2018-07-24 地震の予測マップ (福島・栃木・茨木・埼玉・千葉・東京・神奈川、鹿児島、を除く日本全国が注意対象)
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07/23付産経ニュースに興味深い海溝型地震の記事が載りました。 ご一読下さい。
海の地震、危険度4段階 南海や日本海溝で高ランク 政府の地震本部 - 産経ニュース
非常に良い地図があるのですが、ダウンロードできないようになっています。
内容的には各海溝の危険度を、III(危険度高い)、II(危険度やや高い)、I(危険度3%未満)、X(確率不明)の4段階に分けた、というものです。
ここでIII(危険度高い)は4ヶ所あり:
千島海溝 (いずれピンク表示します)
日本海溝 (いずれピンク表示します)
南海トラフ (既にピンク表示しています)
があり、いずれ千島海溝・日本海溝についてもピンク表示する予定です。
日本海溝については3.11でエネルギーを解放しているから危険度は低いものと思っていました。 意外でした。 図を見ると、日本海溝の東側はI(危険度3%未満)ですが西側がIII(危険度高い)になっており、現在赤マーク群で示されるリバウンドの事です。
リバウンドとは何かというと、3.11でタガが外れて陸地(日本列島のみならずユーラシアも)が東進している事です。 3.11のように大きな地震には至りませんが注意は必要です。 東北から北海道にかけて太平洋側にオレンジ色の飛行機マーク(M5.5以上)が沢山でていますが、これでエネルギーを解放してしまえばそれで終わりです。
但し、北海道東方沖の千島海溝は別です。 ここはまだエネルギーを解放していないのではないか、と考えられています。
ピンクで南海トラフ位置を表示 [凡例] に南海トラフ危険パターンを記載
=== 始めに & 最新地震情報です ===
= 始めに =
赤マーク(東進)・青マーク(西進)圧力を識別表示(どちらのマークも要注意)。
マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。
以下、2018年7月24日まで、一年間の統計解析マップです。 [1] 、[2]
赤青マークはM6.5以上地震を起こす可能性のある注意ポイントです。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。 しかし巨大地震・過去17事例において、M6.5以上はすべてマークの在る場所またはその隣接領域で起きています。
ピッチ45kmマップは全体像、ピッチ9kmマップは列島と海溝、ピッチ3kmマップは直下型の注意ポイント、です。
Wikipediaさん提示の過去地震 [3] は、[過去巨大地震マップ] に拡大。
このデータは西暦400年頃からの過去地震を網羅しており、極めて重要です。 赤青マークと重なる場所は、要注意です。
45kmマップにコメント。
9kmマップ東域・中域・西域にコメント。 潮岬沖南海トラフに赤マーク。
= 最新地震情報7月25日です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん、震度1以上): 震源位置を各マップに緑の四角で表示。 マークの無い所に出た緑の四角は、歪が蓄積されていない所で起きた地震で、直ちに大地震に連動する事はありません。
* 7月25日7時31分、熊本中央でM4.4。 [kuma] 深さ10km。 震度4。 余震です。
* 7月25日10時2分、島根東部でM2.3。 [shimane]
* 7月25日16時30分、茨木北部でM2.8。 [ibaragi]
=== 45kmマップです ===
過去地震は: [過去巨大地震マップ] 、凡例は:[凡例]。
コメント: 西表島では3月1日にM5.7が発生して以来、地震が継続しています。 西表島から沖縄本島にかけては、青マーク領域となりました。 フィリピン海プレートの西進圧力です。
=== 9kmマップです ===
9kmマップ東域です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ] 、凡例は:[凡例]
コメント: 青森・秋田・岩手は陸地と、マークの出ている海洋部はすべて注意です。
9kmマップ中域です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ] 、凡例は:[凡例]
コメント: 石川・富山・岐阜・長野、から愛知を経て静岡沖に至る赤と青の境界線付近は特に要注意です。
9kmマップ西域です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ] 、凡例は: [凡例]
コメント:
南海トラフを総括します:
> 静岡沖(東海)では赤青マークが混在しており要注意。 伊豆半島・富士山周辺も同様。
> 愛知・三重沖(東南海)の赤マークは通常の注意レベル。 青マークが出たら危険。
> 和歌山沖(南海)の赤マークも通常の注意レベル。 青マークが出たら危険。
> 徳島・高知沖(南海)の赤青マーク混在は危険ではありません。 上に赤マーク・下に青マークが危険なのです。 ここも通常の注意レベルです。
全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
・ 九州南部の赤マーク群が再び増加しています。
・ 日向灘は要注意です。
=== 3kmマップです ===
3kmマップ北海道です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ] 、凡例は: [凡例]
3kmマップ東北です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ] 、凡例は: [凡例]
3kmマップ甲信越&北陸&関東&東海です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ] 、凡例は: [凡例]
内側の四角が大正(1923年)、外側が元禄(1703年)関東大震災震源域。 [5]
3kmマップ北陸&東海&近畿&中国&四国です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ] 、凡例は: [凡例]
3kmマップ中国&四国&九州です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ] 、凡例は: [凡例]
=== 放出エネルギーの推移です ===
1994年1月〜2018年6月迄・25年間の地震放出エネルギー推移
一番左は1994年。 一番右が2018年で25年目に当りますが、現時点では、2017年7月1日〜2018年6月30日の一年間・放出エネルギーです。 本年末には2018年そのものになります。
=== まとめです ===
ラス前のM6.5以上は2016年の鳥取(M6.6)で、ラストは2016年の福島沖(M7.4)でした。 その後、M6.5以上は、起きていません。 しかしフィリピン海プレートは3〜5cm/年、太平洋プレートは8cm/年で常に移動しており、いずれ破壊に至る事は間違いありません。 ここ1〜2年の内に放出エネルギーは上昇に転じ、M6.5以上クラスが来るものと思われます。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 明日も報告致します。 よろしくお願い致します。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・ 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
=== 以上です ===
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [1] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[2] 気象庁|震源データ
[5] 関東地震 - Wikipedia
[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測