地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2020-02-11 地震の予測マップと発震間隔ヒストグラム 12日の地震列島は, 福島沖でM5.5, 北海道東方沖と胆振でM4.X, 山形南部と茨城南部でM3.X! 解説:発震間隔ヒストグラムの要点をご説明します!

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 防災科研さんから午前0時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です、記事は毎日、午前1時〜3時頃にアップされます

 

各領域の時系列データは排他的にして重複を排除しており、西域が南海トラフ監視領域を100%包含するので最も優先度が高く、順に以下の如くです

 西域_時系列:西域そのものであり、フィリピン海プレートの影響直接

 中域_時系列:中域から西域を除き、日本海溝から太平洋プレートの影響直接

 東域_時系列:東域から中域を除き、千島海溝から太平洋プレートの影響直接

= 最新地震情報2月12日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上震源位置

 12日03時06分、北海道東方沖でM4.2、深さ30km、震度1 東域_時系列

 12日04時14分、山形置賜地方(南部)でM3.9、深さ120km、震度1 中域_時系列

 12日19時36分、胆振でM4.4、深さ40km、震度3 東域_時系列

 12日19時37分、福島沖でM5.5、深さ80km、震度4 中域_時系列

 12日22時05分、茨城南部でM3.3、深さ70km、震度1 西域_時系列

 

 12日は、福島沖でのM5.5を筆頭に、東域/中域_時系列がよく揺れましたが、最後に茨城南部(ここは西域でフィリピン海プレート)が揺れました

10日には日本海溝東方で、M5.3深さ57kmが発生しました(白い星マークが出ていて中域_時系列に属します)震度1に満たない地震で、場所からしてアウターライズ地震です

 

 M6.0以上発震注意情報です

 この4年間、M6.0以上は各域合計で31件発生しており、平均発震間隔は41.5日、最後の発震 2019/08/29 M6.1 青森東方沖 から2月13日現在で168日が経過しています、平均の4倍を超えており、発震確率は私の算定方式ですが100%になって大分経過しており、全域において警戒が必要です

 この4年間、西域_時系列では木星の衝合期間中にM6.0以上が11件中10件発生しており(発生確率90.9%)、2月13日現在は合の期間中で、それは2月15日まで続きますので注意が必要です

 

 

解説: 発震間隔ヒストグラムの要点をご説明します!

 前回は発震間隔ヒストグラムの全体を説明致しましたが、今回は要点にフォーカスして、ご説明致したく

と申しますのも、宇宙動画と画像と話題の名ハンターであると同時に本予測マップ&グラフの名コメンテータでもある「まさき りお(id:ballooon)」さんから先日ブクマコメで:

発震間隔ヒストグラムの説明、正直難しいです。

 なるご指摘を賜ったものですので、、、

 

 昨日2020-02-10データにてご説明致します

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発震数31のデータですから発震間隔データは30個となり、それをRに入力しますと上記ヒストグラムが出力されます、ここでRは自動でグラフの柱(bins)の幅を50日に設定しました、従いまして、一つの発震間隔データは幅50高さ1の箱に変換された事になります!

左から柱の高さは21+7+1+1=30ですから、箱の個数は30であり、発震間隔を50日以下、100日以下、、、300日以下で箱を積み上げたのが上記ヒストグラムです

一番左の柱は高さ(即ち個数)21ですから 21/30=70% が最初の50日で発震している訳です、この70%はそのまま上記グラフの面積比になります

 

 N個のデータが在った時、必ず平均値が出ます、即ち N個データの和/データ数N

ここでN個データの平均値からのバラツキを測定する尺度を考えた時、

ひとつのデータから平均値を引いて2乗します (データー平均値)**2

これで負の値は無くなり、すべて正となります

これをデータ数分足して総和を得ます (データ1ー平均値)**2+(データ2ー平均値)**2+...+(データNー平均値)**2

上記総和の平均を取ります 上記総和/データ数N

この平方根(√ルートです)を取ります、ルート(上記総和/データ数N) これが標準偏差です、「2乗平均の平方(根)」と言われます、ちなみに100の平方根は10、です

これで標準偏差の次元は元のデータと同じになります、即ち「日」、平方根を取らないと「日**2」日の2乗のままとなってしまいますから平方根を取るのです

標準偏差は平均値からのズレを示す指標で、バラツキ度合を示しています、N個のデータがすべて同じであれば、標準偏差はゼロになります(バラツキが無い!)

