2019-02-19 地震の予測マップ 地震空白域とは?救急マークで空白域での地震予測を実証する!今日の地震解説
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赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年2月19日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報2月20日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 2月20日01時25分、宮城北部でM4.1、深さ70km、震度2。
★ 2月20日06時53分、熊本南部でM2.7、深さ10km、震度1。
★ 2月20日07時05分、長野北部でM2.9、深さ10km、震度1。
★ 2月20日12時18分、奄美大島近海でM4.6、深さ30km、震度2。
★ 2月20日13時14分、奄美大島近海でM3.4、深さ30km、震度1。二回目
★ 2月20日20時25分、茨木南部でM3.7、深さ50km、震度2。
今日の地震解説: 地震空白域とは?救急マークで空白域での地震予測を実証する!
* 本日は、「僕の少年時代(昭和20年から30年代)の想い出」と称し、ポツリポツリと、その素朴な絵とその素適な散文 [温泉津町福光・遥かなる故郷] で我々の心をいつも遠くいつか来た見覚えのある路に連れていって下さるブロガー「(id:hidechan3659)さん」から以前頂いたコメントに、
......巨大地震の溜め込み......
なる言葉が在って、これが私の頭にズッと引っ掛かっていて、これを用語として「地震空白域(これは地震用語です)」 に置き換えて、地震空白域と救急マークとの関係を、事例としては2例と少ないのですが、検証致しましたので報告するものです。
* Wiki [地震空白域 - Wikipedia] からの参照です。
地震空白域は、かつて地震活動があったにもかかわらず、長期間に渡って地震の震源がない、またはこれからもしばらくは起こらないであろうと予想される地域のこと。
という事なのですが、そして「これらの地域は地震空白域と言われていたが、大きな地震が発生した地域である」として8事例が挙がっています。 本システムは2010年以降に発生した地震であればバックデートして再現評価でき、8事例のうち2事例が該当するので、ここに再現評価致しました。
評価は地震発生の3日前の救急マーク状況で、地震発生は予測出来ているか?を調べ、地震発生の前日に正しく予測できていたか?を確認するものです。 以下、事例を見て頂ければ分かります。
* 事例1 空白域は長野県北部、地震:2011年3月12日長野県北部地震M6.7、震度6強
これは3.11の翌日に長野で発生した活断層による陸地直下型です。
発生が3月12日なので、3日前の3月9日のマップで評価する、「2011-03-09 地震の予測マップ」を3月11日に流す形式で、発生前日の11日の午前零時半に予測できていたか?を評価するものです。
結果は、★マークが地震発生ポイントで、救急マークマップ中域は:
となり、★マークは救急マークに挟まれており予測出来ていると言える結果です。
* 事例2 空白域は札幌市周辺、地震:2018年9月6日北海道胆振東部地震M6.7、震度7
これもWikiによれば活断層による陸地直下型で、記憶に新しい地震です。
発生が9月6日なので、3日前の9月3日のマップで評価する、「2018-09-03 地震の予測マップ」を9月5日に流す形式で、発生前日の5日の午前零時半に予測できていたか?を評価するものです。
結果は、★マークが地震発生ポイントで、救急マークマップ東域は:
となり、これは確実に予測していると言える結果です。
* 活断層による陸地直下型は予測が非常に難しいのです。 プレート境界で起こす海底海溝型の予測が最も簡単で、次に海洋プレート内の深い所で起こすスラブ型地震や浅い所で起こすアウターライズ地震が難しく、活断層による地震予測は最も難しい。
今回の評価結果は、たとえそれが長期に渡って地震発生のない地震空白域であったとしても、救急マークは正しく地震予測する事を実証したと言えます。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想され、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。 また岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意です。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨木南部での救急マークは要注意です、関東大地震・関東大震災の再来ではありませんが、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想されています(南関東直下地震)。 また茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意です。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベルですが、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意です。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2019-01 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。
* ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ、の解説! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