないのではないか」(千葉市環境規制課)

という訳で、地震の前兆ではない、と私は思います、海で起きる巨大地震では「大きな音がド〜ンとした」というのがありまして、これは前兆ではなく地震そのものだと思いますが、その後、津波が押し寄せます

但し、豪雨による土石流の発生時には異臭がする、というのは2018西日本豪雨で確認されている事実ではあります [土石流の前兆、数分前に「異臭」…住宅地に到達か : テクノロジー : ニュース : 読売新聞オンライン]   数分前、まさに直前、です

 

 さて、地震の前兆(要するに、地震予知です)として、これはアリか?と思われるのが、空気中のラドン濃度の上昇でして、Wiki [兵庫県南部地震 - Wikipedia] は、宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう:地震直前の異常現象)には、疑似科学に過ぎないと指摘されるものが多い中で:

しかしながら地震発生約10年前の1984年から神戸薬科大学において記録が残っている大気中のラドン濃度の異常や地下水位および水中ラドン濃度の変化など、ある程度の有意性が認められているものもある。

としています

 

 そこで、[兵庫県南部地震前に大気中ラドンの濃度変動を観測。臨界現象数理モデルへ適用し地震予知に活用も - 量子科学技術研究開発機構]  (2018年12月26日)にあります記事を簡単にまとめさせて頂きますと:

地震発生前から定期的に大気中のラドン濃度を測定していた神戸薬科大学は、兵庫県南部地震の断層近傍にあり、六甲山麓に位置しています。同地点の地層は花崗岩からなり、ラドンが多く含まれていることが知られていました。大気中のラドン濃度の異常な上昇は、地震前に地殻にかかった応力に伴ってできた岩石中のマイクロクラック等により、ラドンが断層などの割れ目に沿って上昇し、地面からのラドンの散逸量が増加したと考えられます。

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上図は、測定地点(震源と余震分布)

大気中のラドン濃度は、1984年1月から1996年2月(1989年は欠測期間)の期間、1時間毎に電離箱で測定されました。ここで得られたデータの日最低値(一日のうちの最低濃度)をもとに、地震の前の異常な上昇を解析しました。

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この結果、地震発生の約1ヶ月前から、明らかな異常値を示した、としています

 

 これは有効な方法ではなかろうか?と私には思えます、但し陸地直下型地震に対して、という意味ですが

3.11のように海溝のそれも遠方で発生する地震には適用できないでしょう、ラドンが海水を通じて空気中に拡散されるとはとても思えません

訂正:2020/06/13 00:30

神戸薬科大学さんのラドン濃度測定サイトが分かりまして、そこを拝見したら、福島国立医科大学さんで3.11時のラドン濃度異常変動を測定しておられました、記事はこちらです:

2020-06-11 地震の予測マップとヒストグラム 12日の地震列島は、日向灘でM4.2, 震度3! 解説:地震予知・ラドンの空気中濃度を測定した神戸薬科大学さんのサイトが見つかりました! - 地震の予測マップとヒストグラム

訂正してお詫び申し上げます

 

2018年胆振地震(深さ37kmの直下型,M6.7)ではどうだったのだろうか?という興味は生じますが、測定はしていなかったのでしょうね、あと兵庫はユーラシア大陸花崗岩質なのですが、胆振北米大陸はどうなのか?という疑問も生じます(ラドンを発生しやすい地質か?という事)

しかし最大の興味は南海トラフです、予測される震源地は沿岸に近く、フィリピン海プレートに押されたユーラシアプレート地殻内でラドンが発生する可能性はあります、要するに紀伊半島における空気中のラドン測定です、紀伊半島は兵庫と同じユーラシアプレートです

 

 ここで、最後に [地震予知 - Wikipedia] より一部引用させて頂きます:

地震を発生させたり、断層への応力変化をもたらすトリガー(引き金)を予測したり観測したりすることによって、地震が発生する時期、また地震が発生しやすい時期を推定するという方法がある。主なものとして、月や太陽(月齢・潮汐を含む)、惑星などの諸天体と地球との位置関係や距離関係により起こるというものや、太陽活動によるもの、低気圧や高気圧などによる気圧変化に伴うものなどがある。こちらについても、宏観異常現象と同様、未科学との区別の難しさ、研究や予測に際する基礎的知識の有無、信頼性、因果関係の解明度といった諸問題がある。

はい、心にシッカリ留めておきます

 

