常に最新記事なら [こちら最新!] をアクセスし、ブックマーク!
・ 記事のアップは毎週、月曜・火曜・木曜・土曜の午前零時半頃になります。
・ 防災科研さんから午前零時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行ないます、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です。
= 最新地震情報6月26日(M3.0以上かつ震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上★が震源位置
★ 6月26日02時08分、千葉東方沖でM3.6、深さ60km、震度2。
★ 6月26日13時17分、北海道東方沖でM4.5、深さ100km、震度2。
★ 6月26日17時01分、岩手沖でM3.3、深さ40km、震度1。
★ 6月26日22時47分、茨城北部でM3.6、深さ10km、震度2。
今日の地震解説:関東が不安定なので、茨城沖と房総沖の過去大地震を調べておく!
* その前に少々、6月18日発生の山形沖M6.7により日本列島は東進圧力に覆われ、それに反発して6月24日には千葉で最大M5.5、伊豆でM4.1と西進圧力による反発地震が発生しています。
このように列島が東進圧力で覆われると、反動で西進圧力が活性化されますので、注意なのです。
例えば、2016年4月14日M6.5と16日M7.3の熊本地震の結果、列島は現在よりも広く東進圧力の支配下に入りましたが、半年後の10月21日に鳥取中部地震M6.6が発生し西進圧力が大きくリカバーしています(これはフィリピン海プレートによる西進圧力)。
フィリピン海プレートは太平洋プレートによっても西方に押されていますので、結論として、最後に笑うのは常に西進の太平洋プレートなのです。
* それにしても現在の茨城沖と房総沖の赤い救急マーク群は凄い事になっており(この領域は西進圧力下)、まず領域名の定義から行きますと [茨城県沖 | 地震本部] :
茨城沖というのは茨城県沖で日本海溝までを指すのですが、千葉県沖という定義はなく、九十九里浜沖を震源とする千葉県東方沖(上のマップで未表示)と房総沖になります。 千葉県の場合は、これに相模トラフに起因する房総半島南方沖という定義も加わり(これは今日はやりません)、複雑です。
いずれにせよ地震発生ヶ所の領域名は規定されていて勝手な名称を使う事はなく、千葉県沖などいう領域名はなく、千葉県東方沖といえば九十九里浜沖と決まっています。
* まず、茨城沖ですが [茨城県沖地震 - Wikipedia]:
茨城県沖では北アメリカプレートと太平洋プレート境界で、M 6.7 - 7.2の地震が繰り返し発生している。震源位置などから1920年代、1943年、1960年代、1982年、2010年前後の地震がこのタイプの地震とみられ、ほぼ同じ震源域を持っていると考えられる。この震源域には少なくとも2つのアスペリティ(固着域の事)があると考えられ、同時あるいはある程度の間隔で破壊されるとみられる。平均発生間隔は、21.9年である。
例として上記1982年の地震を取り上げれば、
1.1982年7月23日、N36.18,E141.95、M7.0、深さ30km、震度4@茨城県
そして、3.11に関連しては、
東北地方太平洋沖地震本震発生直後の2011年3月11日15時15分(要するに本震の29分後)に、茨城県沖を震源とするM7.6の地震があり、これは東北地方太平洋沖地震の最大余震である。
既に茨城沖はエネルギーを解放していて、
2.2011年3月11日、N36.11,E141.27、M7.7、深さ43km、震度6強@茨城県
という訳で、3.11で茨城沖は既に大きくエネルギーを解放しており、物凄い数の赤い救急マークが密集していますが、それは常にエネルギーを解放している証拠で、茨城沖に関して私はそれほど大きな地震は来ないのではないか?と思います。
* 続いて千葉県東方沖地震ですが [千葉県東方沖地震 (1987年) - Wikipedia] より:
千葉県東方沖地震は、1987年12月17日に九十九里浜付近を震源として発生した地震である。
関東地方南部の地殻構造は、表層の北アメリカプレートに対し、相模湾からもぐりこむフィリピン海プレート、日本海溝からもぐりこむ太平洋プレートの3層からなる複雑なものであるが、この地震は2層目のフィリピン海プレートの内部で断層運動が発生したスラブ内地震であった。
被害状況として、
千葉県の広範囲で震度5強を記録し、死者2名、重傷26名、軽症118名、建物全壊16棟、半壊102棟、等であった。 尚、津波なし。
3. 1987年12月17日、N35.38,E140.49、M6.7、深さ58km、震度5@千葉県
* 最後に房総沖地震ですが [房総沖地震 - Wikipedia] より、震央が分かる大きな地震を一つ挙げると:
1953年房総沖地震は、11月26日に発生した地震。震源の位置は房総沖、規模はマグニチュード7.4。銚子付近で2-3mの津波を観測。この地震では初めて津波警報が発表された。
この地震に先行し茨城県南西部から千葉県中部にかけての地域では地震活動の低下が生じ、震源の周辺でも5年前の1948年頃から地震活動の低下が生じていた。
これは、
4.1953年11月26日、N34.16,E141.4、M7.4、深さ震度不明
そして最後に:
2011年3月11日に三陸沖で東北地方太平洋沖地震が発生した。この大地震の震源から南北へ連鎖的に地殻の破壊が進んでいったが、北アメリカプレートの下に沈み込んだフィリピン海プレートの北東端が地殻破壊の南下を食い止め、房総沖の北隣の茨城県沖で止まった。
日本政府の地震調査委員会は同年4月11日の会合で、房総沖等の海域でもM7からM8程度の地震が誘発される可能性があるとの見解を示した。
それから8年が経過した現在、果たして房総沖でM7〜M8程度が来るのでしょうか?
* 上記、1〜4の震央位置を★マークで示します:
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 以下、2019-06-25 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90%。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 東域は:
過去1600年間に起きた日本の主な地震の震央。赤:M7以上、それ以外の地震で青:死者有り、紫:最大震度6以上。 以下、同様。
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南関東直下地震M6.7〜7.3の確率が70%。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 中域は:
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
日向灘はM7.1前後の確率が70〜80%。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 西域は:
となります。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は5月現在多少ですが減少に転じています [2019-05 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。
* ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