2019-04-04 地震の予測マップ 本日より再開を、、、週間地震予測をゴールに!南海トラフ地震の評価検討会・定例04-05まとめ!今月の地震報告
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本日より再開を、、、週間地震予測をゴールに!
1. 4月1日より新しい仕事を始める都合上、日常ブログを停止しておりましたが、1週間が過ぎて新しい仕事にも慣れ、仕事は考えたほど大した事はなかった、という状況です。 ブログは今日から再開させて頂けるかな?と思っておりますが、頻度は大分落ちまして、週末のアップ程度しか出来ない状態、である事は確かです。 週末ブロガーという事、になりますが、何卒よろしくお願い致したく存じます。
2. 今後のプランとしては「地震の週間予測」に持ち込める、と考えております。 毎週日曜午前零時半のアップが、次の1週間の地震予測である、とするものです。 検証を含めて、構築には多少時間がかかります。
3. 当面、毎週土曜午前零時半のアップと翌日曜午前零時半のアップ、というスタイルを予定しております。 よろしくお願い申し上げます。
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはスラブを含む海底プレート地殻内M5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年4月4日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報4月5日(M3.0以上、震度1以上)です =
M3.0以上に絞りました(以前はM2.0以上)、理由は作業時間の低減と、本システムではM3.0以上を使用しているからです(M2.0以上は参考として出していました)。
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 4月5日13時07分、岩手沿岸南部でM3.4、深さ80km、震度1。
★ 4月5日17時23分、千葉南東沖でM4.4、深さ80km、震度3。
★ 4月5日17時23分、鳥島近海でM5.9、深さ420km、震度2。Very Deep!
今月の地震報告: 気象庁地震火山部発表:南海トラフ地震の評価検討会・定例04-05まとめ!
4月の定例会が5日に行われ、同日、気象庁より報告書がアップされました! 04-05報告書はこちら [気象庁|南海トラフ地震に関連する情報] 、以下、簡単にまとめます。
1. 地震の観測状況として:
3月13日に紀伊水道の深さ43kmを震源とするM5.3の地震が発生しました。この地震は、発震機構が東西方向に張力軸を持つ横ずれ断層型で、フィリピン海プレート内で発生しました。
3月27日に日向灘を震源とするM5.4の地震が2回発生しました。これらの地震は、発震機構が西北西・東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生しました。
プレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)のうち、主なものは以下のとおりです。
(1)紀伊半島北部:2月26日から3月3日まで
(2)四国中部:3月1日から3月16日まで
(3)四国西部:3月3日から3月22日まで
(4)紀伊半島西部:3月29日から4月2日まで
2. 地殻変動の観測状況として:➡ スキップ by 私
3. 地殻活動の評価として:
上記(1)から(4)の深部低周波地震(微動)と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。
、、、3月13日に発生した紀伊水道の地震、3月27日に発生した日向灘の2回の地震は、その規模等から南海トラフ沿いのプレート間の固着状態の特段の変化を示す現象ではないと考えられます。
4. 総合判断として
上記観測結果を総合的に判断すると、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは今のところ得られておらず、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていないと考えられます。
解説:
* 要するに、特に異常な状態は観測されていない、と言っています。
固着状況というのはスロースリップしない固着領域の状況の事で、これがズレると大規模地震となります。 ここに変化は見られない、と言っています。
* 深部低周波微動地震とは何か?というと、Wiki [スロースリップ - Wikipedia] より、破壊を伴なわない地震にはスロースリップを含めて以下の3種があり:
① 深さ30 - 40 km - 深部低周波微動。P波S波の区別が不明瞭な周期0.5秒程度の振動現象で、数日程度継続する。
② 深さ30 km付近 - スロースリップイベント。地震動を生じない程度のゆっくりした断層のずれ運動。数年間継続することもある。
* いずれにせよ、紀伊水道&日向灘の地震はヒヤッとさせるものがありましたが、まだ大丈夫、という事でしょう。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 以下、2019-04-04迄データ1年分による地震の予測マップ =
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想。 岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震・関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-03 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか? もうしばらく見守る必要があります。
* ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [2019-03 太陽黒点数の推移を追う:4月度その1:直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ
[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測