地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-03-20 地震の予測マップ 南海トラフ巨大地震で発生する津波災害・要チェック学びの旅は徳島へ!今日の地震解説

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マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因等によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年3月20日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報3月21日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 3月21日18時11分、網走でM2.1、深さ10km、震度1

 3月21日の報告すべき地震は1個! 最近、少なくなっている感じがします。 2019年の地震放出エネルギーは2018年より下がったのですが、これは2018年3月〜2019年2月までの1年間の放出エネルギーが、2018年より下がったという事で、2019年1月は下がっていませんでしたから、2018年2月が非常に多く、2019年2月が非常に少ない、という事です。 このままですと、3月も下がりそうですね。 4月2日午前零時半の報告で、3月まで1年間の放出エネルギーを報告致します。

 

 

今日の地震解説: 南海トラフ巨大地震で発生する津波災害・要チェック学びの旅は徳島へ!

 気象庁さんのサイト [気象庁|南海トラフ地震について | 南海トラフ地震発生で想定される震度や津波の高さ] より、南海トラフ巨大地震津波の図です。
駿河湾~愛知県東部沖」と「三重県南部沖~徳島県沖」に「大すべり域+超大すべり域」を2箇所設定した場合の津波で、かつ満潮時、と最悪状態の場合です。 南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告)(中央防災会議, 2013) 

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* 国土交通省さんの [わがまちハザードマップ | 国土交通省] にて、津波ハザードマップ 四国 徳島県を選択すると:

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今回は徳島市を選んで学びます。

 徳島市 徳島市は26分割されて表示され、

防災マップ索引図

番号2の地区を拡大すると:

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避難場所の凡例は、

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であり、濃い紫色の大塚倉庫・緊急避難場所が提示されています。 薄紫色の部分が3〜4mの浸水が予想される地域です。 このようにハザードマップは非常に細かく分割表示されていて、自治体さんの労力もかなりのものだ、と思います。

* 津波からできるだけ短時間で円滑に避難ができる方策-内閣府防災担当:

 ここで津波からいかにして避難するか?について検索すると各種資料が上がってくるのですが、これか?と思われる資料が内閣府防災担当さん作成資料で、pdfなのでアドレスは、

[http://www.bousai.go.jp/jishin/tsunami/hinan/7/pdf/sub1.pdf]

であり、そこから抜粋してご紹介しますと:

・ 東日本大震災における避難所等の被災状況

指定避難所の被災(宮城県東松島市

野蒜(のびる)小学校は、東松島市が平成20年に作成した津波防災マップの浸水想定区域に含まれていないことから、指定避難所として指定されていた。東日本大震災では、地震発生後、多くの人が野蒜小学校へ避難した。野蒜小学校に津波が到達したのは、地震発生の約66分後の15時52分頃とみられており、同校の校長は、ステージ近くに立ち、ハンドマイクで子どもたちや住民を励ます行動をとっていたが、すぐに体育館に水が流れ込んで水かさが増し、体育館に集まっていた多くの児童・生徒や住民が泥流にのみ込まれ、犠牲になった。

f:id:yoshihide-sugiura:20190321175733p:plain 被災した野蒜小学校体育館・合掌。

指定避難所として指定されていても被災する事はある、という辛い事例です。

より高い所へ、屋上へ、写真で見える裏山へ、という事なのでしょう。

・ 避難施設・避難場所の検討の視点

津波避難の検討にあたっては、海岸に近い地域における津波避難ビル等の緊急的な避難施設の拡充に加えて、避難先の安全性を評価し、周知していく必要がある。

避難先の安全レベルの設定(和歌山県

和歌山県では、平成23年4月から避難先の見直しを行っており、各地区単位で安全レベルを設定している。安全レベルは3段階である。また、避難先は、レベルの変更を含め、常に見直しを行うとしている。

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・ 避難路・避難階段の整備

岩手県岩泉町小本小学校では、高台への避難階段が整備されていたことで、東日本大震災では全員が無事に避難している。また、和歌山県串本町は、南海地震の想定で5分~10分で津波が来襲するとされており、大水崎地区では高台への避難路を整備し、避難時間の短縮を図っている。

岩手県岩泉町小本小学校の場合:

岩泉町小本小学校は背後に高く十数mの切り立ったがけがあり、大きく迂回しなければ避難できない状況であった。町長が国土交通省三陸国道事務所に掛け合い津波時の避難場所である高台への避難路を確保するため、2009年3月に長さ約30mの避難階段を設置し、2010年には夜間の誘導灯も設置された。

東日本大震災津波で校舎、体育館、校庭とも浸水したが、この避難階段により、児童は全員無事に避難した。

f:id:yoshihide-sugiura:20190321101733p:plain 設置された避難路と避難訓練時の様子

和歌山県串本町の場合:

串本町は南海地震が発生すれば5分~10分で津波が来襲する。その中でも、大水崎地区はそのほとんどが海抜3m以下の土地であるため、町内で津波被害が最も心配される地域である。

自主防災組織が2年をかけて、海抜約10メートルの高台まで速やかに避難できる避難路を完成させ、さらに高台へと避難できる避難路を町が整備した。これにより、海抜37mの地点にある指定避難場所(総合運動公園)まで約15分かかっていた時間が、約5分に短縮された。

また、夜間でも避難しやすいように、避難路沿いに停電しても2時間は電気がついて足元を照らす蓄電池式の非常灯が5基整備されている。平成15年防災まちづくり大賞(総務大臣賞)を受賞。

f:id:yoshihide-sugiura:20190321102156p:plain 避難路全景

・ 周辺より高い道路を避難場所として利用するための対応

東日本大震災では、周辺より高い盛土構造の仙台東部道路に避難し、助かった例があった。

仙台東部道路における避難階段の設置

海側から4km付近まで津波が押し寄せた仙台平野では、周辺より高い盛土構造(710m)の仙台東部道路に、約230人の住民が避難した。

震災後、名取IC仙台若林JCT周辺の5箇所に、津波時の避難に活用できる仮設階段を暫定的に設置している。

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震災時の避難状況(仙台湖北IC付近)と震災後設置された仮設階段
確かに、高台を走る道路は避難場所として適しています。

・ 津波から命を守るための様々な取り組み

高知県では、学識経験者と県職員で構成する「津波避難シェルター技術検討委員会」を設置し、シェルターの避難想定時間など設計の前提条件や構造形式などシェルターの技術的課題について検討している。

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これは、、、潜水艦、ですね。

 皆様におかれましては、是非ご自分のお住いになっている地方自治体さんの箇所をアクセス、詳細をご確認頂きたい、と思います。

次回は兵庫に移動し、学びの旅を続けたいと考えております。 よろしくお願い致します。

 

 

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 以下、2019-03-20迄データ1年分による地震の予測マップ =

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想。  岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度の地震注意、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-02 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年がどうなるか?、もうしばらく見守る必要があります。

 ここで赤い救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う:3月度その2:太陽黒点数とSP500の推移 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室