地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-03-21 地震の予測マップ (福島・栃木・茨木・千葉・東京・神奈川、を除く日本全国が注意対象)

3月22日から緊急地震速報が変わる、という話がテレビであり、テレビではP波とS波に言及していました。 が、今ひとつ分かり難い。 何が変わったのかピンと来ません。

そこで気象庁さんのサイトを見たら、大分様子が違う。 [緊急地震速報] やはり気象庁さんのサイトは分り易い。 テレビも妙に頑張る事なく、「緊急地震速報が変わる。従来方式に加え、続報としてより広域に速報が出せる。」事を伝えたら内容は気象庁さんサイトを参照してくれ、の方が正しく伝わるような気がします。 それにしても、気象庁の方々はテレビを見ていて相当イライラしたのではないでしょうか。

新方式は、複数の地震計の値(実際の揺れ)から予想地点の揺れを算出(予測)する、という内容です。 震源地の特定は行わない方式。 新方式の方が時間的余裕は少なくなるそうです。 予想地点の定義がチョイ難しそうですが、恐らく地震計のある場所でしょう、未だ揺れていない、遠方の。 処理時間は極めて重要で、ハード化しているのかな、と思います。 と、妄想が次々頭に浮かびますが、この辺で止めます。

重要なのは、従来方式と新方式の二方式を常時走行させて、より大きい値が出たら速報する、という事でしょう。 従来方式ですと震源地遠方では値が小さく(恐らくゼロ相当に)なり、新方式の方が遅れて大きな値を出しますから、これで自動的に続報となり、より広域に速報が出せる、という事になります。

より大きな値が出たら何回でも更新できる(続報として)は効果的と思います。 ちなみに3.11の時は一日で150回以上のM5.5以上が東北地方太平洋沖で発生しています(正に白い飛行機マークの海になりました)。 どの地震がどの地域にどの程度の揺れ(震度)を発生させるか、それは分からないが、実際に揺れを測定してより大きな揺れが予想地点で予測されたら速報を出す、という考えはスマートであるように思えます。 以上です。

 

== 始めに & 最新地震情報です ===

マーク(東進)・マーク(西進)の圧力ポイントを識別する地震予測です。

マーク(東進)・マーク(西進)どちらも危ないです。

マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。

以下、2018年3月21日まで、一年間の統計解析マップです。 [1][2]

マークはM6.5以上の地震を起こす可能性のある注意ポイントを示しています。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。 しかし巨大地震・過去17事例において、M6.5以上はすべてマークの在る場所またはその境界で起きています。

・ 45kmマップ は、ピッチ45km測定で、北海道から沖縄・小笠原までの全体像です。

・ 9kmマップ    は、ピッチ9km測定で、列島と日本海溝・相模・南海トラフを表示します。

・ 3kmマップ    は、ピッチ3km測定で、陸地直下型の注意ポイントを示します。

・ 放出エネルギーと黒点は、地震太陽黒点数の関係を追います。

・ まとめ            は、現時点のまとめで、次に起きるであろうM6.5以上に言及します。

Wikipediaさん提示の過去地震 [3] は、[過去巨大地震マップ] に拡大してあります。

赤青マーク領域と過去巨大地震が重なっているポイントは、特に、要注意です。

 45kmマップに、コメントがあります。

 9kmマップ東域・西域に、コメントがあります。

== 最新地震情報3月22日です ==

Yahooさん [4] より掲載: 陸地M2.5以上、海底M3.0以上を挙げています。 特別な場合を除き、震度1はコメントを付けていません。 震源位置を各マップにの四角で表示。

震源位置に赤青マークがあれば、続いておきる地震に注意です。

 3月22日8時15分頃、苫小牧沖でM4.0がありました。 [toma0815] 深さ100kmと深く、震度2でした。

 3月22日14時12分頃、茨木北部(陸地)でM3.1がありました。 [ibaragi1412]

 3月22日14時31分頃、西表(ほとんど陸地)でM2.7がありました。 [iriomote1431] 同じ場所で22時5分頃、M2.7がありました。 どちらも震度1です。

 3月22日17時14分頃、岩手沖でM3.2がありました。 [iwate1714]

 

 

=== 45kmマップです ===

過去地震は: [過去巨大地震マップ]

