2019-06-22 地震の予測マップ 予測感度を再調整し救急マークの急増を抑え、ユーラシアと北米プレート境界の調査を開始しました!今日の地震解説
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・ 防災科研さんから午前零時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行ないます、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です。
= 最新地震情報6月23日(M3.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上★が震源位置
★ 6月23日06時00分、与那国島近海でM4.4、深さ60km、震度1。
★ 6月23日08時23分、新潟下越沖でM3.5、深さ10km、震度2。
今日の地震解説:予測感度を再調整し救急マークの急増を抑え、ユーラシアと北米プレート境界の調査を開始しました!
* 6月18日22時22分に山形沖で発生した地震M6.7深さ14kmが予測出来なかった為、プログラムを修正し、予測感度をアップしました(6月19日)。 結果、山形沖のM6.7は予測可能となりましたが、全体的に救急マークが急増しました。
そこで、予測感度を再調整し、山形沖が予測出来るギリギリの感度としました(6月23日)。 結果、救急マークの急増をある程度抑えています。
感度は複数パラメータで構成されており、これらパラメータを変更して調整します。
こうして実際の地震データで学習させ、予測をより適切なものとして参ります。
尚、今回の地震は山形沖と新潟下越沖の非常に近い2ヶ所で発生しており、最初のM6.7は山形沖です。
* こうして救急マークが減ったと申しましても、日本列島が東進圧力にさらされ始めた状態に変わりはなく、今後注意が必要です。
これら東進圧力の赤マーク群は、いずれ太平洋プレートの西進圧力によって青マーク群にひっくり返されます。 徐々にひっくり返されるのであれば問題はないのですが、一気にひっくり返される時には大地震となります。
また新たに発生した赤青マーク境界付近は要注意です。
* Wiki [山形県沖地震 - Wikipedia] によれば:
山形県沖地震は、2019年6月18日22時22分に山形県沖で発生したMj6.7 の地震。新潟県村上市で震度6強を観測した。
とあり、
今回の地震は1964年の新潟地震 (Mj7.5) や1983年の日本海中部地震(Mj7.7) などと同様に付近で発生したと専門家がコメントしている。この付近ではユーラシアプレートと北アメリカプレートの大陸プレート同士が衝突し、日本海側の前者が日本列島側の後者の下に潜り込んでいると考えられ、東西方向からの圧縮運動が起きているため、比較的大きな地震の多い箇所である。
日本列島周辺のプレートの分布はWiki [日本海東縁変動帯 - Wikipedia] より:
薄い紫のラインがユーラシアvs北アメリカの衝突型境界です。
ですが、この薄紫の境界ラインは少し西へ寄りすぎているように思え、現在、他の資料を調べています。 最終的に決まりましたら予測マップへ「ユーラシアvs北米の境界ライン」として追加する予定です。
プレートテクトニクス的に捉えれば、ユーラシアプレートと北アメリカプレートが衝突している境界で、日本海側(ユーラシアプレート)が日本列島(北米プレート)の下に潜り込む運動をしている場所。現時点では潜り込みがまだ浅く「衝突」の域を出ていないが、数百万年後の未来には新たな海溝を生じて、海底地形としてはっきり表れると考えられている。
という事で、まだ海底地形としてハッキリと分かるには至っていないようです。
* Google Mapで見てみましても:
プレート境界で衝突を連想させる明確な海底地形は見られません。 能登半島から北へ蛇行する細い溝を境界線とするには、少し西へ寄り過ぎているように思いますが、この細い溝の方向が境界ラインの方向である事は間違いありません。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 以下、2019-06-22 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90%。 岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震・関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の確率が70%(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の確率が70〜80%。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
・ 和歌山と三重県境南東沖に出ている赤い救急マークは、日付2018_08_29 M3.3 N33.45 E136.17 深さ30km の地震です。
・ 紀伊水道南側に出ている赤い救急マークは、日付2019_02_11 M3.8 N33.58 E134.45 深さ33km の地震です。
・ 30kmや33kmがプレート境界か?というと少し深い(フィリピン海プレート地殻内か?)と思います。 この深さが20km〜25kmとなるとプレート境界ですので少々危険となります。
参考までに西暦400年頃から現在まで日本における大地震を網羅する Wiki [地震の年表 (日本) - Wikipedia] より南海トラフ周辺を拡大すれば:
となります。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は5月現在多少ですが減少に転じています [2019-05 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。
* ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