地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-02-27 地震の予測マップ 太陽黒点数と経済活動の相関を探る、スーパースター企業の台頭とSP500と!今日の寄り道

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マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

黄土色救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震赤い救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年2月27日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報2月28日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星震源位置

 2月28日11時51分、岩手沖でM3.6、深さ40km、震度1

 2月28日15時00分、熊本中央でM2.5、深さ10km、震度1

 2月28日20時17分、鳥取東部でM2.0、深さ10km、震度1

 

今日の寄り道: 太陽黒点数と経済活動の相関を探る、スーパースター企業の台頭とSP500と!

 身近な食レポを幅広く展開、介護の観点から鋭く日常を問い、はてブWordPressの並行実験を試みPVの本質・ネイチャーを探る、多彩なブロガー「おしょぶ〜(id:masaru-masaru-3889)さん」から、別ブログ「太陽黒点数の推移を追う」にて:

経済に黒点が関係ある説?とか…本当なんでしょうか?

なる質問を頂戴致しました。 ありがとう御座います、本当だと思います、ここ「寄り道」で、・スーパースター企業の台頭と黒点数、・ニューヨーク株価指数SP500と黒点数、の2点を論じます。 よろしくお願い致します。 尚、投資はすべて自己責任にてお願い致したく、よろしくお願い致します。

* スーパスター企業の台頭と黒点数の相関

 産業各分野でトップ10%の企業がその産業分野の利益8割を稼ぐ、このトップ10%企業をスーパースター企業と現在称します。 IT化を推進し、少ない人件費で大きな利益を稼ぎ出すと、労働分配率(賃金 / 利益)が下がります。 スーパースター企業の台頭と労働分配率の低下は、同じ世界経済を二つの別側面から見ているだけです。 労働分配率が下がるとどうなるか......賃金が上がりません......インフレが進行しません、これが現在先進諸国すべてで起きているのです。

 [https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/today/rt180423.pdf] みずほ総合研究所さん「米国賃金上昇率を抑制する構造問題」はよく引用される名論文で、一部紹介させて頂きますと:

これだけ景気が回復を続けているにもかかわらず、賃金上昇が限られ物価上昇も生じにくいのは今日の世界的潮流でもある。こうした動きは決して日本固有のものではなく、米国でも欧州でも昨今大きなテーマになりつつあり、中央銀行が重大な関心を寄せる重要テーマになっている。

 ここで労働分配率の低下が著しい1950年以降の米国賃金労働分配率と、各太陽サイクルにおける黒点数最大値を重ねてプロットします。 すると、黒点数最大値は1979年以降4サイクルに渡って減少しており、低下する分配率と重なります(出典:分配率は2018年12月28日付読売新聞より、黒点数は [List of solar cycles - Wikipedia] より):

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何と、労働分配率の低下は太陽黒点ピーク値の低下と相関があるのではないか?と思わせる結果となっています。

* ニューヨーク株価指数SP500と黒点数の相関

私は株はもうやらないのですが、SP500は黒点数と相関があるとしてまず間違いなく、その前提で分析を進めます。 太陽サイクルの事は多少はご存知として話を進めます。 尚、投資は自己責任でお願い致します。

 2019年は太陽サイクル24の最終段階です。 前回サイクル23の時、SP500はピーク分裂しダブルピークとなったのですが、サイクル24でSP500はシングルピークのままほぼ単調増加しその後下降に入りましたが、まだもう少し下降局面は続く(サイクル25が始まるまで続く)可能性があると思われます。 SP500は10.0で割った数字で表示しています。

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● 直近48ヶ月における黒点数とSP500/40.0です。 48ヶ月で見るとSP500はもうそれほど大きくは下がらないのでは?と思えるのですが、上図30年近いレンジで見ますとまだまだ下がるのでは?と思えます。 難しい所だと思います。 下図SP500は40.0で割った数字を表示しています。

上図は10.0で割った値で下図は40.0で割った値で、下図は変化が抑えられたイメージになりますので、注意して下さい。 例えばSP500は2,000位まで落ちるのではないか?と思われれば上図では200の所、下図では50の所になります。

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尚、SP500の値はすべて月初の始値ですので、ご注意願います。

* ここでスーパースター企業を早くから指摘していた故シャーウィン・ローゼン [シャーウィン・ローゼン - Wikipedia] シカゴ大学の興味深い業績を紹介しますと:

スーパースターの経済学(1981年)

スーパースター効果・・・ある企業が、ある分野の技術進歩によって大きな市場を獲得すると、大きな収益を得ることができる。他社は、その分野について分配が減る。

マーケットでは、資質、才能、努力などのわずかな違いによって、収入が大幅に違ってくる。例えば、トップクラスのスポーツ選手や芸術家において、絶対的能力の客観的な相違はわずかでも収入の違いはとてつもなく大きい。

彼には、初期条件のほんの僅かな差が結果経済に大きな差異をもたらす、という思想があるように思えて興味深いのです。 これはカオスの考え方(バタフライ効果)でもあります。 この項はもう少し掘り下げてみたい、と考えています。

 ある産業分野を見た時、トップ10%の企業が売上なり利益の80%を占める、というのは昔からそんなもんだったんじゃないの?という気がします。 IT化が進展した現在、それがより鮮明になってきた、勝ち組と負け組の差が鮮明になり負け組は早々に市場から撤退する、そして寡占化は増々進む、という事でしょうか。

 IT化効果による労働分配率の低下と黒点数の減少に相関はなくグラフは単なる偶然である、と誰もが思う所です。 しかしツマラナイじゃないですか、寡占するスーパースター企業群の台頭とか、賃金はもうこれから将来上がらない、なんて考えるのは。 私は分散化し進展するIT化のうねりが寡占化を最後に破壊する可能性はある、と思っております。 どうやって?という質問への答えは、次のローゼンを待つ必要がある、という事です。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想。  岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城南部での救急マークは要注意、関東大地震関東大震災の再来ではありませんが、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想(南関東直下地震)。 茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベル、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2019-01 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ、の解説! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室