 

 従って、データの集合があれば必ず標準偏差は出て来る訳ですが、ここで本予測マップ&グラフで扱う発震間隔のデータ数は20〜30程度で非常に少なく、標準偏差は算出できても、それを確率として論ずるレベルには至らないのです、データ数が少なすぎます

そこで、私は、正規分布の場合の標準偏差(これは最も良く調べられている)が占める面積68%を、地震の発震間隔においても標準偏差内の面積として捉え、最も基本となる発震確率としているのです

実際には、68%の半分から始めて 34% 68% 80% 100% と推移させています

 

 まとめますと:

発震間隔データを準備し、Rに入力する

Rがヒストグラムを出力する(柱binsの幅、即ち箱の横幅、はRが決定する!)

面積 34%/68%/80%/100% を含む柱の右端の%を発震確率とする

でオシマイです、観測データからRの処理を経て正規分布標準偏差に準じた発震確率が算出される、そこには「学習」と言う訳の分かったような分からないようなフェーズが入る余地は無く、観測データから一意に発震確率が導出される、ので、私は気に入っています、まぁ、Rのヒストグラム機能が素晴らしい、の一言に尽きるのですが

 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい

 

= 以下、2020-02-11 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ&発震間隔ヒストグラム =

マークは東進Dayの発震で東進圧力、マークは西進Dayの発震で西進圧力

東進Dayとは新月から満月前日まで、西進Dayとは満月から新月前日までの日々

救急マークがM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています

= 地震の予測マップピッチ36kmマップとM6.0以上地震分析 =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです

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ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

 

M6.0以上地震発生の分析:

 過去4年間の東中西_全域データによるM6.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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現在、発震確率の状態は100%で、それは2020/06/24まで続きます
 

 以下のグラフは南海トラフ_監視域について、M4.8以上・500km未満・各日365日の総和を取ったグラフです、総和を取ると周期性が現れますが、周期は総和期間を変えると変化しますので、これはあくまでも参考グラフです、そこに31回のM6.0以上発震を東/中/西でE/M/Wマークしてみると、こうなりますというグラフです(E/M/Wマークは監視域内の発震では無い事に御注意下さい!)

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参考情報ですが、カウント4でM6.0以上の発震数は2個と少なく、
それは、以下の中域_時系列における2件で、日本海溝における発震:
・ 発生日:2019/08/04 中域_時系列、M6.4、福島沖
・ 発生日:2019/08/29 中域_時系列、M6.1、青森東方沖
です

 

 木星の衝合日に±48日を加えた97日間は、西域_時系列でM6.0以上の地震が多発します(強い相関があります)
過去4年間に発生した、M6.0以上地震数は東中西_各時系列総和で 31 回
東域と中域_時系列で、±48日以内のM6.0以上発震数は10、地震数は20、確率は、10/20 = 50.0%
西域_時系列における、±48日以内のM6.0以上発震数は10、地震数は11、確率は、10/11 = 90.9%
現在は 合の期間中で、それは2020/02/15まで続きます

以下、相関グラフです、木星の衝合については本文最後に説明があります

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±48日以内に存在した西域_時系列のM6.0以上地震は:
1 : 2016/04/01 West-> [ 33.32, 136.37, Dph_28km, Mag_6.5, : 南海トラフ_紀伊半島南東沖 ]
2 : 2016/04/14 West-> [ 32.73, 130.80, Dph_11km, Mag_6.5, : 熊本地震 ]
3 : 2016/04/15 West-> [ 32.70, 130.77, Dph_6km, Mag_6.4, : 熊本地震 ]
4 : 2016/04/16 West-> [ 32.75, 130.75, Dph_12km, Mag_7.3, : 熊本地震 ]
5 : 2016/10/21 West-> [ 35.37, 133.85, Dph_10km, Mag_6.6, : 鳥取中部地震 ]
6 : 2017/11/16 West-> [ 32.35, 140.75, Dph_46km, Mag_6.0, : 八丈島東方沖 ]
7 : 2018/04/09 West-> [ 35.18, 132.58, Dph_12km, Mag_6.1, : 島根広島県境 ]
8 : 2018/06/18 West-> [ 34.85, 135.62, Dph_13km, Mag_6.1, : 大阪北部地震 ]
9 : 2019/01/08 West-> [ 30.57, 131.17, Dph_30km, Mag_6.4, : 種子島付近 ]
10 : 2019/05/10 West-> [ 31.80, 131.98, Dph_25km, Mag_6.3, : 日向灘 ]

