地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2020-02-12 地震の予測マップと発震間隔ヒストグラム 13日の地震列島は, 択捉島南東沖でM7.0ですが深すぎました, 奄美大島近海でM4.1, 茨城北部でM3.0! 解説:過去11年に渡って、東進Daysと西進Daysと巨大地震との関係を調べてみる!

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 防災科研さんから午前0時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です、記事は毎日、午前1時〜3時頃にアップされます

 

各領域の時系列データは排他的にして重複を排除しており、西域が南海トラフ監視領域を100%包含するので最も優先度が高く、順に以下の如くです

 西域_時系列:西域そのものであり、フィリピン海プレートの影響直接

 中域_時系列:中域から西域を除き、日本海溝から太平洋プレートの影響直接

 東域_時系列:東域から中域を除き、千島海溝から太平洋プレートの影響直接

= 最新地震情報2月13日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上震源位置

 13日11時04分、茨城北部でM3.0、深さ10km、震度2 中域_時系列

 13日12時55分、奄美大島近海でM4.1、深さ30km、震度2 東中西_域外

 13日19時34分、択捉島南東沖M7.0、深さ160km、震度4 深すぎで解析対象外

 

 13日は、択捉島南東沖でM7.0が発生しましたが、深さ160kmという事で深すぎで、解析の対象には上がりません、ですが、M7.0クラスが周囲の地震を誘発するのは時間の問題で、まず間違いなく誘発しますので、警戒が必要です

 

 M6.0以上発震注意情報です

 この4年間、M6.0以上は各域合計で31件発生しており、平均発震間隔は41.5日、最後の発震 2019/08/29 M6.1 青森東方沖 から2月14日現在で169日が経過しています、平均の4倍を超えており、発震確率は私の算定方式ですが100%になって大分経過しており、全域において警戒が必要です

 この4年間、西域_時系列では木星の衝合期間中にM6.0以上が11件中10件発生しており(発生確率90.9%)、2月14日現在は合の期間中で、それは明日2月15日まで続きますので注意が必要です

 

 

解説: 過去11年に渡って、東進Daysと西進Daysと巨大地震との関係を調べてみよう!

  東進Daysとは新月から満月前日まで、西進Daysとは満月から新月前日までの日々、でして、赤青マークマップに出ている赤マークは東進Daysに発震した地震の影響を受けて赤マークとなり、青マークは西進Daysに発震した地震の影響が強い地点を示しています

そこで、前から東進Daysと西進Daysと巨大地震との関係を調べてみよう、と思っていたのですが、着手出来ていませんでした、ので、本日はザッと調べ全体像を眺めてみたい、と思います

 

 まず、新月から次の新月前日迄の日数を、29.5日としています、従いまして、新月から満月前日までは0.0日から14.75日未満(これが東進Days)、満月から新月前日までは14.75日以上29.5日以内(これが西進Days)、としています

月齢は、国立天文台さん [こよみの計算 - 国立天文台暦計算室] を参照しています

測定期間は2009年1月1日から2019年12月31日までの11年間で、各1年において東進Daysと西進Daysに発震した比率を調べますと:

 

 東域_時系列では:

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2018胆振に着眼します、2018年の発震比率と胆振発震時の月齢は、

2018年 ["東進18.2%", "西進81.8%", 発震回数22] 胆振09/06月齢25.2日西進Days

月齢25.2日の西進Daysに胆振は発震しており、2018年の東域_時系列の発震状況を見ますと、

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何と、09/06の所でM5.0以上が3回発震しただけで、直後の余震がありません、ですが、西進Daysでの発震比率は81.8%であった1年なのです、これはもう少し調査する必要があります、12月末に西進daysでの発震が多発していますが、これが寄与しているのでしょうか?

