地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-07-11 地震の予測マップ 南関東直下地震と首都直下地震は何が違うのか?今日の地震解説

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 解説記事のアップは、月曜・火曜・木曜・土曜の午前零時半頃になります。

 地震予測マップのみを、水曜・金曜・日曜の午前零時半頃にアップします。

 防災科研さんから午前零時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です。

 

= 最新地震情報月12日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上震源位置

 7月12日06時22分、与那国島近海でM5.4、深さ30km、震度2。

 

 12日のM3.0以上は、この1ヶ所のみで安定していました。

宮城沖、福島沖の赤い救急マークは大分少なくなりました、茨城沖と千葉沖の赤い救急マークも落ち着いて来ています、黄土色の救急マーク群はM5.5程度の地震はあります、の意味です。

 

 

 

今日の地震解説: 南関東直下地震と首都直下地震は何が違うのか?

 南関東直下地震において震度7が予測されている?という話があって、

出典元は東大地震研究所さんで [ 3月11日以降の首都圏の地震活動の変化について|東大地震研 広報アウトリーチ室] 、

ここで、今一度、南関東直下地震を調べましたが、どうしても首都直下地震が出てきてしまい、一体両者は何が違うのか?についてまとめました。 震度7の領域については、結論を先に述べますと、分かりませんでしたです。

今日も、お付き合い頂けますよう、よろしくお願い致します。

 

 南関東直下地震について、再びWiki [南関東直下地震 - Wikipedia] より引用します。

南関東直下地震は、関東地方の南部(神奈川県・東京都・千葉県・埼玉県・茨城県南部)で歴史的に繰り返し発生するマグネチュード7級の巨大地震を指す総称。首都圏の中心地域であることから首都直下地震、東京に焦点を絞った場合東京直下地震、東京大震災などともいう。

私は、東京直下地震と東京大震災という言葉は知りませんでした。 では、南関東直下地震と首都直下地震は同一か?と言うと、それが難しい!

南関東直下地震の、これまでとこれから、として:

地震調査研究推進本部は、「南関東におけるM7程度の地震」として2000年代初頭から評価を行い、その後数回改定している。2007年 - 2036年の間にM6.7-7.2の地震が70%の確率で発生するとの想定が行われている。なお観測精度が信頼できる1885以降評価時点であった2004年まで119年間の地震のうち、震源の深さが30 - 80kmで、かつ一定規模以上の被害がみられるものを対象としている。1894年(明治東京地震)、1895年、1921年、1922年、1987年(千葉県東方沖地震)の5つが該当し、これらの単純平均から、発生間隔を23.8年と見積もっている。

とあり、これは2004年の評価で、過去事例の地震のみを扱い南関東直下地震としての確率を算出しています。

 

 所が、防災の観点から2013年に発表された中央防災会議による想定被害の報告では、防災施策上の観点から過去事例のない場所での地震が導入され、これが人的被害が最も大きく、

最も大きい場合、死者約23,000人、全壊の建物約61万棟、経済被害約95兆円という甚大な被害が出ると想定されている。

この地震は首都南部直下地震と称され(Wikiにこの名前は載っていない、被害内容のみ記載)、内閣府防災の資料:

首都直下地震の被害想定 対策のポイントに示されるpdf(9ページ目)にあり、

http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/jikkoukaigi/03/pdf/1-1.pdf

内閣府は首都直下地震の言葉を使い、南関東直下地震の言葉を使いません。

ここで、この両者は果たして同一か?が分からなくなります。

 

 私は、過去事例に基づいた地震南関東直下地震と称し、防災施策上の観点から過去事例から外れた地震を追加導入した地震が首都直下地震である、と理解しています。

又、首都直下地震は人口密集地帯に範囲を絞っている印象を受けます、とても(神奈川県・東京都・千葉県・埼玉県・茨城県南部)までカバーしているとは思えません。

 

 それはともかく、いずれにせよ首都圏における災害として予想される主な事象は、これが強烈で:

