地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-09-02 地震の予測マップ 3日の地震列島は父島近海でM4.1! 解説:マグニチュードぉ【追記あり】! 本日の予測マップは?

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 地震予測マップは、毎日、午前0時30分〜午前1時頃にアップしています

 防災科研さんから午前0時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です

 

ここで [こよみの計算 - 国立天文台暦計算室] より:

・ 9月03日の月齢は03.2日 東進Dayです

・ 9月04日の月齢は04.2日 東進Dayです

千島海溝、日本海溝南海トラフM6.5以上の西進破壊による巨大地震は:

・ 赤マークで覆われている領域で、西進Dayに発生します

・ 青マークで覆われている領域で、東進Dayに発生します

相模トラフ、琉球海溝は分かりません、東進破壊、西進破壊、どちらも有り得ます

陸地直下型地震も、分かりません、規則性はありません

 

= 最新地震情報月3日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上震源位置

9月3日04時33分、父島近海でM4.1、深さはごく浅く、震度1

 

 3日は父島近海M4.1のみ、この所穏やかな日が続いており、少々怖いです

 東北太平洋岸の赤マーク群が広がっています、赤青マークマップ中域をご参照

 

 

= 解説:マグニチュードぉ! =  

 本日は、よく耳にする、地震が発生したエネルギーの大きさを表すマグニチュード(地表の揺れの強さを表す震度とは異なる)についてまとめたく、お付き合い頂けますよう、よろしくお願い致します

 

 Wiki [マグニチュード - Wikipedia] からの引用で、まず:

マグニチュードを厳密に区別すると、その種類は40種類以上に及ぶ

という事で、かなり複雑、かつ、国際標準というものがありません、ここでは日本で重要と思われる 気象庁マグニチュード モーメント・マグニチュード についてまとめます

 

 一般的な説明から入ります:

地震については、短周期の地震波ほど(振幅が)減衰しやすく、その影響を受ける地震波の周期はおよそ L/vL: 断層の長さ、v: 断層破壊の伝播速度)程度以下、すなわち断層の破壊に要した時間程度以下の周期である。

なるほど〜、地震破壊は瞬時に起きるのですが、ここで地震波の周期は測定できて、その周期の逆数を取れば破壊に要した時間となる訳ですね? で、そもそも破壊の瞬時とはどれくらいの時間か?というと 0.0X秒から1秒程度 のオーダが一般的な地震と思われ、この程度の地震では地震波の振幅と発生地点までの距離(これは複数地点で観測すれば分かる)が分かれば発生地点でのエネルギーが算出できる事になります(これは本Wikiの文の表現の問題ですが、減衰しやすく、というのは精密測定可能、という意味です)、が、

しかし断層破壊に要する時間が長い巨大地震では地震の発生を瞬時の破壊と見なせなくなり、例えば断層破壊に20秒程度かかる約100 kmより長い断層では、地震の規模が大きくなっても地震波の振幅が頭打ちとなる

破壊に20秒程度かかる巨大地震では、振幅に頼っていては正確な数値が算出できない(頭打ちなので小さく出てしまう、という事で、これをマグニチュードの飽和と言うそうで)ので、

エネルギーが大きく、長周期(低周波)の地震動が卓越した巨大地震においても飽和がなく、より正確に地震の規模を表す指標として、無限大の長周期地震波に基づくと見做されるモーメント・マグニチュードが考案され、地震学では広く使われている。

という事で、前者(短周期の小さな地震)に向いているのが気象庁マグニチュード(Mjで表す)で、後者(長周期の巨大地震)を正確に出すのがモーメント・マグニチュード(Mwで表す)です

気象庁マグニチュード周期5秒までの強い揺れを観測する強震計で記録された地震波形の最大振幅の値を用いて計算する方式で、地震発生から3分程で計算可能という点から速報性に優れている。

確かに、午前零時直前で発生した地震は積み残す事があり、最大3分かな?と思います

 

 気象庁マグニチュードのメリットは、何しろ早く算出できる、という事で、モーメント・マグニチュードのデメリットは、遠距離での測定が必要(長周期だから)で、算出に時間がかかる、という事です、モーメント・マグニチュードの場合、震源に近い所では測定できない、という事にもなります

