地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-03-04 地震の予測マップ 地震を巡る旅:福岡・佐賀・長崎・大分・熊本を訪ねマップ!今日の地震解説

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マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年3月4日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報3月5日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 3月5日19時09分、茨城南部でM3.4、深さ50km、震度2。

 最近、ここ数日単位で栃木・茨城南部・千葉・埼玉・東京、及び 岩手 の赤い救急マークがダイナミックに増減を繰り返しており、本日は減っています。 しかし、M5.0〜5.5 程度の地震はいつ来てもおかしくないので注意が必要です。

 

今日の地震解説: 地震を巡る旅:福岡・佐賀・長崎・大分・熊本を訪ねマップ!

 本日は、福岡と佐賀と長崎と大分と熊本を巡る旅です。

 地震本部さんサイト [都道府県ごとの地震活動 | 地震本部] からの抜粋で、省略している部分があります。 Wiki [地震の年表 (日本) - Wikipedia] も参照しています。 1845年伊予西部地震以降の主要な地震をマップし、南海トラフ地震はマップから外しています。 よろしくお願い致します。

 福岡から行きます。

 福岡県では、2005年福岡県北西沖地震M7.0 が発生しました。なお、気象庁で震度データベースが整理されている1926年以 降では、初めて福岡県内で震度5以上の揺れが観測されました。この地震の後には現在でも小さい余震が発生しています。

 続いて佐賀です。

 歴史の資料によると、大きな被害を及ぼした地震はあまり知られていません。2005年福岡県西方沖地震M7.0 で、みやき町震度6弱を観測したほか、負傷者や家屋の破損などの被害が生じました。

 長崎です。

 1792年の島原半島地震雲仙普賢岳の噴火活動に伴って発生しました。1792年4月頃より島原半島周辺で有感地震が頻発し、5月21日にはM6.4 の最大の地震が発生しました。この地震が引き金となって古い溶岩ドームである眉山の一部が大崩壊しました。崩壊した山体は有明海に流れこんで津波を発生させ、有明海沿岸に甚大な被害を及ぼしました。この噴火活動の前から島原半島西部~千々石湾付近を震源とする群発地震活動があり、1791年12月の地震では島原半島西部の小浜で家屋が倒壊して2名が死亡しました。なお、1990年から始まった雲仙普賢岳の最新の噴火活動「1991年雲仙岳噴火」でも、噴火約1年前から島原半島西部~千々石湾で活発な地震活動がありましたが地震の規模は小さく被害はありませんでした。島原半島周辺では直接噴火活動に結びつかない群発地震もたびたび発生しています。1922年島原(千々石湾地震M6.9 では島原半島南部や西部を中心に大きな被害が生じました。

 大分に行きます。

 東方の海域で発生する主な地震は、九州や四国の下に沈み込んだフィリピン海プレートと陸側のプレートとの境界付近で発生していると考えられます。このうち、日向灘北部~豊後水道で発生する地震によって大分県内に大きな被害が生じています。ここでの地震は、M7以上の場合には津波を伴うことが多くあります。例えば、1769年の日向灘北部から豊後水道にかけての地震M7.8 では、地震の揺れにより県内の諸城が破損し、多くの家屋が倒壊するなどの被害が生じました。さらに臼杵で田畑に海水が浸入しました。1854年安政南海地震直後に発生した1854年伊予西部(豊後水道付近)地震M7.4 でも、かなりの被害が生じました。
 陸域の浅いところで発生した被害地震の多くは、別府島原地溝帯に沿って発生しており、県内では別府湾周辺から湯布院町由布市、周辺で多く発生しています。最近では、1975年1月に阿蘇カルデラ北部の群発地震(最大M6.1)が、さらに同年4月には大分県中部の地震M6.4 が発生しました。大分県中部の地震の被害地域は大分県内の庄内町湯布院町竹田市野津原町大分市に及びました。震源域に最も近い庄内町内山地区ではほとんどの住家が全半壊するなどの被害が生じました。この地震は、南北方向に引っ張られる力による正断層型あるいは横ずれ断層型の断層運動によるものでした。
 2016年熊本地震では、大分県内では死者3名、負傷者34名、住家全壊10棟などの被害が生じました。