 

 中域_時系列では、

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ここでは3.11に着眼するしかないでしょう

2011年 ["東進78.8%", "西進21.2%", 発震回数655] 3.11月齢5.8日東進Days

3.11は月齢5.8日の東進Daysで発震しており、2011年の発震履歴は、

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03/11には180回近くのM5.0以上が発震しており、それが月齢5.8日ですから月齢14.75日の東進Daysの終わりまでに多数の余震が発生して、東進Days比率を78.8%にまで引き上げている、と思われます

 

 最後に西域_時系列ですがここはM4.8以上で調べて:

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西域では2016熊本に着眼します

2016年 ["東進69.6%", "西進30.4%", 発震回数56] 熊本本震04/16月齢8.2日東進Days

熊本本震は月齢8.2日ですから東進Daysで、04/14や04/15のM6.Xクラスの前震も東進Daysに含まれます

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3.11ほどの余震は発生していませんが、月齢8.2日での発震は丁度東進Daysの真ん中辺りで、東進Daysの発震比率を高め69.6%としているものと予想されますが、その後の余震発生を見ますと、やはり東進Daysに多く発生しているように見えます

 

 何をやりたいのか?と言うと、巨大地震が発生した時の東進/西進と、その後の1年程度の東進/西進における発震状況を調べたいのです(実は、これは相関があるのではないか?と考えているのです、例えば、東進で巨大地震が発震した後はやはり次以降の東進で余震が発震しやすくなるのでは?と、、、勿論、間違っているかもしれません)、見やすく分りやすいグラフ表示法を考え出す必要があるでしょう、それを考え出した上で:

 熊本(東進で発震)では余震が東進Daysにより多く発震している可能性もあるようにも見えますが、詳細に調べます

 3.11(東進で発震)では03/11でのM5.0以上発震数が180近くもあり、ここに示したグラフでは他の部分が小さくなって読み取れません、別途拡大して調べる必要があります

 胆振(西進で発震)は、直後の余震がほとんど無いのに、西進Daysの比率が81.8%と高いのは不思議です、詳細に調べます

 

本日は第一報という事であまり深くには至りませんでしたが、今後、上記の3巨大地震に着眼し、巨大地震とその後の発震(余震)との関係を東進/西進の観点から分析してみたい、と考えています

 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい

 

= 以下、2020-02-12 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ&発震間隔ヒストグラム =

マークは東進Dayの発震で東進圧力、マークは西進Dayの発震で西進圧力

東進Dayとは新月から満月前日まで、西進Dayとは満月から新月前日までの日々

救急マークがM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています

= 地震の予測マップピッチ36kmマップとM6.0以上地震分析 =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです

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ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

 

M6.0以上地震発生の分析:

 過去4年間の東中西_全域データによるM6.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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現在、発震確率の状態は100%で、それは2020/06/25まで続きます
 

 以下のグラフは南海トラフ_監視域について、M4.8以上・500km未満・各日365日の総和を取ったグラフです、総和を取ると周期性が現れますが、周期は総和期間を変えると変化しますので、これはあくまでも参考グラフです、そこに31回のM6.0以上発震を東/中/西でE/M/Wマークしてみると、こうなりますというグラフです(E/M/Wマークは監視域内の発震では無い事に御注意下さい!)

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参考情報ですが、カウント4でM6.0以上の発震数は2個と少なく、
それは、以下の中域_時系列における2件で、日本海溝における発震:
・ 発生日:2019/08/04 中域_時系列、M6.4、福島沖
・ 発生日:2019/08/29 中域_時系列、M6.1、青森東方沖
です

 

 木星の衝合日に±48日を加えた97日間は、西域_時系列でM6.0以上の地震が多発します(強い相関があります)
過去4年間に発生した、M6.0以上地震数は東中西_各時系列総和で 31 回
東域と中域_時系列で、±48日以内のM6.0以上発震数は10、地震数は20、確率は、10/20 = 50.0%
西域_時系列における、±48日以内のM6.0以上発震数は10、地震数は11、確率は、10/11 = 90.9%
現在は 合の期間中で、それは2020/02/15まで続きます

