地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-02-20 地震の予測マップ 21日21時22分 胆振でM5.7震度6弱、地震を巡る旅:新潟・富山・石川・福井を訪ねマップ!今日の地震解説

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マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年2月20日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報2月21日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 2月21日01時02分、岐阜飛騨地方でM2.2、深さ10km、震度1

 2月21日07時49分、胆振でM3.2、深さ30km、震度1

 2月21日11時11分、奄美大島近海でM4.4、深さ30km、震度2。

 2月21日17時45分、宮城沖でM3.7、深さ30km、震度1

 2月21日21時22分、胆振でM5.7、深さ30km、震度6弱救急マーク上 二回目

 2月21日22時33分、千葉東方沖でM2.7、深さ10km、震度1

 昨年9月6日のM6.7以来、最大余震M5.7が胆振で発生、震度6弱は地割れが生ずるレベルです。 7時49分に同じ場所でM3.2が発生した後の事で、北海道胆振南方沖・青森東方沖には救急マークが多出しており、誘発される地震津波に警戒が必要です。

 

今日の地震解説: 地震を巡る旅:新潟・富山・石川・福井を訪ねマップ

 本日は、新潟と富山と石川と福井を巡る旅です。

 地震本部さんサイト [都道府県ごとの地震活動 | 地震本部] からの抜粋で、省略している部分があります。 Wiki [地震の年表 (日本) - Wikipedia] も参照しています。 1828年新潟三条地震以降の主だった地震を取り上げています。 よろしくお願い致します。

 新潟から行きます。

 新潟では、歴史の資料から陸域の浅い場所で発生した被害地震が知られています。1828年三条地震M6.9 では、越後平野南部で被害が著しく、特に三条では約439軒の家が潰れ、死者約205名などの被害が生じました。県内各地でも大きな被害を出しました。地割れから水や青砂を噴出したり、建物が土中に3〜4尺めり込んだという記録もあり、この地震に伴って、かなり大規模な液状化現象が起こったと考えられます。
 明治以降も、陸域の浅い被害地震がいくつか発生しています。特に、明治以降における観測体制の整備、社会的状況の変化等により、M5〜6 程度の地震による局所的な被害が新潟県中~西部で報告されています。1961年長岡地震では、約3km程度の非常に狭い範囲で震度6 程度の揺れを感じました。さらに、中越地方で2004年新潟県中越地震M6.8 とそれに伴うM6.0 を超える規模の余震が本震直後に立て続けに発生し、死者68人などの被害が生じたほか、電力などのライフラインへの被害や、新幹線の脱線、道路の崩壊などの交通機関の大きな被害なども生じました。また、2007年新潟県中越沖地震M6.8 では、柏崎市刈羽村長岡市震度6弱を観測し、死者11人などの被害が生じたほか、ライフラインの被害や、柏崎刈羽原子力発電所での変圧器の火災などの被害も生じました。
 新潟県付近の日本海東縁部で発生した地震として、明治以降では、1964年新潟地震M7.5 が日本海東縁部で発生した被害地震です。1983年日本海中部地震M7.7 では、新潟県の沿岸地域に津波被害が出ており、新潟県沖合以外の日本海東縁部で規模の大きな地震が発生した場合でも津波被害を受けることがあります。なお、1828年三条地震などが知られている越後平野南部と1964年新潟地震震源域との間には、これまでに規模の大きな地震が知られておらず、ここを地震空白域とする指摘もあります。

 次に富山です。

 歴史の資料によって知られている陸域の浅い場所で発生した主な被害地震としては、1858年飛騨地震M7.0〜7.1 が知られています。1858年飛騨地震では、跡津川断層帯に沿う集落で特に大きな被害が生じました。それから離れるにしたがって、特に、南東側では急激に被害は小さくなります。家屋倒潰率80% を超えた10の集落はすべて跡津川断層帯に沿うところにあり、この断層で地震が発生したものと考えられます。富山平野東部では、多数の家屋倒壊、富山城の石垣などの破損や死者40〜50名の被害が生じました。また、山崩れが多く発生し、中でも大鳶山・小鳶山の崩れは湯川や真川をせき止め、その後の決壊で泥水・大木を押し流し、下流の村々は洪水になり、大きな被害が生じました。
 県内では、1964年新潟地震M7.5 や1983年日本海中部地震M7.7 では、検潮所で津波が記録されていますが、数十cm以下であり、特に被害はありませんでした。

