地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-01-17 地震の予測マップ 南海トラフ地震は分かったとして、東海地震はどうなった?安政の東海地震!今日の寄り道

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年1月17日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報1月18日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 1月18日04時55分、有明海でM3.4、深さ10km、震度2。

 1月18日06時19分、長野中部でM3.2、深さ10km、震度2。

 1月18日07時00分、宮古島近海でM3.5、深さ50km、震度1

 1月18日09時56分、有明海でM2.7、深さ10km、震度1。全く同じ場所で二回目

 1月18日18時22分、沖縄本島近海でM2.7、深さ10km、震度2。

 1月18日21時46分、千葉北西部でM5.3、深さ50km、震度3。スロー起因の地震で、M6.Xのような大きな地震に連動する事はありません

 

今日の寄り道: 南海トラフ地震は分かったとして、東海地震はどうなった?安政東海地震

 南海トラフとは西から東へ、南海・東南海・東海、と言うのだけれども、東海地震について最近あまり聞かない。 東海地震はどうなっちゃたの?を確認するのが今日の寄り道です。 以下、Wiki [東海地震 - Wikipedia] からの引用です。 まず、南海トラフ上で、浜名湖沖から東の駿河湾までを東海と言いいます。

  ここで最後に起きた東海巨大地震とは、1824年12月23日に発生した安政東海地震M8.5であり、この時は32時間後の12月24日に安政南海地震M8.6が発生しています。

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これは非常に重要な連動する安政南海トラフ巨大地震で、昨日寄り道した昭和の南海トラフ巨大地震のひとつ前になります。

 ここで静岡沖では大地震が何回も起きているのですが、もっと東の駿河湾で発生した大地震というものはなく、現在では東海地震は連動する南海トラフ地震として扱われ、単体独立の東海地震のみの意味では使われなくなっています。
 気象庁さんのサイト [気象庁|南海トラフ地震について | 南海トラフ地震の予測可能性の現状と情報の運用開始に至る経緯] を見ますと、2017年11月の発表で:

南海トラフ地震に関連する情報」の発表・・・南海トラフ全域を対象として、異常な現象を観測した場合や地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価した場合等に「南海トラフ地震に関連する情報」の発表を行う。なお、これに伴い、東海地震のみに着目した従来の「東海地震に関連する情報」の発表は行わない

として、すべて南海トラフ地震として扱われます。 やはり駿河湾で単独で起きた大地震がなく、安政東海地震も32時間後には安政南海地震に連動しており、東海地震だけに着眼しても意味がないというフィードバックがあったと思います。

尚、ここで気象庁が発表する臨時)の「南海トラフ地震に関連する情報」が、東海地震が起きたら、直ちに南海地震を警戒する体制、となります。 東海地震が起きても関西地区の消防隊は救助に向かう必要はない(次の日には自分達の所に来るから)とか、すぐに避難行動を起こすとか、恐らく学校は緊急下校か休校にするのでしょうね、等など。 すべて安政南海トラフ巨大地震からの教訓です。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2018-12 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]  

 

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室