以下、相関グラフです、木星の衝合については本文最後に説明があります

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±48日以内に存在した西域_時系列のM6.0以上地震は:
1 : 2016/04/01 West-> [ 33.32, 136.37, Dph_28km, Mag_6.5, : 南海トラフ_紀伊半島南東沖 ]
2 : 2016/04/14 West-> [ 32.73, 130.80, Dph_11km, Mag_6.5, : 熊本地震 ]
3 : 2016/04/15 West-> [ 32.70, 130.77, Dph_6km, Mag_6.4, : 熊本地震 ]
4 : 2016/04/16 West-> [ 32.75, 130.75, Dph_12km, Mag_7.3, : 熊本地震 ]
5 : 2016/10/21 West-> [ 35.37, 133.85, Dph_10km, Mag_6.6, : 鳥取中部地震 ]
6 : 2017/11/16 West-> [ 32.35, 140.75, Dph_46km, Mag_6.0, : 八丈島東方沖 ]
7 : 2018/04/09 West-> [ 35.18, 132.58, Dph_12km, Mag_6.1, : 島根広島県境 ]
8 : 2018/06/18 West-> [ 34.85, 135.62, Dph_13km, Mag_6.1, : 大阪北部地震 ]
9 : 2019/01/08 West-> [ 30.57, 131.17, Dph_30km, Mag_6.4, : 種子島付近 ]
10 : 2019/05/10 West-> [ 31.80, 131.98, Dph_25km, Mag_6.3, : 日向灘 ]

±48日以内から外れた西域_時系列のM6.0以上地震は:
1 : 2018/07/07 West-> [ 35.17, 140.60, Dph_56km, Mag_6.0, : 千葉東方沖 ]
です

 

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測マップと満月新月地震グラフと発震間隔ヒストグラム =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・東域 救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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根室沖M7.8〜8.5の確率80%程度 [北海道地方の地震活動の特徴 | 地震本部] 2020年1月1日算定基準日の30年間確率、以下同様

満月新月地震グラフ東域:この1年の東域_時系列データM5.0以上です

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⚫ 東域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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現在、発震確率の状態は71%で、それは2020/02/18まで続きます

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・中域 救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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青森東方沖及び岩手沖北部M7.0〜7.5の確率90%程度以上 、宮城沖M7.0〜M7.5の確率90%程度、福島沖M7.0〜M7.5の確率50%程度、茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度 [東北地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

満月新月地震グラフ中域、この1年の中域_時系列データM5.0以上です

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⚫ 中域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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現在、発震確率の状態は48%で、それは2020/02/22まで続きます

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・西域 救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%程度、南海トラフM8〜M9クラスの確率70%〜80%、日向灘M7.1前後の確率70〜80% [関東地方の地震活動の特徴 | 地震本部] と[九州・沖縄地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

満月新月地震グラフ西域、この1年の西域_時系列データM4.8以上です

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⚫ 西域_時系列におけるM4.8以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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現在、発震確率の状態は74%で、それは2020/03/03まで続きます

 

● 南関東_監視域における4年間M5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

南関東は、地震本部さん2020/01/01資料で、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%、と予測されている領域です

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現在、発震確率の状態は46%で、それは2020/03/13まで続きます

 

 

木星の衝合の説明:

木星の衝と合とは、国立天文台さん [暦Wiki/惑星/合と衝 - 国立天文台暦計算室] より、衝は外惑星についてのみ起こる現象で、太陽・地球・外惑星がその順に直線に並ぶ状態です

http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/CFC7C0B1C5B7BEDD.png

木星は約12年で太陽を公転しており、地球は1年で公転、衝は約1年に1回出現、正反対の合も約1年に1回出現、衝と合をあわせて2回/約1年出現で、衝の地球と木星の距離は約5.0au、合では約7.0au(auは太陽と地球の距離)、衝の日付は「ほんのり光房」さんのブログ:http://kuusou.asablo.jp/blog/2018/05/09/8847763 を参照し、合の日付は衝間の1/2を取りました

ここで、衝合日を含む±48日間の97日内で何%のM6.0以上地震が発震したか?を16年で調べます、衝と合で年2878日となり、2878/365x16=49.3%ですので、50%を大幅に超えれば木星衝合日を含む91日間とM6.0以上は相関があり、50%前後で相関はない、50%を大幅に下回れば逆相関がある、となります、4年の場合は50%を少し超えますが、16年を基準として±48日に設定しています

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も増加で、2020年は測定が開始された段階です

[2020-01 地震の予測マップ ここ27年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を測定する! - 地震の予測マップと発震予測ヒストグラム]

 ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています

 発震予測ではヒストグラムを用いて、将来の発震を%予測しています

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート深部には応力歪が伝搬され、これが原因で深部のスラブ内領域で通常の地震が発生します。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室