地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-05-30 地震の予測マップ 海洋プレートの謎と疑問と観測とをリストする!今日の地震解説

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記事のアップは毎週、月曜・火曜・木曜・土曜の午前零時半頃になります。

 

= 最新地震情報月31日(M3.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、マップ上震源位置

 5月31日08時47分、沖縄本島近海でM3.2、深さ40km、震度1

 5月31日14時27分、釧路沖でM3.8、深さ50km、震度2。

 5月31日22時49分、胆振でM4.0、深さ30km、震度3。

 

 

今日の地震解説:海洋プレートの謎と疑問と観測とをリストする!

 前回の記事に関連し、ここで、海底プレートにまつわる疑問観測リストをまとめておき、何か閃いた時とか、何か分かった時とか、観測結果に変化が生じた時とか、に記事をアップしたい、と考えております。 前回の記事と被りますが、まとめですので、お付き合い頂けますよう、よろしくお願い致します。 4点あります。

 

 その1:ワイ島の北東沖に、2000km以上に広がる扇形直線模様は何か?

ワイ島北東沖の扇状パターン問題・これは正に謎!

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・  航跡が現れている可能性があり、航跡とは島の上の雲にも出て:

ポセッション島をはじめとするクローゼー諸島マダガスカル南極大陸のほぼ中間点)上空の雲に現れた航跡パターン

なのですが、太平洋プレートは北西に移動しており、ハワイ島の扇状縞模様は北東に広がっており、方向が合いません。

・ しかし、オレゴンカルフォルニアの沖合ではカスケード沈み込み帯と称される沈み込み帯が、北米大陸の下へ西から東から沈み込んでいるのを思い出しました(ファンデフカ・プレートと言う小さなプレートがあります)。 太平洋プレート全体としては北西に移動していますが、オレゴンカルフォルニアからハワイ島の間では一部に北東へ引く力が働き、上記の航跡パターンに相当するパターンが出ている可能性があります。

・ これ以上は、現時点では分かりません。 なのです。

 

 その2:太平洋において、何故、背弧海盆は西側にしか出来ないのか?

太平洋の東西背弧海盆問題これは多少の謎と疑問。

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・ 現在拡大中なのはマリアナ背弧海盆で、その他はかって拡大し、現在は拡大を停止している海盆です。 図には現れていませんが、沖縄背弧海盆は拡大中です。

・ これらの背弧海盆は太平洋西側にのみ見られ、北米・中米・南米の東側には現れないのです。 これは謎を感じさせます。

・ ですが、アリューシャン列島北側領域を見て頂ければ分かるように、明確に西側には背弧海盆が形成され東側には形成されない事、を地球は我々に伝えています

・ これは地球の自転による効果を暗示しており、いずれ解明できるだろう(私としての意)、と考えています。

 

 その3:中央海嶺に見られる「工の字」模様の連結はどうやって出来たのか?

大西洋中央海嶺工の字問題・これは完全に疑問。

Google Mapで部分拡大すると:

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・ 東西に伸びる亀裂は断裂帯と言いますが、そもそも中央海嶺は何故南北に伸びるのか?があります。 アフリカ大地溝帯も南北に伸びています。 

・ これは自明の事ではなく、地球の自転とアセノスフェア対流の方向と関係しており、南北に伸びる中央海嶺と東西に走る断裂帯とその間を結ぶ工の字パターンの生成起因は、地球の自転と対流とどう結びついているのか?という疑問になります。 恐らくアセノスフェア対流は、東西方向・左右対象に回転してしているのでしょう。

・ 解は得られると思います。

 

 その4:小笠原諸島に出ている赤い東進マーク群は、西島と硫黄島の噴火による背弧海盆生成が始まっているからではないか?

そして沖縄背弧海盆の南東拡大動作と合わせて、フィリピン海プレートの北西移動圧力を抑えているのではないか?

沖縄と小笠原赤マーク群東進圧力による南海トラフ抑圧現象・これは観測。

本日の、2019-05-30 36km赤青マークマップ:

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・ 現在、沖縄諸島小笠原諸島には東進の赤マーク群が出現しています。 これはフィリピン海プレートの北西移動を抑圧し、南海トラフの破壊を抑える働きをしています。

・ また紀伊半島南にも小さく赤マーク群が出ていて、これも南海トラフの破壊を抑える働きをしています(2016年熊本地震から続く東進の慣性モーメント)。 これが消えると、そろそろ危ないか?という安全フラグというか危険フラグというか、の役割をはたしています。 これは、いずれ消えるだろう、と私は思っています。

・ これらの東進圧力を常時観測し、変化が出た際に報告するものです。

・ 尚、関連する観測として、3ヶ月に一回、紀伊半島沖の海底地図をアップして海底地形に変化があるかどうかを確認していますが、これは、まさかと思うが万が一にも、という思いで観測しているものです。

・ 36kmと6kmピッチマップは少なくとも2日に一回は圧力観測していますので、観測頻度が決定的に違うのと、地形ではなく圧力方向を見ていますので、異変はより事前に、破壊が起きる前に分かります

 

お付き合い賜りまして、誠にありがとう御座いました。

 

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 2019-05-30迄の公開データ1年分による地震の予測マップ =

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークは海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

[防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網]、[気象庁|震源データ] を参照しています。

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36km予測マップです。

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ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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根室沖はM7.8〜8.5の確率が80%、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の確率が90%。  岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の確率が70%(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6km予測マップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の確率が70〜80%。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

 和歌山と三重県境南東沖に出ている赤い救急マークは、日付2018_08_29  M3.3  N33.45  E136.17 深さ30km  の地震です。

 紀伊水道南側に出ている赤い救急マークは、日付2019_02_11  M3.8  N33.58  E134.45 深さ33km  の地震です。 

  30kmや33kmがプレート境界か?というと少し深い(フィリピン海プレート地殻内か?)と思います。 この深さが20km〜25kmとなるとプレート境界ですので少々危険となります。

参考までに西暦400年頃から現在まで日本における大地震を網羅する Wiki [地震の年表 (日本) - Wikipedia] より南海トラフ周辺を拡大すれば:

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過去1600年間に起きた日本の主な地震の震央。赤:M7以上、それ以外の地震青:死者有り紫:最大震度6以上

となります。

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-04 ここ26年間の地震放出エネルギーの推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。

 ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室