地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-07-14 地震の予測マップ 東京湾北部地震の火災分布と旧陸軍立川飛行場と立川断層と!今日の地震解説

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 解説記事のアップは、月曜・火曜・木曜・土曜の午前零時半頃になります

 地震予測マップのみを、水曜・金曜・日曜の午前零時半頃にアップします

 防災科研さんから午前零時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です

 

 

= 最新地震情報月15日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上震源位置

 7月15日01時30分、千葉東方沖でM4.0、深さ60km、震度2

 

 15日の地震列島のしゃっくりは1回のみで、穏やかでした

 

 

今日の地震解説: 東京湾北部地震の火災分布と旧陸軍立川飛行場と立川断層と!

 昨日、宇宙の徒然を語るブロガー「まさき りお(id:ballooon)さん」、看護師の観点から日常を綴るブロガー「(id:piano1228)さん」、美しい貼り絵と楽しい挿絵から日々の風景を描写するブロガー「チャーコ(id:harienikki)さん」から、火災の心配についてブクマコメを頂戴しました

そこで、内閣府が発表している東京湾北部地震発生時の建物倒壊分布と火災分布をアップ致します、震度分布は昨日のマップで最大震度6強が荒川周辺と東京湾周辺に集中します

内閣府資料 [図2−4−40 東京湾北部地震(M7.3)による全壊棟数(揺れ)分布及び焼失棟数分布 : 防災情報のページ - 内閣府] より、

図2−4−40 東京湾北部地震(M7.3)による全壊棟数(揺れ)分布及び焼失棟数分布

ここで、同じく内閣府資料 首都直下地震の被害想定(概要)より、pdf:

http://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/past2/pdf/higai_gaiyou.pdf

この11ページ目が、右上の18時,風速15mにおける建物被害と人的被害で、

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・ 建物の倒壊は震度6強の荒川周辺に集中します

・ が、火災は環六〜環七周辺に集中します、これは東京湾北部地震に限らず首都圏で大地震による大規模火災が発生する場合には同じ場所での大規模火災となります

 火災は、当日の風の強さに大きく依存しています

・ 細い道が多く延焼をくい止める事が出来ない街並みは大規模火災に至ります

・ 尚、東京湾北部地震で大きな津波被害は想定されていません、内閣府の資料にありません、東京湾津波が押し寄せるのは相模湾で発生する関東地震(大正関東大震災または元禄関東大震災)で発生確率は現在ほぼ0%〜6%です、加えて例え関東地震でも主たる人的被害の原因は、風が強ければ火災による、風が弱ければ建物倒壊によるもので津波ではありません

 

 

 立川は1922年に旧陸軍立川飛行場としてスタートし、1945年米軍立川基地となり、1977年に日本へ全面変換され、その後、陸上自衛隊駐屯地として、かつ広域防災基地として現在に至っています

一方、立川には立川断層という有名な活断層があります

ここで広域防災基地と立川断層2点についてご説明致したく、お付き合い頂けますよう、よろしくお願い致します

 

 私の防大出の友人が以前「立川は首都防衛の観点から絶好の位置にある」と言っていたのを思い出します

Wiki [立川広域防災基地 - Wikipedia] から抜粋です:

立川広域防災基地は、東京都立川市に所在する、各防災関係機関の施設を集約した広域防災基地。首都圏での大規模災害発生時に災害応急対策活動の拠点として機能する。戦後アメリカ軍が使用していた旧陸軍の飛行場の跡地に整備された。

概要として、

南関東直下地震(首都直下地震)などの首都圏における大規模災害の発生時、空輸による人員・物資の緊急輸送の中継・集積拠点として、自衛隊・消防・警察・DMATなどの援助隊の運用・受入拠点として、南関東地域における災害応急対策活動の中核拠点として機能する。平常時はDMAT隊員の研修や、関係機関合同の訓練などが行われている。

