地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-12-17 地震の予測マップ チバニアンの磁場不安定な期間?今日の寄り道

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

スロースリップ [1] 起因にも対応して救急マーク予測注意ポイントは生成されます。

以下、2018年12月17日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報12月18日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 12月18日6時29分、千葉西部でM3.3、深さ70km、震度1

 12月18日21時6分、種子島近海でM4.5、深さ60km、震度1

 

地盤によって揺れは大きく変わります 小さなMでも大きな揺れになる事があります。

耐震対策として、本棚・タンス等の転倒防止が必要です。 寝室は特にご注意下さい。 東京消防庁作成の「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」は大変参考になります。 是非、ご一読下さい。

東京消防庁<東京消防庁電子図書館><家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック>

 

今日の寄り道: チバニアンの磁場不安定な期間?

 今日の寄り道は、まずは小湊鉄道さんのサイト [市原のパワースポット(地球磁場逆転地層)のご案内] の写真で、チバニアンの事です。 説明には:

 緑色タグが現在と同じ磁場の地層

 黄色タグが磁場が不安定な時代の地層

 赤色タグが磁場が逆転していた時代の地層

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とあります。 これはこれで非常に分かりやすい。

 チバニアンは77万年前の最後の地磁気逆転の痕跡を残す地層ですが、それにしても不安定(黄色のタグ)状態の期間が長すぎるように思えます。 しかし、小湊鉄道さんのサイトには「弊社では、、、場所のご案内程度しかできません。 学術的な事は分かり兼ねますのでご了承下さい。」とありますので、致し方なし。

 そこで [地磁気とチバニアンのわかりやすい解説] を調べると同じような写真が載っており:

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チバニアンの凄さは、海に大量の泥が流れ込み1000年で2m以上の堆積岩の地層を造った事にあり、地磁気が逆転した様子が詳細に分析できる点にある」とあります。 なるほど、黄色タグの期間が長くて良かったのだ!

しかし逆磁極期の最中に77万年前の地層境界がある......それでいいのかな? この頃は氷河期と間氷河期を繰り返していた時代だそうで、77万年前は繰り返しの境界なのだろうけど、それと地磁気逆転が同期する必要もない訳か。

 最後に千葉セクションGSSP申請グループ・コアメンバーの方のサイト [千葉時代(チバニアン)の解説] を調べます。 最後に起こった地磁気逆転は「ブルンー松山境界」と呼ばれ、前期ー中期更新世の境界GSSP基準となっている、として以下の写真が出ています。

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60mに渡って 前期ー中期更新世の境界が提示されていて、ここに境界線(77万年前)があるのでしょう。 黄色タグや赤色タグとの関係は?これはどうも行ってみるしかなさそうで、暖かくなったら行ってみよう、長靴を持って、事前勉強してからですが。

 GSSPとは [国際標準模式層断面及び地点 - Wikipedia] の事だそうで、「各地質時代を区切る境界を示すものとして、国際的同意の下に定められた層序断面及び境界の位置のこと」とある。 認定されるとゴールデン・スパイクが埋め込まれるとの事。

f:id:yoshihide-sugiura:20181217232210j:plain By Peter Neaum

例として、約6億2000万年前〜約5億4200万年前の地層を示すGSSPの模式層断面とゴールデン・スパイク(写真の下部に見える青銅製の円盤)が挙げられている。

これはカッコいい! 早くチバニアンが認定されて欲しい所です。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状を連日アップデート&レポートしている happy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。

現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 

 

= まとめです =

本年9月の胆振地震は [北海道胆振東部地震 - Wikipedia] によればM6.6(防災科研さんのデータではM6.2)。 10月には国後島付近でM6.2が発生しています。

2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は確実に上昇するでしょう [2018-11 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。 今後、海底で起きる津波を伴う海底海溝型地震と、被害が甚大となる陸地の浅い所で発生する陸地直下型地震に警戒が必要です。 またスロースリップとそれに伴う地震が太平洋沿岸で多発しています。

救急マークは、これら海底海溝型と陸地直下型とスロースリップ起因をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 「地震の予測マップ」は、明日も報告致します。 よろしくお願い致します。

 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]

 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・ 「放出エネルギーと黒点数の推移」は別ブログへ。 [2018-11 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

 

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室