2019-03-03 地震の予測マップ 南海トラフ巨大地震に前震はない?今日の地震解説
これ、画像が変です。原因が分かりません。修正し次第アップします。00:38
オペミスでした。再走行させ結果を確認致しましたのでアップします。01:02
申し訳ありませんでした。
常に最新記事なら [こちら最新!] をアクセスし、ブックマーク!
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年3月3日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報3月4日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 3月4日00時02分、宮城北部でM3.0、深さ10km、震度1。
★ 3月4日08時58分、千葉南部でM3.1、深さ40km、震度1。
★ 3月4日11時56分、千葉南部でM3.1、深さ40km、震度1。二回目
★ 3月4日20時56分、五島列島近海でM2.7、深さ10km、震度1。
* 前から気になっていたの事で、南海トラフ巨大地震には数日前に発生する前震はないのでは?がありまして、それではどのような地震が事前があったのか? 今回はそれをまとめます、Wiki [南海トラフ巨大地震 - Wikipedia] からの抜粋です。
* しかし、その前にまずは前震とは? [前震 - Wikipedia] から行きます:
前震とは一連の地震活動において本震の前に起こる地震のことである。比較的小さな地震(前震)が断層の一部を破壊したり断層にかかる応力を変化させ、より大きな規模の地震を引き起こすきっかけとなっているのではないかと考えられている。
しかし、
前震を捉えることによって、規模の大きな本震の予知につながるのではないかという指摘は大正時代からあったが、前震から本震発生の予知に成功した例はない。それは、科学的に前震と判断するためには数日から10日程度の活動を解析する必要があるからで、、、
やはり前震は本震の数日前に起きるという前提があるようで、そこで、
明確な分類は無いが、前震とは別に大地震の前に起こる地震活動として前駆活動というものがある。スロースリップ・前駆活動などがこれにあたる。前震はあくまで一連の大規模な地震活動のうちの一つであることに対し、こちらのほうが本震までのタイムラグが長く、発見も容易だとされているが、現在までこれを利用した地震予知の成功例はない。
これでもかッ!という感じがしてきます。 たとえ後追い確認であるにせよ、南海トラフ巨大地震で数日前の前震発生という事例はなく、現在はスロースリップ・前駆活動の観測に力を入れている状況だと思われます(結果は気象庁が評価委員会定例会議・議事録を月一で公開)。 これに関する私の疑問は、スロースリップを起こしている又は起こし続けている事は観測できると思いますが、テンパったかどうかをどう判断するのでしょうか?という事です。
* 前震に戻りまして、そこで数日前は諦めたとして、南海トラフ巨大地震とその前に起きた直前地震を挙げてみます(薄青色が南海トラフ地震):
年月日 | 名称 | M | 場所 | 直前との差 内容 |
1703年12月31日 | 元禄地震 | 8.1 | 千葉県房総半島南端 | 相模トラフ |
1707年10月28日 | 宝永地震 | 8.4 | 和歌山県沖 | 約4年 |
1854年07月09日 | 伊賀上野地震 | 7.3 | 三重県伊賀市 | 大陸プレート内 |
1854年12月23日 | 安政東海地震 | 8.4 | 静岡県浜名湖沖 | 約5ヶ月 |
1854年12月24日 | 安政南海地震 | 8.4 | 和歌山県沖 | 約32時間 |
1941年11月19日 | 日向灘地震 | 7.2 | 日向灘 | 南海トラフ |
1943年09月10日 | 鳥取地震 | 7.2 | 鳥取県鳥取市 | 大陸プレート内 |
1944年12月07日 | 昭和東南海地震 | 7.9 | 三重県沖 | 約3年・日向、約1年・鳥取 |
1945年01月13日 | 三河地震 | 6.8 | 愛知県三河湾 | 大陸プレート内 |
1946年12月21日 | 昭和南海地震 | 8.0 | 和歌山県沖 | 約2年 |
同じ海溝内で事前に発生した地震というと、昭和東南海地震の約3年前の日向灘地震があるだけです。 他の地震は別のトラフ(相模トラフ)か大陸プレートで、直接の連動性はないものと思われます。
* 低い角度で沈み込みカップリング係数が1.0と目される南海トラフが数日前の前震を起こした事がない、という事はほとんどのエネルギーを本震にを集中させており、どれだけ固着域にエネルギーが溜められているのか?が分かりませんと、危険度の度合いが分からない、テンパったかどうか分からない、という事になります。
南海トラフにおける救急マークは現在も少し出ていますが、この領域(地震空白域)における救急マーク出現度合いがどの程度のエネルギー蓄積を意味するのか?という問題に帰着されます。 少し考えてみます。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。 岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意です。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震・関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想(南関東直下地震)されます。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-02 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか?、もうしばらく見守る必要があります。
* ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う:3月度その2:太陽黒点数とSP500の推移 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