地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-01-09 地震の予測マップ (北海道中央・関東の一部・鳥取・岡山・香川・徳島を除く日本全国が注意対象)

オペミスがありました。9km詳細マップ東域中域西域を差し替えます。申し訳ありませんでした。尚、文章の変更はありません。 (2018年1月11日午前11時33分)

 

東進マーク西進マークの圧力ポイントを識別する地震予測です。 東進西進どちらも危ないです。 東進西進識別方法は一番下に記載。

マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。

2018年1月9日まで一年間の統計解析結果・45kmピッチ概要マップを示します。 [1,2]

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海溝型向け45kmピッチ概要マップです。 南西諸島・小笠原諸島など陸地直下型の起きない諸島部予測におかれましては上図をご参照下さい。

マークは東に向かう圧力、マークは西に向かう圧力がある地点です。

白い飛行機マークは30日以内に発生したM5.5以上地震です。

オレンジ色飛行機マークは31日以前かつ一年以内にM5.5以上地震があった地点です。

飛行機マーク周囲にマークが出ている所は続いて起きる地震に注意です。 飛行機マーク周辺にマークが出ていなければ、エネルギーは解放され小康状態に入っています。

次は9kmピッチ詳細マップ・東域です。 陸地直下型はこちらをご参照下さい。 凡例は概要と同じです。

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以下、9kmピッチ詳細マップ・中域です。

f:id:yoshihide-sugiura:20180111113451p:plainオペミスがありました。9km詳細マップ東域中域西域を差し替えます。申し訳ありませんでした。2018年1月11日午前11時33分

以下、9kmピッチ詳細マップ・西域です。

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マークはM6.5以上クラスの地震を起こす可能性のある注意ポイントを示します。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上クラスの地震は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。 しかし、巨大地震・過去17事例において、M6.5以上クラスはすべてマークの在る場所またはその境界で起きています。

45km概要マップで昨日との比較ですが、大きな変化はありません。 以下、9km詳細マップをご参照下さい。

まず北海道周辺部にはかなり赤青マークが出ており要注意です。

青森・岩手・秋田と日本海側には赤青マークが出ています。 1月6日22時45分にM4.4が青森東方沖でありました。 青森は赤青マークで覆われており注意です。 1月9日13時43分には岩手沖でM4.1がありました。 秋田・岩手も要注意です。

関東(一部)・鳥取・岡山・香川・徳島では赤青マークが消えていますが、その他、マークが出ている部分は日本全国すべて要注意です。

千葉県沖で1月10日7時24分にM4.8、同日7時34分にM5.2がありました。 千葉県ではまだ赤青マークが出ていませんが、これから出て来るものと思われます。 但し、現時点では数日でM6.5クラスへ連動するとは思えません。

赤青マークで覆われた南海トラフと連結する陸地部分と日向灘は長期に渡り要注意です。 1月9日5時52分に伊予灘(瀬戸内海西部)でM4.4がありました、注意です。 九州もまだ半分が赤マークで覆われています。

相模トラフも赤青マークが出ています。 関東大震災震源領域が赤青マークで覆われたら要注意です(まだですが)。

各トラフ・海溝と関東大震災(大正・元禄)震源領域を示します(Wikipediaより引用)。

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琉球海溝           南海トラフ                    相模トラフ

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日本海溝         千島海溝                       大正・元禄 関東大震災震源

過去の巨大地震マップ(M7.0以上)は大変役立ちます(これは貴重な財産です)

日本の主な地震の震央。赤:M 7以上青:死者有り紫:最大震度6以上。 [3]

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2017年・地震の放出エネルギーはこの24年間で過去最低

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一番右は2017年1月1日〜2017年12月31日までの一年で、この24年間で最低となりました。 問題は、この低レベルがいつ上昇に転ずるか、です。 太陽サイクルリストは: [4] 

2017年11月・太陽黒点数はこの48ヶ月で過去最低

三鷹太陽地上観測さん測定の月平均黒点数・直近48ヶ月を表示(©国立天文台)。 [5]

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一番右が11月で黒点数は48ヶ月で最低でした。 放出エネルギーとの関係を追っています。

次のM6.5以上クラスはいつ頃来るのだろうか?