 最後に熊本です。

 陸域の浅いところでこれまでに発生した被害地震は、主に別府島原地溝帯に沿った地域とその周辺で発生しています。
 別府島原地溝帯やその縁を走る布田川断層帯の周辺に発生する被害地震は、阿蘇山周辺と熊本市周辺で多く知られています。阿蘇山の南外輪山付近で1894年と1895年にいずれもM6.3 の地震が発生しました。1975年に阿蘇カルデラ北部で発生した地震活動(最大M6.1)では、震源域に最も近い阿蘇市一の宮町三野で家屋や道路などに被害が生じました。また、熊本市付近では、1889年に市街地のほぼ直下で、M6.3 の地震が発生し、死者20名、家屋の全・半壊400棟以上という大きな被害が生じました。熊本市周辺ではこれ以外に、1625年、1723年、1848年、1907年にもM5〜6程度の被害地震が発生しています。日奈久断層帯周辺では、八代~水俣付近で被害地震が多く、1619年にM6.0の地震が発生し、家屋等に被害が生じました。
 2016年熊本地震では、4月14日にM6.5 の地震、4月16日にM7.3 の地震が発生しました。これらの地震により熊本県内で最大震度7を観測し、熊本県内で死者264名、住家全壊8,658棟等の被害が生じました。
 また、1941年日向灘地震で県南部の人吉盆地で死者1名、家屋全壊6棟などの被害が生じました。1984日向灘地震でも県内で被害が生じました。さらに、陸域の下へ深く沈み込んだフィリピン海プレート内の地震で被害を受けることがあります。
 また、1922年島原半島地震のように、雲仙断層帯島原半島付近で地震が発生すると、天草や熊本市でも被害が生じます。県南部の人吉盆地は、霧島火山周辺の地震でも被害を受けます。

 ここでの特徴は何と言っても別府島原地溝帯でしょう。 地溝とはWikiより、

地殻において水平方向に伸張力が働くと、その地域には正断層が発達する。この断層線が、水平面においてほぼ平行に複数発達すると、峡谷の形状を成す地溝となる。

であり、現在、水平方向に働く伸長力が九州を南北に引き裂いており、[【図解・社会】九州の地溝帯と熊本地震の断層帯(2016年4月):時事ドットコム] これが一番わかり易い図です。

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 以下、本日の地域・地震リストです:

ID 地震名称 発生場所 M 死者
A 伊予西部 1854 豊後水道 7.4 18名?
B 熊本市街地 1889 熊本市街地 6.3 20名
C 阿蘇山南外輪山付近 1895 阿蘇山南外輪山付近 6.3 0名
D 島原(千々石湾 1922 島原(千々石湾 6.9 不明
E 日向灘 1941 日向灘 7.2 2名
F 大分県中部 1975 大分県中部 6.4 0名
G 阿蘇カルデラ北部 1975 阿蘇カルデラ北部 6.1 0名
H 福岡県北西沖 2005 福岡県北西沖 7.0 1名
K 熊本 2016 熊本中部 7.3 258名

本日の2019-03-04救急マーク西域に震源位置をマークマップ:

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次回は宮崎と鹿児島へ移動します。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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ピンクの小さな★マークは、南海トラフ巨大地震発生ヶ所で、西から、1854安政南海M8.4、1946昭和南海M8.4、1707宝永M8.6、1944昭和東南海M8.2、1854安政東海M8.4。

南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。  岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意です。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城・栃木での救急マークは要注意、関東大地震関東大震災の再来でなく、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想(南関東直下地震されます。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低 、2018年は上昇、2019年は減少に転じています [2019-02 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年がどうなるか?、もうしばらく見守る必要があります。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ、の解説! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室