 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい

 

= 2020-06-06 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ&発震間隔ヒストグラム =

マークは東進Daysの発震で東進圧力、マークは西進Daysの発震で西進圧力

東進Daysとは新月から満月前日まで、西進Daysとは満月から新月前日までの日々

白枠オレンジがM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています

= 地震の予測マップピッチ36kmマップとM6.0以上地震分析 =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです

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ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

 

M6.0以上地震発生の分析:

 過去4年間の東中西_全域データによるM6.0以上の発震確率と発震間隔ヒストグラムです

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68%を含む確率は93%で、それは2020.7.29まで続きます

 以下のグラフは南海トラフ_監視域について、M4.8以上・500km未満・各日365日の総和を取ったグラフです、総和を取ると周期性が現れますが、周期は総和期間を変えると変化しますので、これはあくまでも参考グラフです、そこにM6.0以上発震を東/中/西でE/M/Wマークしてみると、こうなりますというグラフです(E/M/WマークはM6.0以上の監視域内発震では無く、グラフはM4.8以上の監視域内発震であるに御注意下さい!)

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 木星衝合期間内と西域_時系列内M6.0以上発震との相関を4年に渡ってしらべたグラフです、国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] より衝合日付を決定しています:

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現在は、以下に示す衝の期間内に入っています

[:"2020/05/26", :NA, :衝の前半部_49]  衝の前半49日間で、開始日
[:"2020/07/14", :"16:58", :衝の日] 衝の日(16:58は、日本標準時表示)
[:"2020/09/01", :NA, :衝の後半部_49]     衝の後半49日間で、終了日

木星衝合の説明は一番下にあります

 

 

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測マップと満月新月地震グラフと発震間隔ヒストグラム =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・東域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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根室沖M7.8〜8.5の確率80%程度 [北海道地方の地震活動の特徴 | 地震本部] 2020年1月1日算定基準日の30年間確率、以下同様

満月新月地震グラフ東域:この1年の東域_時系列データM5.0以上です

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⚫ 東域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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68%を含む確率は77%で、それは2020.7.10まで続きます

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・中域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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青森東方沖及び岩手沖北部M7.0〜7.5の確率90%程度以上 、宮城沖M7.0〜M7.5の確率90%程度、福島沖M7.0〜M7.5の確率50%程度、茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度 [東北地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

満月新月地震グラフ中域、この1年の中域_時系列データM5.0以上です

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⚫ 中域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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68%を含む確率は80%で、それは2020.6.23まで続きます

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・西域 白枠オレンジ がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%程度、南海トラフM8〜M9クラスの確率70%〜80%、日向灘M7.1前後の確率70〜80% [関東地方の地震活動の特徴 | 地震本部] と[九州・沖縄地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

ピンクの小さな●マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

満月新月地震グラフ西域、この1年の西域_時系列データM4.8以上です

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⚫ 西域_時系列におけるM4.8以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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68%を含む確率は83%で、それは2020.6.24まで続きます

 

● 南関東_監視域における4年間M5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

南関東は、地震本部さん2020/01/01資料で、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%、と予測されている領域です

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68%を含む確率は69%で、それは2020.7.31まで続きます

 

木星の衝合の説明:

木星の衝と合とは、国立天文台さん [暦Wiki/惑星/合と衝 - 国立天文台暦計算室] より、衝は外惑星についてのみ起こる現象で、太陽・地球・外惑星がその順に直線に並ぶ状態です

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木星は約12年で太陽を公転しており、地球は1年で公転、衝は約1年に1回出現、正反対の合も約1年に1回出現、衝と合をあわせて2回/約1年出現で、衝の地球と木星の距離は約5.0au、合では約7.0au(auは太陽と地球の距離)となります

国立天文台の暦計算室さんのサイト [天象 - 国立天文台暦計算室] から木星の衝合日付を求め、48日/49日/50日の前半部と後半部を足した期間(約100日)内に西域_時系列内でM6.0以上発震があったかどうか?を調べています

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も増加で、2020年は5月末時点では増加傾向にあります

[2020-05 地震の予測マップ ここ27年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を測定する! - 地震の予測マップとヒストグラム]

 ここで白枠オレンジは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています

 発震予測ではヒストグラムを用いて、将来の発震を%予測しています

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート深部には応力歪が伝搬され、これが原因で深部のスラブ内領域で通常の地震が発生します。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室