2018-11-06 地震の予測マップ 最近の中央構造線西側における地震について!私見分析
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはM5以上の地震を予測する注意ポイントで、8kmマップにあります。
スロースリップ [1] 起因にも対応して救急マーク予測注意ポイントは生成されます。
以下、2018年11月6日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報11月7日(震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 11月7日6時37分、胆振でM2.6、深さ30km、震度1。
★ 11月7日13時53分、茨木北部でM3.2、深さ10km、震度1。
地盤によって揺れは大きく変わります 小さなMでも大きな揺れになる事があります。
耐震対策として、本棚・タンス等の転倒防止が必要です。 寝室は特にご注意下さい。 東京消防庁作成の「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」は大変参考になります。 是非、ご一読下さい。
今日の着眼: 最近の中央構造線西側における地震について!私見分析
* 中央構造線 [中央構造線 - Wikipedia] とは 九州から関東まで西日本を縦断する大断層帯です。 今日の着眼は、この中央構造線の西側半分と九州から西側の延長線上で地震が活発化しているように思われ、私見分析を試みるものです。
* まず構造線西側周辺の直近地震リストでM4以上です。[地震情報 - Yahoo!天気・災害]
2018/11/05 紀伊水道 M4.5、深さ50km、震度3。
2018/11/02 紀伊水道 M5.4、深さ50km、震度4。
2018/10/27 奈良 M4.2、深さ60km、震度2。
2018/10/15 熊本 M4.1、深さ10km、震度3。
2018/10/07 愛知 M5.1、深さ40km、震度4。
2018/09/11 日向灘 M4.0、深さ20km、震度2。
2018/08/22 熊本 M4.1、深さ10km、震度4。
2018/07/25 熊本 M4.4、深さ10km、震度4。
2018/07/18 薩摩西方沖 M4.6、深さ10km、震度2。
2018/07/13 薩摩西方沖 M4.4、深さ10km、震度2。
赤が東で青が西です。 この半年で地震が構造線上を西から東へ向けて移動しているのが分かります。
* これはフィリピン海プレートの北上圧力が西から東に向けて移動しているからです。 移動は終わった訳ではありません、波状的に何回でもやって来ます。 西表島や沖縄本島や奄美大島で地震が収まらないのも同じ原因です。
* 所で日本列島は折れています。 列島が弓形になっているのは、折れているからなのです。 折れている所はフォッサマグナで折れた開口部・関東を太平洋側に向けています。 折っている原動力は深く沈み込んで西進する太平洋プレートで、中央構造線の北側に在ります。 加えて九州の地表は中央から南半分が南進しています。 これはGPSによる測定から明らかな観測事実です。
* もうこうなると訳が分かりませんで、原因を分析するより結果を見て注意喚起すべきで、救急マーク西域を見てみます。 日向灘、豊後水道、紀伊水道、は要注意です。 熊本にも多数の救急マークがありますが、既に大きくエネルギーを解放しているので大きな地震が来る事はないと思います。 ただ熊本で辛いのは、大きなMでなくとも深さがいつも10kmと浅い事と、地盤の関係からか何故か震度・揺れが大きく出る事で、やはり注意は必要です。
PS: 何も救急マーク直上に直接地震を予測しなくても、救急マークに隣接する形で予測しても充分だろう、と思いまして救急マークの出現数を少なく調整しました。
被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状を連日アップデート&レポートしている happy-ok3 さんの考えさせられるブログです、「関心を持ち続けて欲しい」と。 皆様、是非一度、立ち寄ってみて下さい。 よろしくお願い致します。
= 地震の予測マップ・ピッチ40kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ40kmマップです。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ8kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ東域です。 凡例は40kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ中域です。 凡例は40kmマップと同じ。
次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ西域です。 凡例は40kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。
現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
= まとめです =
本年9月の胆振地震は [北海道胆振東部地震 - Wikipedia] によればM6.6(防災科研さんのデータではM6.2)。 また8月には硫黄島付近でかなりのM6.X が発生しています。
2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが、2018年は確実に上昇するでしょう。 今後、海底で起きる津波を伴う海底海溝型地震と、被害が甚大となる陸地の浅い所で発生する陸地直下型地震に警戒が必要です。 またスロースリップとそれに伴う地震が太平洋沿岸で多発しています。
救急マークは、これら海底海溝型と陸地直下型とスロースリップ起因をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 「地震の予測マップ」は、明日も報告致します。 よろしくお願い致します。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・ 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報
・ 「放出エネルギーと黒点数の推移」は別ブログへ。 [なぜ地球磁場は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