地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-02-12 地震の予測マップ 地震を巡る旅:東北は青森と秋田と山形を訪ねマップ!今日の地震解説

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マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年2月12日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報2月13日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 2月12日23時56分、北海道北部でM4.5、深さ240km、震度1。昨日間に合わなかった件、非常に深い

 2月13日04時17分、熊本中央でM2.9、深さ10km、震度1

 2月13日04時20分、熊本中央でM2.6、深さ10km、震度1。二回目

 2月13日20時47分、熊本中央でM2.7、深さ10km、震度1。三回目、すべて同じ場所

 

今日の地震解説: 地震を巡る旅:東北は青森と秋田と山形を訪ねマップ!

 本日は、青森と秋田と山形を巡る旅です。

何故、日本海側?と思われるかもしれませんが、看護師をなさりながら日々の徒然を綴る「(id:piano1228)さん」から "太平洋側での地震が多いのですね” とコメ頂き、それは全くその通りなのですが、自然は常に我々の裏を掻く、誰が2016年熊本地震・2018年胆振地震を予測したでしょうか?、という訳でここは日本海側から旅をする事にします。

その前にpiano1228さんのブログを少し紹介させて下さい:

EPAって経済用語でしょ?と最初戸惑いましたが、要するにフィリピン、インドネシアベトナムで看護師資格を持つ方々が日本に来て、一定の実習期間を経て、看護師試験(国家試験です!)を受験するものでした。 その練習問題と答えがサンプルとしてブログに多数アップされたのですが、まぁムズい事この上ない、これ日本語で?と心配になります。 その試験日が2月17日に迫った、という内容で、ドキドキしてしまいます。 これをご紹介したくて、太平洋だの日本海だのを引っ張り出した経緯があります。

 さて本日も地震本部さんサイト [都道府県ごとの地震活動 | 地震本部] からの抜粋で、省略している部分があります。 Wiki [地震の年表 (日本) - Wikipedia] も参照しています。 地震は1700年以降発生したものに絞っています。

 まず、青森です。

 青森県から宮城県にかけての太平洋側沖合では、1896年の明治三陸地震M8.2 や1933年昭和三陸地震M8.1 、1968年十勝沖地震M7.9 のようにM8程度の巨大地震が発生することがあります。1968年十勝沖地震三陸地震よりは陸地寄りで発生したため、地震の揺れにより、県内で死者47名の被害が生じました。1994年三陸はるか沖地震M7.6 では、建物の倒壊などによって、八戸市を中心に県内で死者3名などの被害が生じました
 日本海東縁部では、1983年日本海中部地震M7.7 、1993年北海道南西沖地震M7.8 が発生し、津波地震の揺れ、地盤の液状化現象などで県西部を中心に大きな被害が生じました。
 2011年東北地方太平洋沖地震M9.1 では、県内で死者3名、行方不明者1名、負傷者112名、建物全壊308戸などの被害が生じました 。
 陸域で発生した被害地震としては、1766年津軽地震M7.3 が知られています。主な被害は津軽山地西縁断層帯の南部付近を中心に、弘前以北の津軽半島全域に及び、死者1,300名以上などの被害が生じ、この断層帯の活動との関係が指摘されています。1793年西津軽地震M6.9〜7.1 では、大戸瀬を中心に、沿岸が長さ12kmにわたって最大3.5m隆起し、千畳敷が形成されました。

