2019-07-23 地震の予測マップ 千葉県の地震で、揺れやすさ・液状化・津波をチェックする!今日の地震解説
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・ 防災科研さんから午前零時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です
参考まで7月24日の月齢は20.8日 [こよみの計算 - 国立天文台暦計算室] 西進Dayです
= 最新地震情報7月24日(M3.0以上かつ震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上★が震源位置
★ 7月24日10時23分、茨城南部でM3.3、深さ50km、震度1
★ 7月24日18時33分、千葉東方沖でM3.3、深さ30km、震度1
* やはり関東が不安定です、千葉と茨城沖の赤い救急マークも増えています
今日の地震解説: 千葉県の地震で、揺れやすさ・液状化・津波をチェックする!
* 千葉県の地震環境はかなり複雑で、ここで一度まとめてみたいと思い、お付き合い頂けますよう、よろしくお願い致します
複雑である要因は、北アメリカプレート上にある千葉県ですが、その下に相模トラフからフィリピン海プレートが沈み込み、その下に日本海溝から太平洋プレートが潜り込んでいるからです
ここでは、千葉県さん作成の地震防災資料 [「ちば地震防災ガイド」について/千葉県] に基づいて説明致します、県を北部・北西部・中央部・東部・南部、に分けています、2017年1月4日更新バージョンです
千葉県内ではどこでも「震度6強」の揺れが起こる可能性がある、としています
* 北部
揺れやすさ:
利根川などの河川沿いと谷津を埋めた場所が揺れやすくなっている、との事です
私は「揺れやすさ」という言葉は初めて聞きました、恐らく、赤色が震度6強、黄土色が震度6弱、黄色が震度5強、緑色が震度5弱、空色が震度4、青色が震度3、と思われます(これは推測ですが)
複数の地震源に対する結果としての震度(揺れ)を出そうとすると、こうなるか?と思います
液状化:
震度6強が起きた場合、利根川沿いと沿岸部で液状化しやすくなります
* 北西部
揺れやすさ:
東京湾沿岸の埋立地や利根川・江戸川周辺が揺れやすくなっています
液状化:
震度6強が起きた場合、東京湾沿岸の埋立地や利根川・江戸川周辺が液状化しやすくなります
* 中央部
揺れやすさ:
液状化:
震度6強が起きた場合、東京湾沿岸の埋立地が液状化しやすくなっています
* 東部
津波到達時間と高さ:
房総半島東方沖地震が発生した場合、県東部では最大10m程度の津波が早い所で10分程度で押し寄せます
房総半島東方沖地震とは日本海溝のプレート境界で発生する地震で、九十九里浜沖や本日24日に発生した銚子沖で発生するフィリピン海プレートが引き起こす千葉県東方沖地震とは別モノで注意が必要です、千葉県東方沖地震では津波は発生しませんが、揺れた時にはどちらか分かりませんので、常に最大10mの津波が最短10分で到達、と思って警戒する必要があります
日本海溝で発生する房総半島東方沖地震はS-netの監視対象区域です、緊急地震速報には常に注意し、津波到達時間と高さを正確に把握する必要があります
房総半島東方沖地震の発生確率は現在不明 [海溝で起こる地震 | 地震本部] で、3.11では茨城沖までエネルギーが解放されましたが、ここは未だ解放されていないのでは?とされている領域です
揺れやすさ:
液状化のマップはありませんでしたが、最も揺れやすい赤色の場所は震度6強で液状化の危険があると思われます
* 南部
津波到達時間と高さ:
房総半島東方沖地震が発生した場合、県南部では最大5m程度の津波が早い所で10分程度で押し寄せます
日本海溝で発生する房総半島東方沖地震はS-netの監視対象区域です、緊急地震速報には常に注意し、津波到達時間と高さを正確に把握する必要があります
揺れやすさ:
液状化のマップはありませんでしたが、最も揺れやすい赤色の場所は震度6強で液状化の危険があると思われます
* 以上、まとめますと:
・ 千葉県内は震度6強がどこでも起こり得る、として対応する必要がある
・ 沿岸部の埋立地や河川の両岸は特に揺れやすく液状化を起こしやすい
・ 房総半島東方沖地震では最大10mの津波が県の東側に10分で押し寄せる可能性があり、ここはS-netの監視対象区域なので、緊急地震速報には常に注意する必要がある
尚、震度6強というと山崩れや地すべりを起こす揺れであり、詳細は [「ちば地震防災ガイド」について/千葉県] をご参照下さい、地割れは震度5強辺りから起こしますので注意が必要です、特に最近は線状降水帯が発生し3日で1000mm程度の降水をもたらす場合もあり、山崩れや地すべりには充分な警戒が必要です
不充分な内容でしたが、最後までお付き合い頂き、ありがとう御座います、感謝です
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と
= 以下、2019-07-23 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です
救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります
[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です 凡例は36kmマップと同じ
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです
根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90% [海溝で起こる地震 | 地震本部]
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 東域は:
過去1600年間に起きた日本の主な地震の震央。赤:M7以上、それ以外の地震で青:死者有り、紫:最大震度6以上 以下、同様
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です 凡例は36kmマップと同じ
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです
南関東直下地震M6.7〜7.3の確率が70% [海溝で起こる地震 | 地震本部]
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 中域は:
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です 凡例は36kmマップと同じ
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです
日向灘はM7.1前後の確率が70〜80% [海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 西域は:
となります
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も6月現在増加しています [2019-06 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ]
* 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります
* ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