水門破壊によるゼロメートル地帯への浸水。

持病の悪化、寒さ暑さ、感染症の流行、エコノミークラス症候群、水分や食物の欠乏、アスベストの飛散などの関連した病気による被害。

建物の崩壊による死亡・負傷の一部

エレベータの停止に伴う閉じ込め。

高層ビルの高層階にいる多くの人が大怪我、又は孤立する。

高層ビルから看板や割れたガラスが路上に大量に落下する。

繁華街や住宅街での治安の悪化。

東京証券取引所、為替・手形決済システム、銀行間取引システムの取引停止・株価暴落、通貨下落、倒産などの金融市場への影響。

消費者心理の変化による需要の衰退(阪神・淡路大震災時に例あり)。

インターネットの通信交換所(ハブ、IX、ISP、DCなど)の被災による損害。

サプライチェーンの分断による被害。

人が集まる場所でのデマやパニック。

行政・情報の麻痺による首都機能の停止。

電気・水などのライフラインが止まる。

地盤の変形でレールが曲がり、電車が脱線する。また正面衝突。

電車進入時に多くの人が駅の線路に落下する。

地下鉄の軟弱な地盤を走る区間におけるトンネルの崩壊。

地下鉄駅の天井が崩落し、道路が陥没する。

揺れで車が横転し、大規模な衝突事故が各所で起きる。道路、特に高速道路における衝突・横転・火災事故

火災地の密集による火災旋風(炎の竜巻)の発生。(関東大震災で死亡例あり)

東京湾炎上による発送電停止、航路閉鎖と有毒ガス、火災、通信網破壊

各地(住宅地を含む)に散在するガスタンク、石油タンクなどによる火災と有毒ガス。

と、まぁこれでも少し減らしたのですが。 尚、堤防の決壊は無いようです。

 

 それで震度ですが、ここは防災科研さんのJ-SHIS [J-SHIS Map] から関東をピックアップする事としまして(2019年バージョンに更新されていました)、

2019年1月1日より30年間で、震度6弱以上の震度確率マップは:

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東京湾周辺から九十九里浜で26%〜100%となっています。

結局、どこが震度7予測されているのかは分かりませんでした。

 

 所で、宇宙の徒然を語るブロガー「まさき りお(id:ballooon)さん」から先日ご質問を頂戴しまして、

それと都内に6以上の震度が来たら普通の車は路肩に?放置なのでしょうか?

で、調べました所:

[大震災(震度6弱以上)が発生した場合、次の交通規制が実施されます。 警視庁]

第一次交通規制(大震災発生直後から)

人命救助、消火活動等に従事する緊急自動車等を円滑に通すための交通規制です。

  • 環状七号線内側方向へ流入する車両の通行は禁止となります。
  • 環状八号線では都心方向へ流入する車両の通行は抑制されます。
  • 次の7路線が緊急自動車専用路」となり、緊急自動車等以外の車両の通行が禁止されます。

国道4号日光街道ほか)、国道17号(中山道・白山通り)、国道20号(甲州街道ほか)、国道246号(青山通り玉川通り)、目白通り新目白通り外堀通り高速自動車国道首都高速道路
高速道と首都高等を併せて1路線とし、合計7路線となります。

このような交通規制がかかるようです。

第二次交通規制も定められており、詳細はサイトをご確認下さい。

ご質問にありましたが、必ず「普通の車は路肩に放置」と決められている訳ではない、です。 当然、目的地までは行かねばなりませんし、行けるのであれば、という事ですが。

よろしくお願い致します。

 

今日もお付き合い頂きまして、ありがとう御座いました。

 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 以下、2019-07-11 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています。

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです。

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ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

f:id:yoshihide-sugiura:20190713001711p:plain

次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90% [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 東域は:

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過去1600年間に起きた日本の主な地震の震央。赤:M7以上、それ以外の地震青:死者有り紫:最大震度6以上。 以下、同様。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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南関東直下地震M6.7〜7.3の確率が70% [海溝で起こる地震 | 地震本部]

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 中域は:

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東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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日向灘はM7.1前後の確率が70〜80% [海溝で起こる地震 | 地震本部]

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 西域は:

f:id:yoshihide-sugiura:20190625044449p:plain

となります。

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も6月現在増加しています [2019-06 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ] 。

 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。

 ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室