青森東方沖・日高地方南方沖・日本海溝西方に囲まれた三陸北方沖の領域について、地震本部資料はM7.1〜M7.6の発生確率を90%としています。

 そして、秋田です。

 日本海東縁部では、1983年日本海中部地震M7.7 が発生し、津波地震の揺れ、地盤の液状化現象などにより県内で死者83名の被害が生じました。
 日本海東縁部は太平洋側沖合に比べて地震の活動度は低いのですが、この数十年間に限れば、北海道から新潟県の沖合にかけて、大きい地震がほぼ南北方向に列をなして次々と発生しました。現在では、日本海東縁部は、太平洋側のように、海溝からプレートが沈み込む境界ではなく、プレート境界が幅広い帯状の地域となっており、南北走向の東西に分布する何条かの断層帯より成り、幅を持った領域全体(ひずみ集中帯)で圧縮力によるひずみを解消すると考えられています。1983年日本海中部地震1833年庄内沖地震震源域の間に挟まれた海域では、過去に大きな地震の発生は知られていません。このため、この海域を地震空白域とする考え方もあります。
 秋田県は東北地方の他の地域に比べて陸域の被害地震が多く知られています。明治以降だけでも、秋田・岩手県境で1896年陸羽地震M7.2 、県南部で1914年の秋田仙北地震M7.1 、沿岸付近で1939年男鹿地震M6.8 などが発生しています。

 最後に、山形です。 

 日本海東縁部では、1833年庄内沖地震M7.3 、1964年新潟地震M7.5 が発生し、津波地震の揺れ、地盤の液状化現象などで県西部を中心に大きな被害が生じました。また、同じく日本海東縁部で発生した1983年日本海中部地震M7.7 によっても県西部では津波などによる被害が生じました。
 山形県で明治以降に陸域で発生した被害地震としては、1894年庄内地震M7.0 以外は大きなものは知られていません。これは庄内平野で発生し、県内で死者726名などの大きな被害が生じました。また、土地の亀裂や陥没、土砂の噴出などが多く生じたことが知られており、地盤の液状化現象などがあったものと推定されます。

* 青森・三陸北方沖M7.1〜7.6 の発生確率90%は要注意です。 あと、これは大変不謹慎で申し訳ないコメントなのですが、3.11の津波は思ったほど青森まで到達していない、という印象を受けます。

 秋田沖には「ひずみ集中帯」がありそこで歪を解消している、と言っていますがその根拠が今ひとつ分かりません、調べます。

 山形の場合、現在の救急マークマップで見て、地震が発生しそうな気配が全く感じられません。 

 上記、地域、域沖、域外津波発生、地震のリストです。

ID 地震名称 発生場所 M 死者
A 津軽地震 1766 青森県津軽弘前北部 7.3 約1,500人
B 西津軽地震 1793 青森県津軽 6.9〜7.1 12人
C 庄内沖地震 1833 山形県庄内沖 7.5 85人
D 庄内地震 1894 山形県酒田市中心部、震度7 7.3 726人
E 明治三陸地震 1896

津波地震

震度は秋田4、岩手3、津波38.2m

8.2 21,915人
F 奥羽地震 1896 秋田岩手県境、震度7 7.2 209人
G 秋田仙北地震 1914 秋田県大仙市、震度7 7.1 94人
H 昭和三陸地震 1933 アウターライズ地震 8.1 3,064人
K 男鹿地震 1939 秋田県男鹿半島付近 6.8 27人
L 新潟地震 1964 新潟沖 7.5 26人
M 十勝沖地震 1968

十勝沖と命名されたが

三陸沖北部に相当

7.9 52人
N 日本海中部地震 1983 日本海中部 7.7 104人
O 北海道南西沖地震 1993 北海道南西沖 7.8 230人
P 三陸はるか沖地震 1994 三陸 7.6 3人
Q 東北地方太平洋沖地震 2011 三陸沖、宮城で震度7 9.1 18,434人

本日2019-02-12救急マーク東域に、地震発生ヶ所をマークマップです。

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 本日、地震空白域なる言葉が出てきました。 一度解説しておく必要性を感じておりますが、救急マークの前では無意味な言葉であります。 地震空白域であれ、救急マークが出ていれば大地震発生の可能性があり、要注意なのです。 大きさに上限はありません、単に過去の経験から、陸域であれば最大M8.0、海域であれば日本海側として最大Mは1993O北海道南西沖地震M7.8と1983N日本海中部地震M7.7からM8.0程度は十分起こり得る、と理解すべきなのです。

次回は岩手・宮城・福島に移動します。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想され、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨木南部での救急マークは要注意です、関東大地震関東大震災の再来ではありませんが、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想されています(南関東直下地震)。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベルですが、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意です。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2019-01 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ、の解説! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室