ラス前のM6.5以上は2016年10月21日の鳥取県中部地震(M6.6)で、ラストは2016年11月22日の福島県沖(M7.4、東北地方太平洋沖地震の余震)でした。 この一年M6.5以上は起きていません。 放出エネルギーはこの1年間最低のレベルでしたので、今後1〜2年の内には上昇に転じM6.5以上クラスが来るものと思われます。

面白い記事を見つけました

[14] です。 "地球の自転速度は一定の周期で変動しているが、現在は自転速度が一日あたり数ミリ秒分低下しており、来年から回復する周期にあたるという”(現在とは2017年)との事だそうです。 が、地球の自転速度は潮汐ロックにより100年間で2ミリ秒遅くなる程度です(Wikipediaによれば)。 [11] この辺り、オーダが全く違うのですが、地球自転の減速・加速の変動が地震を誘発している、という観点では同じですので興味を持ちました。 しかし、角運動量は保存されなければいけないので地球のみの操作で減速・加速を考えようとすると、何らかの理由で地球の半径が振動しており、半径増大時には減速し半径縮小時には加速する、という事しか考えられません(スケータのスピンと同じ)。 太陽の黒点活動(太陽サイクル)と関連があるのでしょうか? 米国地球物理学連合という学会への論文投稿だそうです(2017年8月公開論文)。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

明日も報告致します。 (よろしくお願い致します)

東進・西進の識別には月齢を使います。 [6] 月齢は新月から満月まで(上弦月)を3分割、満月から新月まで(下弦月)を3分割、合計6分割します。 地震があれば必ずどこかの分割スロットに入ります。

あるグリッド・ポイントについて上記6スロットを準備、グリッド中心+ー230km正方の中にある地震の月齢をスロット上で”1”加算します。 地震はM3.0以上を採用しM3.0未満は無視。 M3.0でもM6.0でも同じ”1”加算効果です。 対象となる地震数が96以上となった場合のみ測定に入ります。 結果、スロットのピーク値と最小値が出ます。 最小値はゼロの場合があり、これは”1”とします。 この比率が2.5以上の場合に色を付けます。 ピーク値が新月から満月の3スロット内にあれば東進(赤)、満月から新月の3スロット内にあれば西進(青)。  これを45kmピッチまたは9kmピッチで行います。 地震は一年以内が対象で、これを過ぎると(どんなに大きくても)忘れ去られます。 即ち、ひとつのマークはマーク中心+ー230km正方かつ一年以内に起きたM3.0以上の地震96件以上の6分割月齢加算結果比率に2.5以上のアンバランスがある事を赤or青で示しています。 これに深さ120kmより浅い地震という条件が加わります。

モデルは次の通り。 月の自転と公転が地球に対して一致する事を潮汐ロックと言います。 [11] 潮汐ロックでは地球の角運動量が月に伝達されてます。 結果、地球の自転は遅くなり、月は地球との距離を伸ばしています。 地球と月は逆の関係です。 ここに太陽が加わります。 すると上弦月では月の公転に減速がかかり、下弦月では公転に加速がかかります(下図参照)。 詳細はこちら: [13]

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測定は、N20°E120°からN47°E150°まで深さ120kmより浅い領域を45kmピッチ(概要)及び9kmピッチ(詳細)にて測定。 日本を取り巻くプレートの動きは: [7] OSはUbuntu、プログラムはRuby、地球儀表示はQGIS関数、日本地図は国土地理院さん提供shapeデータをQGIS表示、グラフはPython、月・地球・太陽の相関図はinkscape、すべてGPLにて構築。 プログラム概略仕様は: [8]

屋久島・種子島周辺は過去7300年間大地震を起こした事のない領域で、見やすくする為マークを外しています(外す処理をしているのはココだけです)。

以上です。

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています[1]。 このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。

引用: [1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網  [2] 気象庁|震源データ

[3] 地震の年表 (日本) - Wikipedia [4] List of solar cycles - Wikipedia

[5] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[6] 国立天文台 天文情報センター 暦計算室 [7] 気象庁 | 地震発生のしくみ

[8] プログラム仕様 (地震の評価マップ: 全体概要です) - 地震の予測マップ

[10] Tidal acceleration - Wikipedia [11] Tidal locking - Wikipedia [12] Tidal force - Wikipedia

[13] 2018-01-03 地震の予測マップ (北海道中央・東北太平洋側・関東・鳥取・岡山・香川を除く日本全国が注意対象) - 地震の予測マップ

[14] 2018年は「巨大地震頻発」の年に、地球物理学者らが警告 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)