地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-07-02 地震の予測マップ 国土地理院さんのGPS地殻変動マップで南海トラフ周辺を確認しておく!今日の地震解説

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 記事のアップは毎週、月曜・火曜・木曜・土曜の午前零時半頃になります。

 当面、解説記事なし予測マップのみを、水曜・金曜・日曜の午前零時半頃にアップします。

 防災科研さんから午前零時に2日前の詳細データが公開され、もって1年分のデータ解析を行なっています、題名先頭にある日付が解析データ1年分の最終日です。

 

= 最新地震情報月3日(M3.0以上かつ震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上震源位置

 7月3日02時05分、新潟下越でM3.4、深さ10km、震度2。

 7月3日11時28分、岩手沖でM3.6、深さ50km、震度1

 

 宇宙の徒然を語るブロガー「まさき りお(id:ballooon)さん」からご質問のあった青森東方沖での地震における青森市での震度ですが、過去事例によれば [三陸沖北部地震 - Wikipedia] 1968年の地震M7.9で、青森市八戸市むつ市、で震度5と出ています、5強と捉えればよいと思います。 緊急地震速報に常に注意、家具が倒れる側にベッド・蒲団をおかない、ブロック塀の脇は歩かない、等の注意が必要です。 よろしくお願い致します。

 

 

今日の地震解説: 国土地理院さんのGPS地殻変動マップで南海トラフ周辺を確認しておく!

 7月の南海トラフ評価検討会が5日(金)に行われると思いますので、事前に地殻変動マップ・水平&垂直を確認しておきます。 6月18日発生の山形沖地震の影響が現れるのは、もうしばらくしてからです。

 

 国土地理院さん [地殻変動情報] より、地殻変動マップ水平方向1年間全国、凡例内赤線長が1cmの地殻変動。 基準局は九州・五島列島の福江で 表示。

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硫黄島のブッ跳んだラインは火山活動によるもので、無視して下さい。

宮城から沖にかけて東南東に伸びる矢印群が、3.11のリバウンド(アフタースリップと言う場合もあります)です。

 

 関東中部、基準局は同じ福江、凡例赤線長が1cm変動です。

水平方向:

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北関東に現れる渦巻きは、3.11以降出現したもので、ギョッとするのですが地震に影響は与えていません。

 

垂直方向: 赤ラインが隆起、青ラインが沈降。

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この図が見づらいのは、沈降青矢印のスタートポイントを赤点で表示しているからです。

 

* 御前崎・潮岬・室戸岬を拡大すると、水平方向は:

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垂直方向は:

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御前崎・潮岬・室戸岬は5mm〜10mm/年の沈降でしょうか。

 

 面白いのは三宅島vs神津島の垂直方向変動で、まず水平方向ですが、どちらも西北西へ移動しています、

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が、垂直方向で見ると神津島の沈降に対し三宅島は隆起しているのです。

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神津島は沈み込むフィリピン海プレートに連れて沈降しているのに対し、三宅島は西進し沈み込む太平洋プレートにより持ち上げられて隆起しています。
 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 以下、2019-07-02 迄データ1年分による本日の地震の予測マップ =

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています。

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです。

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ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90% [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 東域は:

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過去1600年間に起きた日本の主な地震の震央。赤:M7以上、それ以外の地震青:死者有り紫:最大震度6以上。 以下、同様。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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南関東直下地震M6.7〜7.3の確率が70% [海溝で起こる地震 | 地震本部]

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 中域は:

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東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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日向灘はM7.1前後の確率が70〜80% [海溝で起こる地震 | 地震本部]

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

参考まで西暦400年頃からの大地震マップ [地震の年表 (日本) - Wikipedia] 西域は:

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となります。

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は増加、2019年も6月現在増加しています [2019-06 地震の予測マップ ここ26年間の北西太平洋地域・地震放出エネルギー推移を観測する! - 地震の予測マップ] 。

 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。

 ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら [地殻変動情報] javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室