±48日以内から外れた西域_時系列のM6.0以上地震は:
1 : 2018/07/07 West-> [ 35.17, 140.60, Dph_56km, Mag_6.0, : 千葉東方沖 ]
です

 

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測マップと満月新月地震グラフと発震間隔ヒストグラム =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・東域 救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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根室沖M7.8〜8.5の確率80%程度 [北海道地方の地震活動の特徴 | 地震本部] 2020年1月1日算定基準日の30年間確率、以下同様

満月新月地震グラフ東域:この1年の東域_時系列データM5.0以上です

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⚫ 東域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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現在、発震確率の状態は71%で、それは2020/02/17まで続きます

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・中域 救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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青森東方沖及び岩手沖北部M7.0〜7.5の確率90%程度以上 、宮城沖M7.0〜M7.5の確率90%程度、福島沖M7.0〜M7.5の確率50%程度、茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度 [東北地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

満月新月地震グラフ中域、この1年の中域_時系列データM5.0以上です

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⚫ 中域_時系列におけるM5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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現在、発震確率の状態は45%で、それは2020/02/19まで続きます

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・西域 救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%程度、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%程度、南海トラフM8〜M9クラスの確率70%〜80%、日向灘M7.1前後の確率70〜80% [関東地方の地震活動の特徴 | 地震本部] と[九州・沖縄地方の地震活動の特徴 | 地震本部]

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

満月新月地震グラフ西域、この1年の西域_時系列データM4.8以上です

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⚫ 西域_時系列におけるM4.8以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

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現在、発震確率の状態は37%で、それは2020/02/11まで続きます

 

● 南関東_監視域における4年間M5.0以上の発震間隔ヒストグラムと発震確率です

南関東は、地震本部さん2020/01/01資料で、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70%、と予測されている領域です

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現在、発震確率の状態は46%で、それは2020/03/12まで続きます

 

 

木星の衝合の説明:

木星の衝と合とは、国立天文台さん [暦Wiki/惑星/合と衝 - 国立天文台暦計算室] より、衝は外惑星についてのみ起こる現象で、太陽・地球・外惑星がその順に直線に並ぶ状態です

http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/CFC7C0B1C5B7BEDD.png

木星は約12年で太陽を公転しており、地球は1年で公転、衝は約1年に1回出現、正反対の合も約1年に1回出現、衝と合をあわせて2回/約1年出現で、衝の地球と木星の距離は約5.0au、合では約7.0au(auは太陽と地球の距離)、衝の日付は「ほんのり光房」さんのブログ:http://kuusou.asablo.jp/blog/2018/05/09/8847763 を参照し、合の日付は衝間の1/2を取りました

ここで、衝合日を含む±48日間の97日内で何%のM6.0以上地震が発震したか?を16年で調べます、衝と合で年2878日となり、2878/365x16=49.3%ですので、50%を大幅に超えれば木星衝合日を含む91日間とM6.0以上は相関があり、50%前後で相関はない、50%を大幅に下回れば逆相関がある、となります、4年の場合は50%を少し超えますが、16年を基準として±48日に設定しています

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も増加で、2020年は測定が開始された段階です

[2020-01 地震の予測マップ ここ27年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を測定する! - 地震の予測マップと発震予測ヒストグラム]

 ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています

 発震予測ではヒストグラムを用いて、将来の発震を%予測しています

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート深部には応力歪が伝搬され、これが原因で深部のスラブ内領域で通常の地震が発生します。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室