DMATとは、

災害派遣医療チームの事で、医師、看護師、救急救命士やその他のコメディカル・事務員等で構成され、地域の救急医療体制では対応出来ないほどの大規模災害や事故などの現場に急行する医療チーム。

立川広域防災基地にはDMATの研修機関である国立病院機構災害医療センターがある。

であり、

立川飛行場では陸上自衛隊東部方面隊の東部方面航空隊と第1師団第1飛行隊・東京消防庁航空隊・警視庁航空隊のヘリコプターが運用されている。

東京消防庁の立川防災施設には消防救助機動部隊ハイパーレスキュー: HR)が配置されており、東京消防庁航空隊や航空消防救助機動部隊(エアハイパーレスキュー: AHR)と連携した救急・救助活動も行える。また、警視庁の多摩総合庁舎には災害対策課の特殊救助隊(SRT)が配置されており、こちらも立川飛行センターに所在する警視庁航空隊のヘリコプターと連携した救助活動も行える。

又、行政面からは、

内閣府の災害対策本部予備施設(立川防災合同庁舎内)は、内核総理大臣を本部長とする国の緊急災害対策本部及び事務局を設置可能な施設である。災害対策基本法に基づき中央防災会議が作成した防災基本計画の中で定められている緊急災害対策本部及び事務局の設置場所は官邸内とされているが、官邸が被災により使用不能の場合は、中央合同庁舎第8号館内、防衛省中央指揮所内、立川広域防災基地内の順序で使用可能な代替施設に設置される。

という事だそうです

 

 話は変わり、立川には立川断層という有名な活断層があり、何故突然に?と言うと、地震列島に安全な場所はない、という事例を挙げたかったからです

[立川断層帯 | 地震本部] より:

立川断層帯は、埼玉県入間郡名栗村から東京都青梅市立川市を経て府中市に至る断層帯で、名栗断層と立川断層から構成されています。

 https://www.static.jishin.go.jp/resource/regional_seismicity/katsudanso/f034_ichi_wide.gif

 詳細マップは、

https://www.static.jishin.go.jp/resource/regional_seismicity/katsudanso/f034_ichi.jpg

であり、将来の地震発生の可能性として、

地震の規模 : M7.4程度
地震発生確率: 30年以内に、ほぼ0.5%〜2%
平均活動間隔: 10000年−15000年程度
最新活動時期: 約20000年前−13000年前

 ここで確率が0.5%〜2%と言っても安心してはいけなくて、

活断層で起きる地震は、発生間隔が数千年程度と長いため、30年程度の間の地震発生確率値は大きな値とはなりません。例えば、兵庫県南部地震の発生直前の確率値を求めてみると0.02〜8%でした。地震発生確率値が小さいように見えても、決して地震が発生しないことを意味してはいません。

という事だそうです

これは陸地直下型の活断層ですから深さ10km程度で発生し、M7.4というと確実に震度7に至ります(震度7より大きな揺れの定義はない)

立川市の北にある武蔵村山市を流れる残堀川の脇を走る道路は立川断層の断層崖を跨ぐ所で緩やかに起伏しています(左側に川と直交する形で隆起した断層崖)約1万6千年前に発生した立川断層による地震の断層崖隆起です

ファイル:立川断層の断層崖.JPG パブリックドメイン

 

地震列島に安全な場所などなく、あるのはより安全な場所のみ、です

これにて一連の南関東直下地震(首都直下地震)を終了致します

長い間お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました

 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい

 

= 以下、2019-07-14 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です

救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです

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ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90% [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 東域は:

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過去1600年間に起きた日本の主な地震の震央。赤:M7以上、それ以外の地震青:死者有り紫:最大震度6以上 以下、同様

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です 凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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南関東直下地震M6.7〜7.3の確率が70% [海溝で起こる地震 | 地震本部]

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 中域は:

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東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です  凡例は36kmマップと同じ

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次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです

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日向灘はM7.1前後の確率が70〜80% [海溝で起こる地震 | 地震本部]

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 西域は:

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となります

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も6月現在増加しています [2019-06 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ]

 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります

 ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室