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マークは東に向かう圧力、マークは西に向かう圧力がある地点です。

白い飛行機マークは、30日以内に発生したM5.5以上地震です。

オレンジ色飛行機マークは、31日以前かつ一年以内のM5.5以上地震です。

飛行機マーク周囲にマークがあれば続いて起きる地震に注意です。 周囲にマークがなければ、エネルギーは解放され小康状態に入っています。

の四角は、最新地震情報(毎日更新)の震源位置です。

この凡例は、各45km・9km・3kmマップ、すべて共通です。

コメント:

 3月1日にM5.7が西表島で発生して以来、地震が多発している与那国〜西表近海は、M7.0以上の巨大地震が過去多数あった場所で、注意が必要です。

 

 

=== 9kmマップです ===

9kmマップ東域です。  過去地震は: [過去巨大地震マップ]

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コメント:

 3月になってから、北海道東方沖でM5クラスが多発しています(右上の白い飛行機マーク)。 北海道東方沖は注意です。

また青森・秋田・岩手にかけて、大量の赤マークが出ていて、注意です。 特に、オレンジ色の飛行機群が出ている青森東方沖(北海道南方沖)です。

 

9kmマップ中域です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ]

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9kmマップ西域です。  過去地震は: [過去巨大地震マップ]

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コメント:

 琵琶湖東方に赤青境界ラインが、日本海から伊勢湾を経由し静岡沖まで迂回しながら南北に走っており、これが気になります。 この境界ライン近傍で過去巨大地震が発生した箇所は、要注意です。 

 

 

=== 3kmマップです ===

3kmマップ北海道です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ]

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3kmマップ東北です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ]

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3kmマップ甲信越&北陸&関東&東海です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ]

内側の四角が大正(1923年)、外側が元禄・(1703年)関東大震災震源域。 [5]

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3kmマップ北陸&東海&近畿&中国&四国です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ]

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3kmマップ中国&四国&九州です。 過去地震は: [過去巨大地震マップ]

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=== 放出エネルギーと黒点数の推移です ===

1994年1月〜2018年2月迄・25年間の地震放出エネルギー推移

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一番左は1994年。 一番右が2018年で25年目に当りますが、現時点では、2017年3月1日〜2018年2月28日の一年間・放出エネルギーです。 本年末には2018年そのものになります。 2018年1月の青森東方沖のM6.1と、2月の台湾東方のM6.1が2回と、2月の福島沖のM6.0が効いて、放出エネルギーは上昇に転じています。

新規な太陽サイクル開始後、放出エネルギーは減少し、それから増加に転じているように見えます(図中の”Cyc23開始”、”Cyc24開始”を参照)。 そこで、次に示す黒点数推移を追っています。 尚、現在は太陽サイクル24の最終期です。

 

2014年3月〜2018年2月迄・48ヶ月間の太陽黒点数推移

三鷹太陽地上観測さん測定の月平均黒点数・48ヶ月(4年分)を表示(©国立天文台)。 [6]

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一番右が2018年2月で手前が1月。 2月の黒点数は上昇に転じましたが、これから振動すると思われます。 現在、太陽サイクルは24で、今後1〜2年の内に新しいサイクル25が始まります。 ですが、現時点でサイクル25が始まるには、まだ早すぎると思います。

 

 

=== まとめです ===

ラス前のM6.5以上は2016年10月21日の鳥取県中部地震(M6.6)で、ラストは2016年11月22日の福島県沖(M7.4、東北地方太平洋沖地震の余震)でした。 その後、M6.5以上は、起きていません。 2017年の一年、放出エネルギーは過去最低でした。 しかし2018年1月には、青森東方沖でM6.1が起きました。 2月には台湾東部でM6.1が2回あり、福島沖ではM6.0がありました。 ここ1〜2年の内に放出エネルギーは上昇に転じ、M6.5以上クラスが来るものと思われます。

私は、放出エネルギーが本格的な上昇に転ずる前に新しい太陽サイクル25が始まるだろう、と予測しており、黒点数の推移を追っています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

明日も報告致します。 (よろしくお願い致します)

 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]

 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]

 

=== 以上です ===

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [1] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[2] 気象庁|震源データ

[3] 地震の年表 (日本) - Wikipedia

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 関東地震 - Wikipedia

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測