2019-03-12 地震の予測マップ 地震を巡る旅:南西諸島を訪ねマップ!今日の地震解説
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赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年3月12日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報3月13日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 3月13日03時32分、宮城沖でM4.2、深さ40km、震度1。
★ 3月13日13時48分、紀伊水道でM5.2、深さ50km、震度4。 完全に救急マーク上
* 13日13時48分、紀伊水道でM5.2、深さ50km、震度4(和歌山市,徳島市,他)が発生しました。
紀伊水道では2018年11月2日にもM5.4、深さ44km、震度4が発生しています。 この時は、気象庁が「南海トラフ地震に関連する情報(12月7日定例)[気象庁|南海トラフ地震に関連する情報] 」で、
11月2日に紀伊水道の深さ44kmを震源とするM5.4の地震が発生しました。この地震は、発震機構が東北東・西南西方向に張力軸を持つ横ずれ断層型で、フィリピン海プレート内で発生しました。
と説明し、特に問題はないとしており、今回も南海トラフ・プレート境界地震に直接連動するものとは思えません。
尚、1946年昭和南海地震の救急マークマップが条件付きながら再現できましたので、明日、アップ致します。
* 本日は、南西諸島の地震を巡る旅です。
地震本部さんサイト [都道府県ごとの地震活動 | 地震本部] からの抜粋で、省略している部分があります。 Wiki [地震の年表 (日本) - Wikipedia] も参照しています。 1771年に八重山諸島で大きな地震津波があり、それを含めて主要な地震をアップしています。 よろしくお願い致します。
* 鹿児島南部諸島
種子島東方の海域では、1923年に地震M7.1 が発生し、種子島の中部と南部において家屋などへの被害が生じました。この地震はプレート境界付近の地震と考えられますが、津波の報告はなかったため、震源域は陸域にかなり近く、また震源はやや深かった可能性があります。
奄美大島東方の海域では、1901年の地震M7.5 、1911年の地震M8.0 、1995年の地震M6.9,M6.7 などの被害地震が発生しています。1911年及び1995年の地震では、津波が喜界島や奄美大島を襲いました。
* 沖縄西部諸島
沖縄県西部の先島諸島周辺では、M7程度の地震がしばしば発生します。とりわけ被害が大きかったのは、住民約12,000人が溺死し、2,000戸の家屋が流出した1771年の八重山地震津波M7.4 です。この地震はプレート間地震であったかどうかは分かっていません。また、海底での大規模な地滑りによって発生したとの説もあります。1966年の台湾東方沖の地震M7.8 では、与那国島で死者や家屋全壊などの被害が生じました。1938年の宮古島北方沖の地震M7.2 、1947年の与那国島近海の地震M7.4 及び1958年の石垣島近海の地震M7.2 では、西表島や石垣島に数名の死傷者が生じました。これらは深さ80~100kmで発生した深い地震です。1915年の石垣島北方沖の地震M7.4 なども深い被害地震です。
西表島付近では、1991年及び1992年に活発な群発地震活動が発生しています。特に、1992年の9月に始まり、一部に石垣などの崩壊が生じた群発地震(最大M5.0)では、震源域は北西−南東方向に伸びる面上に分布し、地表に断層は現れなかったものの、水準測量では南西側が下がる正断層が推定されました。この付近では、1924年に大量の軽石を噴出した海底火山活動があり、火山との関連も注目された活動でした。
* 1771年八重山地震なるものを私は知りませんでした。以下Wikiからです:
1771年(明和8年)4月24日午前8時頃、八重山列島近海を震央とするM7.4の地震が発生した。最大高さ30m弱と推定される津波が八重山列島及び宮古列島を襲い壊滅的な被害を生じた。八重山列島では9,400名余、宮古列島で2,463名が溺死した。家屋の流出などにより全壊した家屋は、八重山列島で約2,200棟、宮古列島では少なくとも800棟に上り、石垣島では完全に消滅した村もあった。八重山列島と宮古列島以外に被害記録は無く、きわめて指向性の強い津波であった。地震動は小さく、石垣島では震度4程度と推定される。
又、奄美大島東方近海は常に同じ場所で地震を起こしており、そこの海底を見ると:
何となくですが、直線模様の多い海底であるような気がします(かすかに見える航路は別)。
* 以下、本日の南西諸島地域・地震リストです、奄美大島東方沖はすべて同じ場所でBです:
ID | 地震名称 | 年 | 発生場所 | M | 死者 |
A | 八重山 | 1771 | 八重山・宮古両群島 | 7.4 | 12,000 |
B | 奄美大島東方沖 | 1901 | 奄美大島東方沖 | 7.5 | 0 |
B | 奄美大島東方沖 | 1911 | 奄美大島東方沖 | 8.0 | 19 |
C | 石垣島北方沖 | 1915 | 石垣島北方沖 | 7.4 | 0 |
D | 種子島東方沖 | 1923 | 種子島東方沖 | 7.1 | 0 |
E | 宮古島北方沖 | 1938 | 宮古島北方沖 | 7.2 | 0 |
F | 与那国島近海 | 1947 | 与那国島近海 | 7.4 | 4 |
G | 石垣島近海 | 1958 | 石垣島近海 | 7.2 | 2 |
H | 台湾東方沖 | 1966 | 台湾東方沖 | 7.8 | 2 |
K | 西表島群発 | 1991-2 | 西表島付近 | 最大5.0 | 0 |
B | 奄美大島東方沖 | 1995 | 奄美大島東方沖 | 6.9 | 0 |
昨日2019-03-11データ・救急マーク西域に震源位置を★マークマップ:
次回は伊豆小笠原諸島への移動で、地震を巡る旅も最後になりますが、その前に1946年昭和南海地震の救急マップが再現できたので、そちらを報告致します。 再現と申しましても条件が付いてしまうのですが、まぁまずは見て頂くという事で、よろしくお願い致します。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想。 岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震・関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-02 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年がどうなるか?、もうしばらく見守る必要があります。
* ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う:3月度その2:太陽黒点数とSP500の推移 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