 次に石川です。

 歴史の資料で知られている主な被害地震は、金沢市から加賀市付近にかけての地域や能登半島、さらにはそれら地域の日本海沖合で発生してきました。明治以降では、1952年に加賀市沖合で、大聖寺地震M6.5 が発生し、県下全体で死者7名や家屋半壊などの被害が生じました。
 能登半島周辺にて、明治以降では、1933年能登半島地震M6.0 では、県内鹿島郡で死者3名、家屋倒壊などの被害が生じました。最近では、1993年能登半島沖地震M6.6 が発生し、珠洲市を中心に被害が生じました。なお、この地震で輪島の験潮場などにおいて小津波が観測されました(輪島では最大波高26cm)。さらに、2007年能登半島地震M6.9 では輪島市で1名が灯籠の下敷きになって亡くなるなど、輪島市七尾市を中心に被害が出ました。
 1948年福井地震M7.1 や1891年濃尾地震M8.0 などのように周辺の地域などで発生した地震によっても県内において被害を受けることがあります。特に、福井地震では、小松市加賀市などを中心に死者41名、家屋全壊802棟などの被害が生じました。

 最後に福井です。

 陸域の浅い場所で発生した被害地震としては、福井平野で発生した1948年福井地震M7.1 がよく知られています。
 明治以降では、濃尾断層帯で発生した1891年の濃尾地震M8.0 の震源域は福井県南東部まで延びており、県内で死者12名などの被害が生じました。この地震に伴い、県南東部の濃尾断層帯の一部である温見断層で地表にずれが生じました。また、福井・岐阜県境付近で発生した1961年北美濃地震M7.0 では、県内で死者1名などの被害が生じました。
 石川県南部の沖合で発生した1952年の大聖寺地震M6.5 や若狭湾付近で発生した1963年越前岬沖地震M6.9 など、付近の海域で発生した地震による被害も知られています。これらは陸域の浅い地震と同じタイプのものです。

 新潟から福井にかけてとなりますと、陸地直下型が目立つようになります。 この地域での大きな地震は、1964年新潟地震M7.5(沖は付いていないが海底での地震、深さ34km)を除き、すべて活断層による陸地直下型です。 日本海沖合での大きな地震は北海道から秋田までで、そこには沈み込む太平洋プレートが深スラブ領域が形成されており、この深スラブ領域は新潟沖には至っていない、と思われます。

山崩れが起きて河川が堰き止められダム化、その後決壊して大被害を及ぼす、という事例が富山(1858年飛騨地震)にあった事を、私は初めて知りました。

新潟から福井にかけて頻発する陸地直下型地震は深刻な問題です。 今回「地震を巡る旅」でM5-6クラスが多発する特定領域なるものが見えて来ており、予測手段に使えるか。検討を開始致します。

 上記地域の地震リストです、1983年日本海地震は描画範囲外なので外してあります、は陸地直下型地震Mもほとんど陸地なので

ID 地震名称 発生場所 M 死者
A 三条 1828 新潟県三条市 6.9 1,681名
B 飛騨 1858 富山・岐阜県 7.0-7.1 426名
C 濃尾 1891 岐阜県本巣市震度7 8.0 7,273名
D 1933年能登半島 1933 石川県七尾付近 6.0 60名
E 福井 1948 福井県福井市震度7 7.1 3,769名
F 大聖寺 1952 石川県江沼群大聖寺町沖 6.5 7名
G 長岡 1961 新潟県長岡市 5.2 5名
H 北美濃 1961 石川県加賀地方 7.0 8名
K 越前岬沖 1963 福井県若狭湾 6.9 0名
L 1964年新潟 1964 新潟沖 7.5 26名
M 能登半島 1993 石川県能登半島(直近)沖 6.6 0名
N 2004年新潟県中越 2004 新潟県中越地方、震度7 6.8 69名
O 2007年能登半島 2007 石川県能登半島震度6強 6.9 1名
P 2007年新潟県中越 2007 新潟県中越地方、震度6強 6.8 15名

本日の2019-02-20救急マーク中域に震源位置をマークマップ:

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次回は山梨、長野、岐阜へ移動します。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

 

次がポイント予測・東域 救急マーク

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はM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想され、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。  また岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意です。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨木南部での救急マークは要注意です、関東大地震関東大震災の再来ではありませんが、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想されています(南関東直下地震)。 また茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意です。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベルですが、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意です。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2019-01 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ、の解説! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室