また、緊急地震速報は主要動(横波、S波、大きな振幅)が来る前に判断しているので、気象庁マグニチュードそのものではありませんが、気象庁が世界に先駆けて開発実用化したシステムである事は間違いありません

 

 ここでWIki [地震モーメント - Wikipedia] に、面白い数値結果があって:

、、、経験的に地震の規模と断層長・変位量の目安が分かっていて、、、

Mw3のとき、断層長は約400m、 変位量は約2cm

Mw5のとき、断層長は約4km、 変位量は約0.2m

Mw6のとき、断層長は約13km、  変位量は約0.6m

Mw7のとき、断層長は約40km、  変位量は約2m

Mw8のとき、断層長は約130km、変位量は約6m

Mw9のとき、断層長は約400km、変位量は約20m

だそうです、確かに3.11は約500kmに渡って断層が破壊された訳ですから、Mw9に相当しています、それにしても、Mw3で断層ズレの長さが約400mもあるとは思っていませんでした、で、この数値は:

1960年代後半から地震学に登場した考え方であり、1980年代からモーメント・マグニチュードが普及してからは地震観測でも広く使われている指標である。

だそうです、最も地震数の多いMw3において、400m長が2cm変位する、、、覚えました、ただ、Mw3ってMw3.0?それともMw3.5?という曖昧さは残ります、尚、Mw3という小さいレベルですとMwとMjは同じになります

また、震央のMwが分かれば断層長と変位量が分かりますから、それを加算してゆけば海溝のプレート変位総量が分かる事になります

 

【追記】

 * 宇宙の徒然を語ると共に、宇宙動画ハンターでもある「まさき りお(id:ballooon)」さんから、ブクマコメで:

モーメント・マグニチュードは、断層の長さと変位が0.4-0.02、4-0.2、40-2、400-20と飛び飛びですが比例しているんですね

とのご指摘を受けました

気が付きませんでした、が、Mw3 - Mw5 - Mw7 - Mw9 と比例しています、これはMが二つ増えるとエネルギーは約1000倍増える、という比例関係にある事と、破壊のエネルギーそのものが破壊の面積(断層長と変位量を掛けたもの)に比例しているからでした

Rioさん、ご指摘ありがとう御座いました! 感謝&深謝

 

 

 最後に、防災科研さんの地震データフォーマットは気象庁さんのそれと同じで、マグニチュードを記載する場所が2ヶ所あり、通常の地震では1ヶ所にのみデータが格納されています(これが気象庁マグニチュード)が、大きな地震ですと2ヶ所に記載されています

で、ど〜しようか?と考えて、2ヶ所に記載されている場合には足して2で割り平均を取っています、私の場合

 

以上、お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました

 

  

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい

 

= 以下、2019-09-02 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です

救急マークがM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです

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ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・東域 救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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根室沖M7.8〜8.5の確率80%、青森東方沖及び岩手沖北部M7.0〜7.5の確率90% 、宮城沖M7.0〜M7.5の確率90%、福島沖M7.0〜M7.5の確率50% [海溝で起こる地震 | 地震本部] 2019年1月1日算定基準日の30年間確率、以下同様

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 東域は:

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過去1600年間に起きた日本の主な地震の震央。赤:M7以上、それ以外の地震青:死者有り紫:最大震度6以上 以下、同様

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・中域 救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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青森東方沖及び岩手沖北部M7.0〜7.5の確率90% 、宮城沖M7.0〜M7.5の確率90%、福島沖M7.0〜M7.5の確率50%、茨城沖M7.0〜M7.5の確率80%、相模トラフ南関東直下地震M6.7〜7.3の確率70% [海溝で起こる地震 | 地震本部]

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 中域は:

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東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・西域 救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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南海トラフM8〜M9クラスの確率70%〜80%、日向灘M7.1前後の確率70〜80% [海溝で起こる地震 | 地震本部]

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 西域は:

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となります

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も8月現在増加しています [2019-08 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ]

 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります

 ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート深部には応力歪が伝搬され、これが原因で深部のスラブ内領域で通常の地震が発生します。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室