地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-02-11 地震の予測マップ この夏全国どこでも起こり得る線状降水帯がヤバイ!今日の寄り道

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マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年2月11日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報2月12日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 2月12日16時09分、伊豆大島近海でM2.6、深さはごく浅く、震度2。

 2月12日16時12分、伊豆大島近海でM2.5、深さはごく浅く、震度2。二回目です。

 2月12日22時42分、紀伊水道でM3.5、深さ20km、震度2。

 2月12日22時50分、奈良南部でM3.2、深さ50km、震度1

 

今日の寄り道: この夏全国どこでも起こり得る線状降水帯がヤバイ!

 来たり来る夏、線状降水帯がまた猛威を振るうのかと思うと憂鬱になります。 これは条件さえ整えば日本全国どこでも起こり得る、連続持続する集中豪雨なので、ここで寄り道してシッカリ理解を深めておく事が肝要かと思います。 Wiki [線状降水帯 - Wikipedia] よりの引用です。

 線状降水帯とは、気象庁の定義によれば:

次々と発生する発達した積乱雲が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。

次の、赤い線状の領域が発達した積乱雲で、同じ場所に連続豪雨をもたらします。

線状降水帯2017年7月18日新潟県

近年では:

A 平成24年7月九州北部豪雨、死者30名。

B 平成25年8月秋田・岩手豪雨、死者8名。

C 平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害、死者77名。

D 平成27年9月関東・東北豪雨、死者20名。

E 平成29年7月九州北部豪雨、死者42名。

F 平成30年7月豪雨(西日本中心の豪雨であったが北海道を含む全国レベルであり、気象庁命名)、死者232名。

とほぼ毎年、豪雨災害の際に発生しています。 これは台風そのものではなく、台風や梅雨前線等と関連し局地的に発生します。

 発生原因、即ち「上空の問題」としては:

発生メカニズムは解明しきれていないものの、発生しやすい4条件として

・ 雲の元となる暖かく湿った大量の空気の流入

・ その空気が山や冷たい前線とぶつかるなどして上昇

・ 積乱雲を生みやすい不安定な大気状況

・ 積乱雲を流しては生む一定方向の風

暖かく重く湿った空気の上に寒気が覆いかぶされば、上昇気流が発生し積乱雲となり、その積乱雲がドンドン供給されれば平野部でいくらでも起こり得る事なのです。

Dの平成27年9月関東・東北豪雨では:

日本海を北東に進む台風18号から変わった温帯低気圧に太平洋上から湿った暖かい空気が流れ込み、日本の東の海上から日本列島に接近していた台風17号から吹き込む湿った風とぶつかったことで南北に連なる線状降水帯が継続して発生。関東北部から東北南部を中心として24時間雨量が300ミリ以上の豪雨とそれに伴う大規模な被害をもたらした。

ふたつの台風のからみ合いから発生、広範囲に豪雨をもたらし、鬼怒川が氾濫しました。

Fの平成30年7月豪雨では:

7月5日から8日にかけて梅雨前線が西日本付近に停滞し、そこに大量の湿った空気が流れ込んだため(台風の影響)、西日本から東海にかけて大雨が連日続いた。梅雨前線は9日に北上して活動を弱めるまで日本上空に停滞。西日本から東日本にかけて広い範囲で記録的な大雨となった

梅雨前線(北側に強い寒気団が在る)と台風のからみからの豪雨ですが、

九州から東海にかけて15箇所で線状降水帯が発生し、それによって局地的に雨量が多くなった。

こうして西日本を中心に大きな災害をもたらしました。

 そして、「地表の問題」としては土砂崩れと河川の氾濫があるのですが:

・ 山崩れ・土砂崩れ・土石流による災害。A、B、C、E、F

・ 山崩れにより発生流出した大木が河川に流れ込み、橋桁に掛かる等して氾濫。E

・ 本流水位が上昇し支流に逆流(バックウォーター)、弱い支流堤防部分が決壊。F

・ 満水となったダムの放水により下流域氾濫。F

・ 河川堤防の弱い部分の決壊。A、D、E、F

・ ここでCの土砂災害は問題が複雑で、Wiki [平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害 - Wikipedia] によれば:

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災害日 平成26年8月20日(14:30〜15:00)国土地理院撮影、写真の県営住宅の左側が被害が最も大きかった八木と緑井の境になる。 Googleマップを見て、矢印と場所は入れさせて頂いた。

この土砂災害はそれ以前のものと一線を画し、単に砂防だけの問題でなく都市計画・地域計画・防災計画の様々な問題点が浮かび上がった

とあり、

また広島県は土砂災害危険箇所数が約32,000箇所と全国で飛び抜けて多い県である事実がある。その理由は平野部が少ないため山裾ギリギリまで宅地開発してきた点が挙げられる。もう一つの理由として、県土の48%を「広島型花崗岩」が占め、瀬戸内海式気候であることから花崗岩の風化が進行しやすいため、その風化残留土であり土砂災害に弱い「まさ土」が生まれやすい環境にある点が挙げられる

詳しくはWikiをご参照下さい。

 「上空の問題」は日本全国どこでも発生し得るのですが、「地表の問題」は地表の形状と人間の活動が関係し複雑です。 複雑ですが、今年の夏も上空では線状降水帯が発生するでしょう、そして2020年の夏にも

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想され、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨木南部での救急マークは要注意です、関東大地震関東大震災の再来ではありませんが、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想されています(南関東直下地震)。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベルですが、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意です。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2019-01 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ、の解説! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室