2018-10-21 地震の予測マップ 地震はなにで測るのか??要約
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
ピンク四角はM5.0以上の地震を予測する注意ポイントで、9kmマップにあります。
スロースリップ [1] 起因にも対応してピンク四角の予測注意ポイントは生成されます。
以下、2018年10月21日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報10月22日(震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の三角が震源位置
▲ 10月22日5時0分、千葉北東部でM3.0、深さ50km、震度1。 スロー起因
▲ 10月22日8時48分、北海道日高でM3.9、深さ50km、震度2。
▲ 10月22日13時5分、和歌山北部でM3.2、深さ10km、震度1。
▲ 10月22日15時15分、紀伊水道でM2.7、深さ10km、震度1。
▲ 10月22日19時47分、福島沖でM4.9、深さ50km、震度4。
10月22日14時49分、 [カナダ西岸沖で地震が立て続けに4度発生、最大でM6.8(AFP=時事) - Yahoo!ニュース] との事です。 沿岸とはいえ海底でのM6.Xはそれほど大きな地震ではなく、気象庁の発表にもありません(津波の心配もないものと思われます)。
今日の寄り道: 地震はなにで測るのか??要約
* 一言で言えば、それは地震計 [地震計 - Wikipedia] で測るのですが、もう少し詳しく言うと、、、。 今日の寄り道は、このWikipediaをまとめたポイント要約です。
* 地震計は地震が来た時、錘(おもり)の揺れから振幅を測定します。 この測定を複数ヶ所で行い震源位置とマグネチュードを測定します。
* 揺れの振動数が低い部分、かつ強い揺れを測定する特殊な地震計が震度計です。 震度5弱とかを測定するものです。 震度計は気象庁が世界で初めて開発・実用化したもので1996年から運用されています。 それまでの100年以上に渡って震度は職員の体感にて観測されていた、というのだから驚きです。 私も知りませんでした(現在も諸外国では体感による測定が行われている所が多いそうです)。 地震の揺れ(加速度)と震度の関係は周期かからむ為、かなり複雑です [気象庁震度階級 - Wikipedia] 。 加えて震度1と震度7では加速度は千倍以上違い、震度計を開発するのに時間がかかった(難しかった)、という事でしょう。
* まとめると、震源位置とマグネチュードの決定は地震計を使って測定しますが、震度に関しては1996年まで職員の体感により決定し、現在は震度計により測定されている、という事です。
加えてWikipediaが指摘するのは、震度計の置いてある地盤と住んでいる地盤が同じである保証は全くなく、気象庁発表の震度と体感としての震度には常に乖離が有り得る、との事でした。
被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状を連日アップデート&レポートしている happy-ok3 さんの考えさせられるブログです、「関心を持ち続けて欲しい」と。 皆様、是非一度、立ち寄ってみて下さい。 よろしくお願い致します。
=== 地震の予測マップ・ピッチ45kmマップです ===
東進西進圧力表示・45kmマップです。
南西諸島・伊豆諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。 誠に申し訳ないのですが、小笠原諸島から硫黄島付近においては、現時点で正しく予測できていません。
=== 地震の予測マップ・ピッチ9kmマップとポイント予測です ===
東進西進圧力表示・9kmマップ東域です。 凡例は45kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 ピンク四角がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・9kmマップ中域です。 凡例は45kmマップと同じ。
次がポイント予測・中域 ピンク四角がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・9kmマップ西域です。 凡例は45kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。
現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 ピンク四角がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
=== 放出エネルギーの推移です ===
1994年1月〜2018年9月迄・25年間の地震放出エネルギー推移
一番左は1994年。 一番右が2018年で25年目に当りますが、現時点では、2017年10月1日〜2018年9月30日の一年間・放出エネルギーです。
=== まとめです ===
ラス前のM6.5以上は2016年の鳥取(M6.6)で、ラストは2016年の福島沖(M7.4)です。
本年9月の胆振地震は [北海道胆振東部地震 - Wikipedia] によればM6.6(防災科研さんのデータではM6.2)。 また8月には硫黄島付近でかなりのM6.Xが発生しています。
2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが、2018年は確実に上昇するでしょう。 今後、海底で起きる津波を伴う海底海溝型地震と、被害が甚大となる陸地の浅い所で発生する陸地直下型地震に警戒が必要です。 またスロースリップとそれに伴う地震が太平洋沿岸で多発しています。
ピンク四角は、これら海底海溝型と陸地直下型とスロースリップ起因をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 「地震の予測マップ」は、明日も報告致します。 よろしくお願い致します。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・ 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報
・ 「放出エネルギーと黒点数の推移」は別ブログへ。 [なぜ地球磁場は逆転するのか?]
=== 以上です ===
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ
[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測